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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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旅支度と・・・

久しぶりの旅支度。

と言ったところでそれと言って何かを準備するわけでもなくただ、ひたすらアイテムや保存食を買い、アイテム袋に詰め込む。容量の決まったカバンなんかだったら考えて準備しないといけないがこの世界のアイテム袋は物が良ければかなりの容量がある。1年や2年、どこかに籠もっても困らないほど食料が詰め込めるし、入れた瞬間から時間の流れがなくなるから痛むこともない。


「何でもかんでも詰め込むと何を入れたかわからなくなるわよ。」


やっちゃんが俺に注意するが


「入れたものを忘れても入っているならいいじゃない?」


「そんなこと言ってるから無駄に買い物をするのよ。そんなに使わないのに同じものがいっぱいあっても意味がないでしょ?」


「無駄に買い物・・・やっちゃんには言われたくないかも・・・。」


横からレイが小声で口を挟む。


「なにぃぃぃぃぃ!!レイ!!今なんて言った??」


「え??なんか言った??なにか思ったけど・・・口に出てた??」


ハウンがそれを聞いて笑っている。


「ハウン??あなたも無駄な買い物するでしょ??何で笑ってるのよ??」


やっちゃんの怒りの矛先がハウンに向く。


「え?何かいらない物買ったっけ??」


「お金使いまくってもすぐ忘れるのがすごいよね。金銭感覚がなくなってる・・・。」


「え??私・・・何を買った??え??」


「本気で忘れてるの??やっぱり神々とは言え歳を取るとボケ始めるのね・・・。」


「なにぃぃぃぃぃ!!」


ポカポカやっちゃんの肩を叩くハウンをレイがお腹を抱えて笑いながら見ている。


「皆最近、お金の使い方おかしいよ。向こうの世界で同じことしないようにね。」


「願いでいくらでも金を引き出す恵くんには言われたくないわね。」


何故か俺に避難の矛先が向いてくる。


「だいたい、こうなったのも全部恵くんのせいじゃない!!イカサマをしてからの・・・」


なんかグチグチ小言を言い始めたので俺は聞こえないふりをして支度し続ける。


「ちょっと!聞いてるの??」


「う〜〜〜ん、聞きたくない??」


「な!!」


「だって、お金の管理はそれぞれがしたらいいじゃない?もう子供じゃないんだから。いくらあっていくら使って程度なら小学生でもやってるよ。」


「それって私は小学生以下って言ってるの?」


顔が笑っているけど引き攣っている・・・なんか怒ってる。こわい・・・。


「そう言うんじゃなくて、お金はそれぞれで思うように使って思うようにすればいいじゃない?っていいたいの!もうそれぞれがどれくらいのお金を持っているのかわからないんだから。」


「もう・・・一生使い切れないくらいお金あるけど・・・。」


レイがパラパラ白金貨を手からこぼれ落としている。


「レイ・・・そういうことしない。世の中にはお金がなくて死んでいる人もいるんだから。」


「・・・ハイ」


さて、色々話をしているうちにある程度、準備も整った。あとは・・・


「で、どこ行くの?」


「全く知らないところ行きたくない?」


レイの提案だがそんなところあるの?


「もしかしてあそこ?」


やっちゃんは知っているようだが、俺には全然検討も付かない。


「レイはそこに行ったことないの?」


「ない。というより行けないと言ったほうが正解かな?」


「行けないのに行くってどういうこと?それにこの世界にそんなところがあるの?」


俺の疑問に腕を組んで考えこむレイ。


「なんと言えばいいんだろ?メグミにも言ったよね、この世界には5つの大陸と5つの帝国があるって。」


「そんなこと言ってたね。それで?」


「じゃぁ、帝国5つ言える?」


「え??社会の問題みたいだな。えっと・・・」


俺達のいる元マリスタン帝国、今は俺の名前が付いている、メグミ帝国。


A国が管理するミューアス。


C国が支配するシュフラ帝国。


俺の住んでいる国の拠点となっているシュローデヒルム帝国。


あとは・・・

あれ??ないな・・・。俺はもうひとつを知らない。


魔族領?


俺が頭を傾げて考えていると


「5つ出てこないでしょ?それに結構な時間こっちにいるけど5つ目の大陸の話も出てこないでしょ?貿易のことも、国交のことも。鎖国しているとかのレベルじゃないのよ。入れないの、何故か・・・。」


「え?5つあるでしょ??それぞれの帝国がそれぞれの大陸にあって4つ。魔族領を入れれば大陸5つになるでしょ?違うの??」


「メグミはユーラシア大陸とアフリカ大陸が繋がっているのを忘れたの?それと同じように魔族領とミューアス、そしてここは陸続きよ。すごい高い山脈があって通れないから海を通るだけであって・・・。」


「へ??そうなの??」


俺のアホそうな顔を見て吹き出すハウン。


「最古の神々なら知ってるんじゃないの??その謎の大陸。」


「えぇ、知ってるわよ。何があるか知りたい?」


その一言にレイとやっちゃんが頷いている。


「今は・・・何もないわ。大陸すら・・・。」


俺達はキョトンとする。5つ目の大陸の話をしているのにそんなものがないと言われた・・・。

最古の神々・・・とうとう本当にボケたのか?

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