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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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そんなもん作ってどうするか?

向こうでの話に戻ります。

ペットの試作で遺伝するのもわかった。

それでは本格的に増やしますか?


「これだけじゃ面白くないわね。軍用、運送用、交通用・・・いろいろ考えて作ればこの世界が劇的に変わると思うわ。」


やっちゃんが嬉しそうな、邪悪そうななんとも言えない笑みを浮かべて立っている。

金になりそうだもんね・・・。


「軍用は飛竜みたいなもの?兵士みたいなもの?」


「そりゃぁ、飛竜みたいな空飛ぶ乗り物よね〜。兵士なんかいらないわ。私達で十分。」


暴れる機会を奪われたくないんだね・・・。


「じゃぁ、やっちゃんとレイとハウンで適当に作っておいてよ。俺自体位はそんなに乗り気じゃないから・・・。」


「何でよ?」


「前にも言わなかったっけ??俺は船が好きなの。空飛んで移動するくらいならデュランに頼んで移動する。」


「はいはい、ラウル推しね・・・。」


やっちゃんが呆れた顔をする。






それ以降俺は、モンスターファーム関係に携わっていない。最初の資金の提供、場所の提供(真っ白い何もない空間)はするけどそれ以上は話しも聴いていない。金も一回目以降はレイが勝手に使っているはずだ。それでいいと思う。女性陣はかなり本気で考えて作っているようだし。流通や交通を進歩させれば生活が潤うとかで気合の入れ様が半端ない。


作戦会議室のような部屋には生まれた生物とこうなるはずという大人の姿がイラストで至るところに残されているが・・・面白いんだな。どうやって飛ぶの?というスタイルのものもいるが、この世界は物理法則を無視している魔物がいっぱいいるから多分・・・できるんだろう・・・。








それからモンスターファームを放置すること数ヶ月・・・。


「えらいかわいいね・・・。」


これらはすべて・・・ペット用なのだろうか?すべてが種類、大きさにかかわらず・・・丸い。


丸いでっかいレッドドラゴン。まるで風船だな・・・。

丸いでっかいアリゲーター型の魔物。フライパンとワニを混ぜたかのようだ・・・。ものと生物は混ざらないと聞いていたが・・・。

丸いでっかい甲殻類・・・、これ・・・俺達の世界にいるでしょ??スベスベマンジュウガニとか言う奴が・・・。食用なのかな??


その他にも丸い牛みたいな魔物、

丸い豚みたいな魔物

丸い馬のような魔物・・・乗れないよね?


無節操に全部丸いのだ。


「ねぇ・・・なんで全部丸にしたの?」


「か・・・かわいいから・・・」


下を向いてレイが答える。そしてやっちゃんとハウンは頷く。


「俺も携わったほうが良かった?」


「大丈夫だと思ったんだけど・・・居てくれたらもう少しブレーキが聞いてたかもしれない・・・。」


レイは反省しているみたいだな。


「でもこの子たちかわいいでしょ??ね??ね???」


やっちゃんが俺に涙目で訴えてくる。


「別に殺処分しろとか言っていないんだから泣く事ないじゃない??」


「だって・・・」


「かわいいよ。全部かわいい。だからこれのいいところをアピールしてドンドン世の中に出していければいいんじゃないかな?まずはこの国で使って広めていけばいいと思うよ。レイも頑張ってくれるよね?」


目を輝かせながら頷くレイ。ハウンも横で涙しながら頷いている。俺が怒ると思っていたのか??


「ところでさ・・・小さい男っぷりを発揮することを聞くけど・・・これ・・・いくらかかったの?」


「全部でですか??」


「はい・・・」


「全く・・・わかりません。」


レイが俯いて言う。


「あ、あの・・・」


ハウンがそわそわしながら俺に話し始める。


「最初は・・・10Pもあれば、と思っていたんですよね・・・」


「何だ10P未満か・・・それでも10Pは多いよね〜。」


俺がほっとした顔でそう言うと、急に顔色を変えるハウンとやっちゃん。


「あ、あの・・・もう話せません・・・。」


涙を流して俺に言うハウン。


「?もしかして大幅に超えた方??」


「・・・はい」


俯いてハウンが返事する。


「はぁ、そうか〜。で、いくら?」


「1500Pです。」


「ははははは・・・」


俺はそのままその空間を後にした。


「さて・・・明日も頑張ろうかな?」


俺は現実逃避していつもの椅子に座りクロエにお茶を出してもらう。


「何かあったんですか??恵様。」


「ん?何かあったように感じる?」


「はい。顔色良くないですよ。」


心配そうに俺の顔を見つめるクロエ。


「クロエ、今この国の経済状況を打破するのにいくら位かかると思う?」


「それはマギーから聞いていますよ。1000Pあれば持ち直せると聞いています。と言ってもその1000Pはすごい大金なんですけどね。」


俺に笑いかけながらそう言って頭を掻く。


「女性陣が無駄遣いしてね。困っているんだな。」


「レイ様や弥生様がですか??それともハウン様ですか?もしかして魔物の方々ですか?」


「魔物っ娘たちとあの3人を混ぜちゃダメ。」


そう言うと


「そうですか・・・3名様ですか・・・。」


「そうです・・・アホの3名様です。」


「で、いくら使ったんですか?」


「いくらなら許せる?」


「私の意見ですがレイ様、弥生様、ハウン様は恵様の奥様に当たる身分ですので・・・お一人10P

くらい?」


「そうだよね〜。そこくらいまでだよね〜。いや〜俺が常識はずれかと思って結構気にしてたんだ〜。」


俺は椅子から立ち上がり伸びをする。


「ありがとう!!元気でた!!俺がおかしいんじゃないんだな!!よしよし!!」


ちょっと元気になった俺は外に出かけようとする。


「ちょっと!!恵様??で、いくら使ってたんですか??」


「聞かないほうがいいよ!!目眩するはずだから〜。」


そう言って俺は走ってその場から逃げ出すことにした。

遠くで「気になるんですけど〜」と言っているクロエがいるけど・・・教えられないな・・・。



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