学生生活、ウキウキしまくりです。
学校につきました。学生生活は光り輝いています。きっと多分、リア充ですから。
学校について思ったこと。
設定ってどうなっているの?
男どもがレイを見て放心している。
美貌に見とれて動けなくなっている。
ほぼ100%の男を魅了しているレイ。
俺の通う学校は進学校である。それでも悪はいる。この学校で悪と呼ばれている輩がレイに声をかける。
あ、これ、ギルドで見た光景とかぶるな。
「おい、1年坊が彼女作って浮かれてんじゃね〜ぞ。さっさとどっかいけ!」
どこも同じかもしれないが進学校だから手出しは基本ご法度。出せば確実に停学になる。
レイも同様である。
「レイ、暴れちゃダメだよ。」
先に小声で注意しておこう。
「向こう行けって言ってるだろ!」
「メグミ、大丈夫だから先に教室入ってて。」
にこやかな美しい笑顔をして俺に言う。
いや、レイは大丈夫だと思うよ。でも、先輩方がね・・・。
そう思っているうちにレイと先輩方数名はどこかに行っちゃった。
気になるのでそっと後をついていく。ドキドキしながら。いや・・・ハラハラか?
「あんな芋虫じゃなくて俺と付き合えよ!」
そう言った瞬間
「お前はゴミだろ!」
といって片手で先輩を持ち上げるレイ。
それを見て先輩方は腰を抜かす。
所詮いきがっていても俺達は温室育ちのボンボンばかり。
血を見ることなんてなかなかないんだな。
それなのに今まで経験したことない片手で首を絞めて持ち上げられる恐怖。
先輩はこの学校でも結構でかいんだよね。まぁギルドのおっさんに比べれば小さいけど。
それでも片手で持ち上げるなんてできるわけがない。
「ぐぐげ・・・」
おいおい、そろそろ死んじゃうぞ?下ろしてあげようよ。
俺が止めに入るべきか?
壁に隠れてオロオロしていると
「ちょっと、あなた!!死んじゃうわよ。放しなさい!!」
レイを止めに入る女の子が。
あ!田村さんだ。
「あなた達もさっさと向こうにいって!!」
シッシッと犬を追い払うようにする田村さん。
「おい!!お前ら!!弥生さんがああおっしゃっているんだ!!さっさと向こうへいけ!!」
怒鳴りながら座り込んでいる悪たちを蹴って移動させるイケメン君。あれ??根性なしのイケメン君じゃないんだな。
「すみません!!高田さん!!すぐに!!」
先輩方はレイに絞められてのびた一人を抱えて逃げていった。
イケメン君は高田さんというらしい。
「弥生さんのお友達ですよね。やはり類は友を呼ぶんですね。片手で持ちあげるなんて・・・。」
イケメン君が感心している。
「恵くん、早く止めないと大変なことになるわよ。」
壁に隠れて見えないはずの俺を呼ぶ田村さん。
ポリポリ頭を掻きながら登場する間抜けな俺。
「教室行けって言われた手前、出るに出れなくて・・・。」
「メグミ!!怖かった!!」
俺の胸に飛んでくるレイ。嘘をつけ。怖かったのは先輩方の方だ。
「この子、ただモンじゃないのね・・・。」
レイを睨みながら腕を組む田村さん。
「丁度いいところで会ったね。俺、今日、追試なんだ。だから田村さんの家に行けないよ。」
面倒な問題を先にのばそうとする俺。
「終わってからでもいいでしょ?お向かいなんだし・・・。」
やはり、そうは行きませんか・・・。どうしよう。レイがいることの説明のしようがないんだよね。
だって恥ずかしいでしょ?失恋したと思ってスキルで伴侶作りましたなんて。
あぁどうしよう。こまったな。
「いや〜、話すことが俺にはないんだな・・・。」
言えるわけがないのでごまかすと、田村さんが泣き始めた。
俺、もう意味わかんない。
横でなぜかレイが勝ち誇っている。
な?なんで??こっちも意味わかんない。
もう早くお家帰りたい。
そう思っている俺の視野にオロオロしているイケメン君がいた。