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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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ペット作って交配実験

皆が手分けして持って帰った魔物をズラ〜〜〜っと俺の屋敷の広場に並べる。

かなりの数揃ったな。


「ネズミも結構な数捕まえましたよ!!」


笑顔でクロエが籠に入れたネズミを持ってくる。


「そのネズミはどこにいたの?」


「この街の宿屋に頼んだら持ってきてくれました。」


この屋敷で自分で捕まえたわけじゃないんだね。

まぁ、ネズミはネズミだからどっちでもいいけど!!


「これらを混ぜて可愛い魔物を作るんだけど、できそう?」


レイが改変者たちに聞いている。さっきみたいに凄んでいない。何故か優しい顔をしている。


「大きさってどうするの?」


「そこだけはいじれますよ。あまりでっかいのとか小さいのとかは無理ですけどね。」


レイがイラストを見せながら結構な注文を出している。

見せてもらったけど、それって、かなりハードル高いよね。


魔法陣のようなものが出てきてその真ん中にネズミを縄で縛って逃げないようにしてから置く。

それぞれの特徴を持ったものをその魔法陣の中にある根っこのような模様の所に置く。

そして何かブツブツ言っている。

そうするとモコモコの毛が生えていた羊のような魔物からモコモコがなくなり根っこを通ってネズミのいる真ん中に導かれている。

フワフワとモコモコの違いはよくわからないが次に進むようだ。

大きさは魔法陣の数値をいじるとそれに応じてネズミとモコモコを足した魔物が大きくなったり小さくなったりしている。いいサイズでレイが「それ〜〜!!」と大声を上げるがそれにびっくりして改変者が数値を大きくずらしてしまう。ソフトボールみたいなモコモコの魔物になってしまった。それはそれで可愛いがレイはバスケットボールくらいとレイが改変者に駄々をこねている。仕方なく最初からやり直し、大きさも決定したみたい。

色は俺のイチオシ、ベタから取り出すことにする。交配すればどんな色でも出ると思うからね。

でもって最初は黒!!

いい匂いが難しかった。人の子供を使うわけにも行かず、結構悩む。


「花でいいんじゃない?自分の好きな花の匂いでいいんじゃない?」


俺が好きなの金木犀の匂いかな?あと、月下美人の匂い、シンニンギア・ツビフローラの匂い。

どれも結構いい匂い。もしかしたら好き嫌いがあるかもしれないけどね。


俺が安価で手に入りやすい月下美人を指定。持っていなかったので似た香りのする植物型の魔物をデュランに頼んで用意してもらう。気絶しているけど・・・いい匂い。


その植物系の魔物から匂いの部分だけとってモコモコネズミに移す。


「今更だけど・・・うさぎのほうが良かったかも。」


やっちゃんが冷たくそう言い放つ。

ここまで来て今更だな!!もうこのまま行くよ!!これは実験なんだからね!!


「これで出来上がりでいいですか?」


「こいつら・・・おとなしい??」


「性質ですか??そういうおとなしくてあまり動かない魔物を用意してもらわないと・・・。」


おとなしい魔物・・・そもそもおとなしければ魔物とは言わないのでは?


「家畜で良さそうなのがいるじゃない?」


一言残して、やっちゃんがどこかに走って行ってしまった。

30分ほどで丸っこい豚のような家畜を連れてくる。


「これならおとなしいし、可愛いからいいんじゃない?」


それならこれを素材の大元にすればよかったんじゃないかな?

まぁ、最初のプロトタイプだし・・・生物でその言い方はどうかと思うけどね・・・。


そうこうしているうちに第一作目のペットができる。

雄のようだな。裏返すと金○マがついている。


同じようにメスのネズミを使って同じものを作る。色は茶色。

コピペできれば無駄な生物を出さなくいいと思うんだけど、そうも行かないらしい。

必ず作る分だけ素材がいるらしい。


「可愛いけど・・・全く鳴かないわね。それはそれでいいのかしら?」


確かに鳴き声はあったほうが可愛いかもしれないがうるさいと取られることもある。なくてもいいかな?

足元でウロウロしている新しい生物、名前は・・・


「モコ雄にフワ子!!」


2匹を抱きしめているレイ。相当気に入ったようだ。ただ・・・いつもながら命名センスを疑ってしまう。


「で、この子たち・・・交配できるの?」


そう言って首の付け根を掴んでレイから取り上げるやっちゃん。

子猫を持つときに母猫がそこを噛むけど、なんか可哀相に見える。やめてあげて欲しいもんだ。


「一緒にしてれば交尾するんじゃないかしら?」


ハウンがやっちゃんからフワ子を渡してもらい抱っこしている。


「ははは、確かに甘いいい匂いがする。」


ギュッと抱きしめている。

美女に可愛いペット・・・似合うんだな〜。


やっちゃんとハウンが床にペットを放つと早速目の前で乗り始めた。


「見境なくやり始めるわね・・・」


やっちゃんよ・・・なぜ俺の方を見る・・・。

それを見てハウンとレイが口を押さえてプルプルしている。


「3人共減点。1ヶ月なしです。」


「「「え?」」」


3人がすごく肩を落としている足元でせっせと勤しむ新生物のツガイ。







結果だけ言うと・・・交配するようだ。

黒の雄と茶色の雌。かけ合わせると8匹の子供を産んで、黒と茶色が半々で出てきた。

1回の出産で8匹って・・・、気をつけないとアホほど増えそうだ・・・。


「売るときは去勢と避妊をしてからだね。」


レイがそういう。独占したいからなのかと思ったらそうではないらしい。


「これ・・・ネズミとも交わるでしょ?」


たしかにそうだ・・・。気をつけねば・・・。

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