レイの楽しみ
面白い人材を手に入れた。
これで拷問器具を作り出すのも、遊び道具を作り出すのも楽に出来そうだ。
美味しい野菜なんかも作れるんじゃないかな??
面白役立つ魔物も作り出せそう。
もう神になったような気持ちだな。
「レイリーはこれからどうするんだろうね?」
レイが俺の妄想中のエロ顔を無視して唐突に聞いてくる。
「聞いてみなよ?多分、C国に攻め込んだりするんじゃない?不可侵は攻めてこないまでというのが普通でしょ?」
俺がロープを出してニヤニヤしているのに気づいて一歩下がってしまうレイ。
「それ怖いからしまってくれない?」
「悪い子はこれでどんどんどんどん縛っちゃうからね〜。」
ブフッと吹き出すやっちゃん。
「それもしかして、ぼのぼ○のやつのパクリ?」
口を拭きながら笑うやっちゃん。そのとおり!!俺くらいの歳の人は再放送でみたはずなんだけどね。
レイとハウン、こちら組の方々は皆顔に『はてなマーク』が出ている。
レイがレイリーに話をして結論だけを聞かせてくれる。
魔族領とC国は戦争になるそうだ。
『嫌ですね〜戦争って。』
なんて思っていると、
「私達も攻めるって言っておいたよ。」
俺の意外な顔に驚くレイ。
「え?こっちも攻められたから攻めるでしょ?間違った??」
あってはいるんだけど、準備不足もいいところだろ??
魔族領は兵士だの軍隊だのをしっかり抱えているからすぐにできるけど、うちはあれだよ??破綻寸前の国だよ?どうやって兵士を養っていくの??しかも練兵していないから死なせるようなもんでしょ?
俺の質問にさも正論とばかりに
「そんなの私達で戦えばいいじゃない?」
「何いってんのよ!レイ!!皇帝自ら攻める馬鹿な国なんてどこにもないわよ。レイリーだって国に留まるでしょ?」
やっちゃんがレイを説得してくれる。
「じゃぁ、魔物たちを育てて攻めこもうよ!!」
「軌道に乗るのに10年位はかかるわね。」
ハウンが呆れてレイに言ってくれる。
「ここにいる改変者がいれば早いでしょ?」
レイがさっき得た情報のはずなのに、こいつらの使い道を正確に云う。
「おぉ!!やってみようよ!!早速やってみるべ!!」
俺が眼を輝かせて前に乗り出して言うとやっちゃんとハウンが呆れた顔をする。
「で、計画は??」
「ないです。」
俺が俯いて言う。
「本当に2人共馬鹿よね。そんなことを無計画に言うもんじゃないわ。まずは小さい規模で行って軌道に乗ったら少しづつ大きくしていく。そうしないと今のこの国では財政が持たないわよ。」
はい、そのとおりです。まさに正論です。論破されています。
「じゃぁ、小さい規模でやりますか・・・。」
レイが小さい規模にも関わらず喜んでいる。
「うぉ〜〜!!可愛いのいっぱい育てようね!!」
趣向が違う方向に行きつつあるがまぁいいでしょう。
「クロエ!!マギー、今すぐにモンスターファーム作りに取り掛かるからレイの言う通りに動いてあげてほしい。」
クロエとマギーがレイの所に言って話をし始める。レイがお金をバラバラ出し始めるけど気にしない。それを気にしていたら俺は小さい男になってしまいそうだから。
なぜか、やっちゃんとハウンが加わっている。金を見て話しに加わりたくなったのか?
「レイ、俺はマッキーとジルに連絡をするから通信機器を貸してくれ。」
レイが俺に向かって腕輪型の通信機器を投げてくる。俺はかっこよくキャッチして腕に巻き、通信を開始する。
「もしも〜し、マッキー?生きてる〜??」
俺の通信に
「な〜に??恵か?レイちんじゃないのか?レイちんは私の個人情報を勝手に旦那に知らせたのか??これはヤバイのではないのか?」
馬鹿なことを言っているマッキーをよそにそのまま話をし続ける
「もうすぐ、C国と、魔族領が戦争に発展するからさっさと戻ってこいよ。」
「あいよ!!でも人が増えてるけど連れてっていい??一部魔物もいるんだけどね。」
魔物??なんで??
「魔物と言っても話ができるんだな。なぜか・・・ノート持ってんだよ。おかしいだろ??その辺りも恵に知らせたくてさ。あと、こっちで捕まえた奴隷が1匹いるけどソイツも連れて行くよ、いい??」
いいも悪いもそこにいれば必ず死んでしまうだろうから許可を出す。
「じゃぁ、パパ〜〜〜ッと呼び戻してくれ!!」
何故か俺の願い頼りになっている・・・、相変わらず我侭なやつだ。
「ジルと替わる〜??」
「いや、野郎と話す趣味はない。」
「冷たいやつだな。ジルが聞いたら泣くぞ。」
連絡を切るマッキー。その程度であの大男が泣くのか?想像するとなんかムカつくな。
『ということだから、デュラン・・・。あいつらこっちに呼び戻して。』
足元にワケのわからない模様が現れてマッキーたちの姿が現れる。
「よ!!久しぶり!!元気か??」
見たことない人物がちらほら・・・。で、この人たちは何者?