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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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1回だけってなんやねん!

違う世界に飛ばされました。


不安しかありませんけどどうしたらいいですか?

「おい!あんたいきなり現れたな!!ということはあれか??旅人って奴か?」


背の低い色黒で口髭と顎鬚を生やしたおっさんに声をかけられた。


「はぁ、多分そうです。説明でもそう聞きました。」


あ!!他言厳禁はこっちの世界でもなのか??

じゃあいきなりアウト??


「旅人ならここから北に行った所にある青い看板のある建物に行ってみな!

北って言ってもどっちかわかんね~か?あっちだ。」


と親切に指を差して教えてくれた。


「ありがとうございます。」


礼を言ってふらふら歩いていくことにした。

ふらふらの理由?

そりゃ~スキルが1回こっきりしか使えないどうしようもないヤツだからだろ?

1回って・・・

何で1回??

などと考えてみたものの答えが分かる訳でもないのでとりあえず言われたとおりに

青い看板のある建物に行ってみよう。

あれかな?

よく分からない字であろう物が書かれた青い看板を見つける。


「あぁ、字、読めないんだ。でも言葉は分かったぞ??何で?」


もう、考えるのが嫌になるほどわけの分からない状況。

わけが分からないから仕方なく言われたとおりにする。

青い看板のある建物に行け。

この世界での初めてのミッションだな!!

これで実はさっきのおっさんは悪い奴で騙された!!

と言う状況ならいきなり詰んじゃったことになる。

そうありませんように!!

願いながら扉を開けると、そこは・・・ごっつい、そして厳つい、それでもってでっかい、ムキムキのおっさんがいっぱい屯する飲屋?のような所だった。


「こりゃあかん、だまされた・・・」


そう小さな声でつぶやくと、カウンターのバニーちゃんの恰好をした、

仮面をつけたお姉さんが声をかけてきた。

めちゃあやしいんだけど・・・。


「あんた、もしかして旅人かい?」


「は、はい。」


「よかったね、ここには誰かに案内されたのかい??」


「噴水のところで背の低いヒゲのおじさんに教えてもらいました。

行く理由は教えてもらっていません。」


「ここに来て先ず困ることは字が読めないって所なんだよね!!

それを教えるのがこの青い看板のある建物、『学びの家』だ!

といっても、冒険者組合ギルドなんだけどね。」


「字を読めるように教えてくれるんですか?」


「それじゃ時間がかかりすぎるだろ?だからパパッと魔法で脳に刻むのさ。

あと、通貨のことやこの世界の常識なんかもぱぱっと魔法で脳に刻むんだよ。

だからここにさえたどり着けりゃそれから先は生き残りやすいってもんだ。ははははは。」


スタイルは綺麗なんだけどもしかしてオバサンなのか??

そう感じさせる話し方だがこの世界のことが分かるのは有難い。と言っても『脳に刻む』??

ちょっと言葉的に怖い気もする。が、やるしかないんだろうな~。


「お金がかかったりしないんですか?」


これもかなり気になるところ。何せ俺は今、一文無しだ。


「いや、そこは無料なんだけど、無料なのは読めるようにするまで。

書けるようにするのは金がかかる。それは稼いでから自分でやってくれ。

あぁ、それと旅人なんだからスキルあるだろ?それ使って戦ってりゃ

あっという間に普通に生活できるようになるさ。

ギルドに登録するのは字の書けないままのでも大丈夫さ。

受付の子が代筆してくれるから。」


それは助かるな。

でも、俺のスキル・・・1回だけなんだよ、使えるの。

どうしたものかな・・・。


「あの、スキルってどう使うんですか?」


分からないから聞いとくことにする。


「あれ?あんた、ガイドに聞かなかったの?まぁいいや。

スキルはギルドで登録した時にもらえるステータスを見ることができるノートで使うことができる。

といっても、戦闘用のスキルなんかだといちいちノート開いてらんないだろうからオートで使えるようにするんだけどね。まぁその辺は自分のノート見ながら設定してくれ。私もよく分からん。旅人じゃないからね。」


?よく分からないがギルドで登録すればノートもらえるんだな。


「登録お願いで来ますか?」


「その前にパパッと字が読めるようになってきな!!」


と、後ろに親指でさしながら変なローブ姿の大男の方に目線を流した。



俺はローブの男の方に行き


「すみません、字が読めるようになりたいのですが・・・」


と声をかけた瞬間、いきなりアイアンクローのように

俺の頭を捕まえてローブの男は何かブツブツ言い始めた。


「はい、これで読めるようになったはずです。」


お?女??声がすごくかわいい女の声。

でも・・・背が190センチ位ある大柄の男。

顔が見えないから男だと思っているだけでデカい女なのか?


「あ、あ、ありがとうございます。」


アイアンクローをとかれると周りにあったいろいろな文字が読める様になっていく。

これはすごいな!!

アイアンクローから解かれた俺を見て先ほどの仮面バニーちゃんが声をかけてきた。


「字が読めればギルドの登録ができるからさっさとやっちまいな~w」


そうだな。

登録してノートもらわないとスキルを知ることができないんだった。

さて、どんなスキルなんだろ?何せ1回だけだろ?

そりゃ~~すっごい能力なんだろうな!!

でも1回なんだよな!!


1回だけか・・・


そう思いながら俺はふらふらカウンターに歩いて行った。

どんなスキルか??


題名見たら分かりいますよね。

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