表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
298/520

美久

本編とはちょっと離れたほのぼのサイドストーリー。

美久ちゃんとデュランが話をしています。

こんにちは!!美久です!!

最近お兄ちゃんと触れ合えていません。

理由は簡単です!!

夢に出てくるおっさんが毎日毎日こう云うのです・・・。


「お兄ちゃんはお兄ちゃんです。」


「お兄ちゃんとは結婚できません。」


「お兄ちゃんとお風呂に入っていいのは年齢が一桁まで。」


「お兄ちゃんは妹とエッチなことをしません。」


などなど・・・。私に喧嘩を売ってきます。

毎日です。朝起きそうになると必ず出てきて言うのです。

髭モジャのランプの魔神みたいな色黒の目の赤いでっかいおっさん。


そんな姿なんだから願い事くらい叶えろっていうのよ!!


そうしたら


「お前の願いは叶えられん。どうせ、『お兄ちゃんと結ばれたい!!』だろ?」


こいつ・・・なぜわかっている・・・。


「お兄ちゃんはお前のアタックに困っているぞ。兄を困らせて楽しいのか?」


そんなわけないじゃない!!私はお兄ちゃんが幸せになる姿を想像しただけでヘラヘラ笑てしまうのよ・・・。


「お前の兄・・・たしか恵だったかな??そいつはお前が自分なんかより同じ学校の男の子に気が向くように願っているんだぞ?そうしてやればあの男も安心するんじゃないか??」


こいつ・・・。私が兄ラブで他の男に興味がないことを知っているのか?


「じゃぁ、もし願いを叶えてやると言ったらどうする??」


実は血が繋がっていない妹だったという設定にしてください・・・。


「なんじゃそれ??お前の姉と同じではないか?お前のお父さんとお母さんはどんなに面倒見がいいんだよ!」


突っ込みやがる・・・。このおっさん・・・くるくる踊りながら平然と正論で私を論破しにかかってくる。

逆ギレしてやりたいが・・・大人げないかな?夢の中の想像のおっさん相手に・・・。


「じゃぁ、兄に告白しろ!!そうして変な関係になってしまえ!!それでお前は満足なんだろ?そうして兄に一生罪悪感を残して生かし続ければいい。」


笑いながら言うおっさん・・・。なんかムカつくな・・・。


罪悪感なんかもたないよ!!お兄ちゃんは私を大事に思っているんだもん!!


「それは知っている。あの男はお前を誰より大事に、そして幸せになってほしいと思っている。」


私を一度じっと見つめて消えるおっさん。

くそ!!また逃げられた!!


あのおっさんは必ず最後に消えていなくなる。

そうすると必ず


ぴぴぴぴぴ!!ぴぴぴぴぴ!!


アラームがなる。毎回こうだ・・・。かれこれ1年位このやりとりをしている。

このやりとりのせいで私はお兄ちゃんの顔を見てお話することができなくなってしまった。

ご飯の時も、寝る前も・・・以前とはもう違う感じ・・・。


「あぁ!!もう!!」


私は今日も不機嫌だ。あのおっさんを論破すれば出てこなくなるのか?

いや、実は私は自分が異常だと気づいている。

学校の友達に兄ラブな奴はいない。風呂の話をしたらドン引きしてた・・・。

布団に入って寝る話をしたら小声で「ヤバイヤバイ」といっていた・・・。



そして・・・

周りの友達が最近、彼氏を作っている。

私もいつか・・・お兄ちゃんとあんな感じで居られたら・・・










「そろそろ1年を超える説得にも関わらず、まだそんな思考を持っているのか・・・。願いで変えてしまうのは簡単だがそれをやると主殿はうるさいからな・・・。我が少しづつ少しづつ教育していくしかないだろう・・・。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ