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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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新しい朝が来た。そう、希望に満ちた朝が

地球編です。

朝かなり早く目覚める。


「おはよう。」


綺麗な声で挨拶される。やっぱりいいね。伴侶の声っていうのは。


「レイ、おはよう。って誰??」


よく見るとここは地球上にある俺の家の俺の部屋。

目の前にいる黒髪の美人。妹でお母親でもない。

びっくりしながらもよく見ると


顔はレイ

体つきもレイ

背の高さもレイ

声もレイ

でも髪の毛が黒


??


「レイ??」


「あははははは、びっくりしてるね!!ここがメグミの部屋なんだね。綺麗にしてあるね。下でお母さんとお父さんが呼んでるよ。早く起きてこいって。」


そのまま普通に部屋を出て階段を降りていくレイ。

え?レイが現れたら家族はびっくりするだろ?

と思って、慌てて追いかける。


「お兄ちゃんおはよ。」


妹の美久が挨拶してくれた。


「いつもレイ姉ちゃんの起こしてもらって幸せもんだね〜。」


?レイ姉ちゃん???だれそれ?


「美久ちゃん、ご飯早く食べて、学校の準備しなさいって。」


レイが普通に美久に話しかける。


「は〜〜い」


俺一人状況が把握できていないのか?

レイは普通にリビングで目玉焼きを食パンに挟んで食べている。

ニュース番組を見て笑ったりしている。


「何アホみたいな顔して突っ立ってるの??恵も早く朝ごはん済ませなさい。今日、午後から追試でしょ?落としたら母さん泣くわよ。」


いやいや、家族が1人増えていることに気がつけよ。


「恵、トイレ行かないならお父さん先に行くぞ。でっかいほうだから長いぞ〜。」


いつもアホそうにトイレの順番の話をしている変わりないおやじがそこにいる。


「レイ、ちょっといいかな〜?」


この状況を自力で把握できない俺はレイに説明してもらうために俺の部屋に呼んだ。


「レイ姉ちゃんに変なことしたらダメだぞ〜。」


にやけた美久にそんなことを言われる。このマセ餓鬼め!!



「レイ、これ、どういうこと??」


もうちんぷんかんぷんな俺。


「えっとね。まず私がここにいる理由を言うね。メグミさ、2つ目の願いで伴侶は欲しいって言ったじゃない?覚えてる??その時デュランに俺の頭の中のイメージをしっかり具現しろッて言ったのも覚えてる?それに一生添い遂げるっていうのがあったでしょ?添うってことはいつも一緒ってこと。世界が隔離されているところでも一緒なの。だから私はここにいるの。」


説明しながらもじもじしている。可愛いから許す!!


「我も一緒だ。『俺の傍らで永劫に何度でも俺の願いを叶えつづけろ!!』と言ったからこの世界にいる。傍らとは常に一緒ということだろ?」


ランプのキーホルダーから出てくるデュラン。


「お前なんでそんなに小さいの?」


デュランはなぜか10センチほどしかない。


「この世界、魔素が半端なく薄い。でかい体を維持できんのだ。だから出てくるとこのサイズになる。ミドラなんぞ出てくることもできんからな。」


「そういや、魔素って何?」


「え?そこから??」


レイが目を大きく見開いて驚く。

仕方ないじゃん!!知らないんだもん!!


「魔素は私のいる世界ではエネルギーみたいなもの。それがないと魔物や魔族、魔人は体を維持できないの。濃すぎると毒だし薄いと生きていけない。そんなもの。私達はそれを力に変えて魔法を使ったり体を回復させたり、まぁ色々やっているの。」


よくわからないけど、なくてはならないものなんだね。人でいう酸素か?違うな・・・。


「で、うちの家族はなんでレイの存在に違和感なしに生活しているの?」


困った顔で俺を見るレイ。


「えっとね、怒らないでね。私も起きたらこっちの世界に居たの。びっくりしてどうしようか迷っていると『恵?誰かいるの??』って声がして慌ててデュランを呼んでこうしてもらったの。」


「こうって?」


「我が設定変更したんじゃ。レイ殿が元からいるという設定にな。本来は主の願い以外聞かないんだがレイ殿はもうあれだろ?だからレイ殿の願いは主の願いとして聞き入れた。それだけだ。」


「どんな設定?」


「レイ殿はお父さんの大恩人の娘でその大恩人は事故で奥さんと一緒になくなってしまったから面倒見ることになった。お金の心配はなく、成人するまで見てあげる。学校も同じ所に通っているという設定。細かいところは随時決めていくということで。ちなみに全て設定してあるから家族だけではないぞ。近所も学校もその周りの人全てな!!」


こいつら滅茶苦茶だな。

まぁいいや、細かいことを気にしていたら違う世界に飛んで行けますっていうのも考えるだけで頭がおかしくなる。気にしない気にしない。


さて、気を取り直して学校に行こう。

俺は今日追試なのだ。

英語のな!!

いつもは点数取れるんだけどね。心的衝撃で放心してたらテスト終わってましたってなってしまったからな。普通に受けりゃいけるだろ?


楽観的な思いを胸に試験に臨もうかな?

色々聞いているうちに、飯を食う時間もなく学校に行くこととなった。


腹減ったなぁ。


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