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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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テイマー大会本戦出場

テイマーの世界もレベルが上がったみたいだ。

非常に強い魔物を使役して戦うものもいる。

レベルも3,400程のものがちらほら。

きっとダンジョンなどでお持ち帰りしたんだろう。


「人はあのような戦い方をして面白いのか?」


試練が腕を組んで俺に聞く。


「自分の肉体を鍛えてこその戦闘ではないのか?」


イーライが俺に聞く。


「誰もそんなふうに考えていないよ。無駄がなく戦闘できればそれでいいんじゃない??」


「あの魔物は裏切ったりしないのか?」


「裏切るとかはないと思うよ。信頼関係がないと従魔は言うこと聞かないから。」


言うことを聞いて戦闘してくれる。そこまでいくにはやはりしっかりとした力関係がないといけない。

無理強いし続ければ裏切る魔物もいるかもしれないがそうならないように付き合っていくのもテイマーの腕の見せ所だと俺は勝手に思っている。

俺みたいに肉体的な関係があるものはないと思うけど。

それでも信頼関係を築く方法はいくらでもあると思う。


そんな感じで観戦している俺達。


「あなたはレジェンドですよね?横のお二人は従魔ですか?」


「ん??あぁそうだよ。どうして??」


「いやぁ、対等にお話されているのでびっくりしたんです。」


「従魔と言っても奴隷ではないからね。対等に話もするし意見も出しあう。そうすると面白いよ。」


「そうですか!ありがとうございます!!あと、この御二方はどれほどのレベルで?」


「シレンとイーライって今のレベルは?」


「2550だ。少しあげたぞ。」


「3012だ。あまり上がらないな。魔族領くらいのダンジョンでも行かない限り・・・。」


「エ??そんなに??いや〜びっくりです。何度驚かされればいいのか・・・。やはり戦って打ち負かしてからの勧誘ですか?」


「打ち負かすも何も、圧倒的な差を見せられて心折れたよ。」


シレンがテイマーに話す。


「3000超えを・・・」


「いや、3人がかりだ。もう一人は私の父で2200だ」


シレンがイーライを指す。


「まさか・・・レジェンドはそこまでの強さなんですか??いやはや・・・。」


慌ててどこかに行ってしまった。

あまり参考にならず申し訳ない・・・。





「それでは予選が全て終わりました!!本戦を開始しいます。まずは・・・」


レイがクジを引いてトーナメントの枠を埋めていく。

ドンドン埋まっていく。

それを熱狂的な声でかき消す観客。うるさすぎて何も聞こえない・・・。

そうこうしているうちにすべての枠が埋まり試合予定時間が発表される。


その後一度解散して賭けが行われる。

オッズが毎分変わっていく。予選を見てどれほどの強さかわかっているので人気の高さ(オッズが低い)がやはり強さになりつつある。


「陛下!!ここにいたんですか??VIP席で見ていただかないと・・・。」


マギーが汗だらだらで走ってきた。探しまわっていたのがよくわかる。ゴメン、しんどいね・・・走らせてばかりで・・・。俺をVIP席に連れてきそこで観戦させる。横を見るとレイリーがいる。


「やぁ、兄さん。面白いですね。私も賭けているんですが勝ったり負けたりで・・・。サーチャじゃ見抜けない強さもあるみたいで非常に興味深いです。」


サーチャとは強さを知るのに使う魔法。これを戦闘前に使えば戦闘か撤退かすぐに決めることができる。

最近、それを怠る奴が多いみたいで無駄に向かっていって痛い目を見る奴をよく見かける。

どれだけ傲っているのかな?


それでも、特殊なスキルを使う魔物もいて、レベルの高さがそのまま強さとまではいえない。

それが全てならレイリーは全勝しているはず。

毒や麻痺、睡眠など、状態異常もあるし、身体強化もある。

魔物によってはHP自動回復やMP自動回復なんかも持っている可能性もある。

テイマーには魔物を強化する魔法もあるしね・・・。


俺は観戦のみ。

レイは賭けをやってはいけない中側の人。

やっちゃんやハウンは俺がキツく禁止している。この二人は守銭奴なので目を光らせていないと必ず何か企む。マジで自国での開催の時には勘弁してほしい。

メイリーンは金に無頓着。あろうとなかろうと気にしないから俺が管理している。

リユは金を持っていない。最近エルフの町から出てきたところだから人の世界に疎すぎる。

人族との付き合いが極端に少なかったみたいで、金という概念があまりよくわかっていない。


俺の知り合いで賭けを楽しんでいるのは魔族領の人たちばかり。

その中でも群を抜いて勝ち続けているミシュラ。あれは勘なのか?イカサマなのか?わからない。

魔族領の人たちはそれを見てミシュラに乗っかりまくっている。これはある意味イカサマかな?


本戦は試合が長引くみたいで数日に分けられるようだ。

まぁ、魔物の回復なんかもあるし丁度いいと思う。






終了後、俺は館に帰る。


「メグミは参戦しないの?」


レイの問に


「誰が出る??魔物っ娘たちが強すぎて相手の魔物が可哀相・・・。」


最弱と思われるダリアでさえ、あの本戦のすべての魔物を一気に相手をしても完勝しそうだ。

それほどの差がある。


「メグミはテイマー界のレジェンドだもんね。」


「ははははは、何もしていないのにね。」


笑う俺達。レジェンドって・・・俺は何をしてそれなんだ??

本当にそう思う。

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