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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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小さな町の警備のお金

俺の政策


差別のない平和で頑張れば幸せを感じることができる国造りが始まる。


俺はつまらないプライドから来る差別が嫌いだ。

意味にある差別というか区別はあっていいと思う。

例えば、凶悪犯とかね・・・。


俺は国を大きく、そして平和にするという気持ちが大きい。

俺達の住む日本のような国ができればと思う。

まぁあそこは民主主義で、この国は違うけどね・・・。


俺は差別に対して厳しい罰則を設けた。

以前のこの国にあった皇帝陛下を侮辱すると逮捕、監禁、場合によっては死刑みたいな奴の差別バージョン。

俺のことなんかどう言ってもいいんだよ。気にもしない。気に入らなければ自分で殴りに行くからね。


そうして、魔族の方々が大々的に来てくれた。その集団と一緒に魔族の長である魔王レイリーも来てくれた。

いつもの扉からではなく外遊として。


そうして俺とレイリーは国民の前で同盟と友好を宣言して国民全員を驚かせる。

それにあたって魔族がこの街を闊歩しても奇異の目で見たり差別的な発言、言動、行動を禁止する。

国民的には恐怖だろうが気にしない。魔族の皆さんは結構温厚だ。ガラも悪くない。

どちらかというと人族のほうがガラが悪い。

といっても、人族はお伽話で魔族の恐ろしさを教えられている。

バカみたいに喧嘩売ったりしないだろう。


「喧嘩するのは勝手だけど死んでも知らんよ。」


俺の一言で国民全員が喧嘩した場合は自己責任だと理解してくれただろう。


あと、外にある小さい町の警備に兵士を派遣しようと考えている。

可愛い子供達が危険に晒されないようにという俺の考えだがそれには結構な反対も出た。

金がかかる、面倒くさい、自分の町くらい自分で守れなどなど。


「この国は俺の国。俺の国にいる国民は俺のもの。俺のものは自分で守るから。」


反対する貴族たちに怒りを感じる。

俺はレイとやっちゃん、ハウンの手を借りて


『降魔の壺』


を使って強力な魔物を召喚する。


降魔の壺とはレベルを書き込んで壺を3回叩くと書いたレベル帯の魔物が1〜5体出てくるというすぐれ物なのだ。それを俺の従魔にして小さい町を守らせようという金のかからない方法を試してみようとしている。

ただ、うまくいくかどうかはわからない。なんせ・・・知性ある魔物でない場合や、言うことを聞かない魔物の場合は殺すしかないから。


「ドラゴンゾンビだ・・・話しできないね。」


「バーサーカーね・・・話が通じないね。」


「ヴァンパイアロードね・・・傲慢で人の言うことは聴かないわ。」


「ロックウッドね・・・そもそも話を聞く聴かないって言うより自我がないわ。」


などなど、どうにもならない連中が出てくることがしばしばある。

カミーラを一発で引いたから、結構な確率で知性あるものが出るのかと思っていたがそうでもないんだね。

レベル500くらいのところの魔物を呼び出すことを100回やって話しできたのが10体ほど・・・。

10分の1か。


でもこの国の小さい町で警備もできないほどの弱小の町や村はそんなにないと思いたい。

レイは話しのわかる魔物に人化を教え、きっちりと教育する。

教育という名の可愛がりとも言うのかな?

どっちが強いかしっかり教えて主従関係を叩き込む。


「街の警備を任せる。できないとか、その町の人々に危害を少しでも加えたら死なせてくれと言うまで傷めつけてバラバラにして殺す。」


という俺。俺の従魔としてしっかりとどっちが強いか思い知らせれば何があっても言うことを聞く。

そこは魔物のいいところだ。素直でいい。

さすが、『強者が全て』というだけのことはある。


俺はそれぞれの魔物をそれぞれの町や村に配置。

それぞれの長に説明して警備させる。


エルフの街にいく時に通った町の子ども達が俺に気づいてまとわりついてくる。可愛いんだな。

ここには一番強く美しい魔物を配置する。純粋な俺の依怙贔屓だな。


「この子たちの安全を第一に考えて行動するように。」


俺の言葉に膝を付いて聞く美しい姿の魔物。


「お兄ちゃん!!この人は??」


「この人はね。ここを守ってくれる兵隊さんだよ。」


俺は子供達の頭を撫でながら言う。


「万が一ここが滅んだりしてお前が生きているようなことがあれば・・・生まれたことを後悔してもらう。」


俺の冷たい目線に震える魔物。

俺は仲良くなっていない力しか信じないものに仲間意識があまりない。

無理強いはしないが約束した以上、脅迫になったとしてもやってもらう。

ちょっと矛盾しているかな?


俺は町それぞれに魔物を配置して家に戻る。


「お金かからないとは言えなんかしっくり来ない方法ね。」


やっちゃんが言う。その通り。人が人を守らずに何が国だ。


「兵士を呼べ。一緒に俺の政策に反対したものも呼び出せ。」


俺は広場に1万ほどの兵士と俺の政策に反対して『金、金』言っていた貴族共を集める。


「兵士の皆さん、この国の治安を守るために今まで頑張ってくれたが、これからは魔物が守るという情けない状況になった。それも金がないと言いはって、自分の私財を守ることにしか脳を働かせない貴族のせいでもある。そこでだ、君たちは不要となった。これより俺の金を守るため、解雇する。俺は俺の私財を守る。だから君たちは仕方なくクビだ。それとここに集まった貴族は身分を剥奪の上、財産没収。全員奴隷まで身分を落としてもらう。職を失った兵士へのせめてもの退職金としてその財産をすべて当てさせてもらう。」


その言葉に横暴だなどと結構な声が上がるが気にもしない。

兵士は貴族を睨みつけて威圧し始めている。


「奴隷になった元貴族達は殺しても別に構わん。君たちもムカつくだろう。こいつらのせいで職を失ったのだから。」


俺はそう言うと元貴族がいきなり大声で話し始める。


「私は私のために言ったわけではない。これは国のためなんだ!!金のかかることをすれば破産しかかったこの国では警護に回す金がないんだ。」


「戦争もないこの時代に兵士を抱えている時点で無駄使いだろ。それを効率よく使って何がおかしい。兵士を各町の警備に回して訓練もかねれば一石二鳥。それをせずに何が警備に回す金がないだ。バカを言うのもいい加減にしろ。今ならまだ解雇を発令していないから止めることもできるが、お前たちはもう貴族ではないからそれも出来ない。ここで暴行を受けて死んでしまうがいい。兵士が俺に小さい町のために雇ってくれというならそれは叶えることができる。ただ、今のような怠けた勤務ではないけどね。」


俺が広場に降りると


「「「「「「俺達を警備に雇ってほしい。」」」」」」


そんな声がいっぱい上がる。まぁ冒険者より安全だし安定もしているからね。


貴族は首に縄を付けられて連行される。こいつらの家族も可哀想だな。良い生活していたのに、意味も変わらずいきなり奴隷にされるんだから。

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