宿屋でゆっくり
街に帰っておたのしみはいっぱいのはず??
街の壁が見えてきた!!
人々が列をなして入り口に集まっている。
なんかあったのかな??そう思いながら近づくと
「衛兵が数人集まって厳戒態勢になって入れないんだってよ。」
「何があったんだ?」
「早くしてくれよ〜!!」
など色んな所からいろいろな声が聞こえる。
何かあったんだろう。
人だかりをかき分けて入るわけにも行かないので外でしばらく待っていよう。
それから1時間位だろうか?
少しずつ人が中には入り始めた。
「ノートを見るから出しておいてくれ。」
大きな声で門番がみんなに声をかけている。
出るときはモタモタしたからな。
出るときの反省を踏まえつつ、手にはノートを用意しておく。
「何かあったんですか?」
門番にノートを見せながら聞くと
「よくわからないが職安で問題が発生したらしい。何でも警備兵を要請する連絡があったのに行ってみたら何も起きていなかったらしい。それで原因を調べているそうだ。外の立ち入り禁止区域がさっき解除されたばかりでやっと街の出入りが許可されたってやつだ。参ったもんだぜ。」
ぼやきながら俺達を通してくれた。
それって俺達が原因のやつだよな。
そう思いながらレイを見ると斜め上を見て口笛吹く格好だけしている。
今度音の出し方教えてあげよう。
さて、やっと宿屋につく。
もうクタクタ。
酸を食らった服は綺麗に直っている。
多分、ミドラが直してくれたんだろう。
「メグミ、お風呂はいろうよ。大浴場があるんだって。」
顔を赤くしながらそういうレイ。
「え?混浴??」
聞き返すと真っ赤な顔でコクコク頷くレイ。
宿屋に泊まる人みんなはいるの??
嘘でしょ??
この世界の風紀は乱れている!!
鼻血が止まったところなのにまた出そう。
「ははははははいはいはい入ろうかかかかな??」
売店でタオルを買って二人で大浴場に向かった。
着替える場所は別。
でも中は一緒。
なんで??
そう思いながら素っ裸になって入ると
なるほど!!
何かの魔法なのだろう。
湯気らしきもので肝心の部分が全く見えない。
ホッとするの半分、残念な部分半分。
複雑な気分のまま体をお湯で流して湯船に浸かった。
「ふへ〜〜〜〜〜」
気の抜けた声が出てくる。
心地よいお湯の温度、もう最高だな。
さすが湯三昧というだけのことはある!!最高です!!
そう思っているとレイが浸かってきた。
見惚れてしまうほど綺麗なプロポーション。
しかも肝心な部分が隠されているのがなんかグッとくる。
「見えないね。」
何故か残念そうなレイ。
君はあれか、スケベなのか??
「残念だね。」
同意してあげると笑いながら横にくっついて座った。
鼻血でそう。
体と髪を洗いまた湯船に浸かり、ちょっとレイに聞いてみる。
「ノートにさ、HP10000ってあったんだけどなんであんなに多いの?」
大きすぎる数におかしいなと思っていた。
それを聞く間がなかったから放置する形になっていた。
「あれは10000というより100.00%と思ったほうがいいよ。」
あ!そういうこと。
「なるほど!ダメージ食らった人によって減り方が変わるんだ。」
俺ならダメージ10000で死亡でもレイならダメージ1ってやつだな。
ほうほう、なるほどね。
MPも一緒なんだろうな。熟練で消費が変わるみたいな感じか?
よく出来ているな!!ちょっと感心。
そう思っているとノボセて来た。
ヘロヘロになる前に上がろう。
レイとタイミングを合わせて大浴場を出た。
部屋に戻って汚れた服に清掃魔法をかけるレイ。
レイも使えるんだ。当たり前か。
「夕ごはんどうする?」
レイが聞いてきた。
案内を見ると大食堂があるみたいだからそこに行ってみるか?
今日はバイキングのようだ。
時間が早いせいか、お客は疎らだった。
味は・・・。普通だな。昼ごろに食べた定食屋さんに比べるとちょっとあれだな。
「部屋に戻ろっか?」
俺たちは宿屋の廊下を並んで歩く。湯上りのレイはとても・・・美しい。
あ!思い出した!!一緒のベッドで寝るんだ。
思い出した瞬間から心臓が口から出てきそうなほどドキドキバクバクしていた。
俺はこれから心臓が破裂して死ぬかもしれない。
俺はこれから頭の血管が破裂して死ぬかもしれない。
そう思ってしまうほど鼓動が激しい。
「メグミ、疲れているでしょ??おやすみ。睡眠魔法」
レイのいきなりの魔法に俺の視野にいたレイの綺麗な顔からいきなり暗転してしまう。
もっと見ておきたかったな・・・
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