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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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つなぎ

俺達は寝る準備をする。

ここはエルフの街。宿屋なんてものはない。なぜなら誰も来ないから・・・。

俺はリユの家に無理やりお邪魔している。


「奴隷なんだからそれくらいね・・・。」


俺の言葉に下を向く。

言い返せないもんね。

メイリーンのところにはラウルとカミーラがいる。彼女たちがいれば万が一にも問題は起きないだろう。

もしかしたら朝にはカミーラの腹の中に入っているかもしれないが死なないんなら別に大丈夫だろう・・・数日くらいは。


「俺達寝たら何があっても起きないからその時はダリア、シレン、頼むね。」


俺がダリアとシレンに護衛を頼む。


「これでクビはなしなんだな?」


そこに拘るね。はい、ナシでいいです。


「イーライはクビだけどね。」


俺の言葉にイーライが文句を言う。


「なんでよ!!言うこと聞くか聞かないかぐらい選択しあってもいいじゃない?奴隷じゃないんだし!!」


「お前は勝手に付いて来ているだけだろ?言うこと聞かない時点で俺の役に立たないじゃない?なら要らないでしょ?」


涙目のイーライ。


「傷つけたくなかっただけなのに・・・」


目をウルウルさせて文句をいう。


「それならそう言えばいい。剣の手入れが嫌だからだっただろ?」


「そんなこと言えるわけないじゃない!!」


凄い泣きながら言うイーライ。


「ん??もしかして俺になんか違う感情抱き始めてる?」


その言葉に下を向いてフルフルしている。


「そうです!!最近変です!!何がいけないのよ!!」


何だ??こいつもしかしてツンデレタイプなのか?皆がいるからツンしているのか??


「じゃぁ、クビは今のところ保留で。でも・・・もう知らないからね。」


その言葉を聞いてすみかに戻るイーライ。

この住処はあれか??出入り自由なのか??今まで誰も出てこようとしなかっただけで魔物っ娘次第で出入りできるのか??

俺がデュランに頼んで創ってもらった魔物っ娘収容ボックス。レイが命名した通称、虫カゴ。

プラケにも劣る出入り自由な入れ物。まぁうちはそういうの緩いから別にいいか・・・。


俺は寝よう布団に入ると


「あの・・・行為は??」


レイが聞いてくる。

というより皆目を輝かせている。


「メイリーンが外で仕事をしています。それを放って行為をしろと??もしかして人を思いやる心を落としてしまったのかな??」


俺の血管の浮いた顔のスマイルを見て全員布団をかぶる。逃げやがった・・・。





俺は眠り、向こうの世界へ。向こうの生活は・・・勉強ばかり。なんせ、医大だ。気を抜けば落ちる可能性もある。俺は必死なんだよ。

美久とは相変わらず・・・。話をしない。俺の目を見てすぐ俯いてそそくさとどこかに行く。凄く寂しい。

あの身の危険を感じるほど愛されていた頃が凄く良かったように感じる。無くすと大きさに気づくヤツだな。


そう思いながら向こうの生活でも夜になり寝る時間が来る。


「あの行為は??」


レイの言葉に頭を抱える俺。


「こっちはダメだよね。美久が見にこなくなっただろうけど・・・親がいるもんね。」


レイは悲しい顔をしながら自分の部屋に戻っていった。

何であんな悲しい顔をするんだよ!!

もうっ!!


俺はそっとレイの部屋に行く。

ベッドでモゾモゾしているレイ。寝付けないんだろう。

俺がそっと布団に入るとびっくりした顔でこっちを見る・・・。

ごめん・・・そういうことか・・・。

俺が何も気づかないふりをして逃げようとしたが捕まって、布団の中に引きずり込まれる。そうして・・・





数時間後・・・俺はやっと解放されて自分のベッドへ・・・すぐ死んだように眠るのだった。

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