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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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ひとりごと

エルフ最強を謳っていた女戦士は俺に完敗して落ち込んでいる。

こいつのレベルで最強とか・・・可笑しすぎて笑えない。

リユは自分の弱さに気づいて落ち込んでいる。


「俺程度でこんなんじゃ、ここの世界の女性たちには太刀打ち出来無いよ。」


俺言葉に


「お前より強いのがいるのか??それは本当か??」


「お前??」


「あ・・・恵様?」


ハウンの凄んだ声ですぐに言い換える。素直なやつだな。


「別に恵様は弱くないわよ。恵様が言っているのはミシュラでしょ?アレに勝てるものは多分いないわ。」


さすが最強と言われるだけのことはある。


「そんなに強いのか??」


「レイのお母さんなんだけどね、以前戦った時は死にかけたよ。」


俺が笑いながら言うと


「どんな修羅場をくぐれば力を手にすることができるんだ??今の強敵に手一杯で強くなろうなんて思いもしなかった・・・。」


「ハイエルフって何かと戦ってるの?」


「聞いてくれるか??」


目を輝かせるリユ。


「聞かない。」


俺の即答に落ち込むリユ。


「今、化物が復活してほとほと困っているのじゃ。」


ババァが入ってきた。


「聞かないって言ってるのにね・・・。」


やっちゃんが困り果てた顔をしている。


「お前たちは自分の言うことを聞けと言ったが、話すなとは言っていないじゃろ?聞かないと言っただけじゃ。」


ポジティブに取るバァサンだこと。


「ワシが勝手にひとりごとを言うだけじゃ。」


俺達の迷惑そうな顔も気にせずバァサンが話し続ける。

話しによるとこの森の地下には大きな建造物が埋まっていてそこには封印の間と言われるところがあるらしい。そこには昔、神々が封印した魔人は閉じ込められていて封印が解けるのを待っていたそうだ。

その魔人は月の満ち欠けで強さの変わる魔人だとか。

新月で最弱、満月の時には無敵になるらしい。面倒な面白そうな生き物だね。

その魔人の名前は『月光』というらしい。

安直な名前だね。親を恨むわ。

月光は封印を解いたものを妻にするらしい。その解いたものがハイエルフの中にいて今必死で守っているそうだ。月が満月に近づいてくると町を襲ってくるらしい。

まぁ弱い時期は身を隠すわね。相当な馬鹿でもない限り。

今は月が半月から満月に向けて満ちていく期間だから何度も攻撃してきているそうだ。

満月になる前に始末するか封印し直すかしようと探しまわっているそうだ。


「満月の時にはそんなに強いの??」


「どんなに傷つけても死なないらしい。」


「ふ〜〜〜ん」


俺の気のない返事に


「なんじゃ??貴様でも勝てまい?死なないんだぞ?傷ついても元に戻るんだぞ??」


ハイエルフの兵士が食って掛かってきた。お前・・・奴隷だぞ?


「どんなに傷ついても死なない程度なら恵くんでもできるわよね。」


「できるとかそう言う問題じゃないでしょ?俺のはもう・・・呪いだな。」


レイが横で笑っている。何でそこまで笑う?


「貴様、死なんのか?」


バァサンが驚く。

リユも驚いている。


「レイ・・・俺を斬れる??」


「やだ!もう傷つけるの嫌。」


「最近大喧嘩したところだもんね。」


「回復止めるんだもん、ひどいよ。」


「ゴメン。」



「イーライ!」


「なに??呼んだ??」


イーライが出てくる。それを見てハイエルフが全員構える。


「魔物??なぜいきなり?」


「あ、イーライは俺の仲間だから大丈夫。というより構えたところでお前ら殺されるだけだ。」


「イーライ、俺の腕切り落とせる?」


「すぐ生えるから面倒。剣の手入れしなくちゃいけないからやりたくない。」


はぁぁぁ。俺がため息をつく。最近思うんだよね・・・。シレンと言い、イーライと言い、魔界組は言うことを聞かないよね。


「もういいよ。お前解雇。魔界へ帰れ。」


俺がクビを宣言する。


「ちょっと!何でよ?」


「魔界組は言うこと聞かなさすぎ。いても仕方ない。だからシレンと共に魔界に帰りなさい。」


その言葉に許可無く虫カゴから出てくるシレン。そしてイーライのケツを思いっきり蹴る。


「ギャミ!!」


ケツを押さえてのたうち回るイーライ。ちょっとスカッとした。


「イーライだけ返して!!私はまだ帰らない!!腕切り落せばいいんでしょ??」


イーライを睨みつけながら槍で一閃して俺の腕を切り落とす。痛いかって??そりゃ痛いよ。

ものの数秒で生えそろう腕。それを見てハイエルフの大半が吐き出したり、気を失ったりしている。


「人じゃない・・・化物だ・・・。」


はいはい、化物ですよ〜。涙目の俺。

曲がりなりにもお前ら全員の主だぞ・・・。


「ハイエルフも全員クビだな・・・。」


俺の小声に


「もってなんだよ??私は絶対帰らないからな!!」


シレンは何があっても帰らないらしい。


「メグミこの腕・・・どうする??」


どこか再生して生えてくると必ずそこに残るパーツ。俺達の世界なら捜査されるね。


「魔物っ娘に食わせておけば??」


俺の声に魔物っ娘部屋が騒がしくなる。

虫カゴの中で凄い喧嘩している。


「喧嘩はダメ!なに??俺を食いたいの??」


キャァキャァ嬉しそうに言っている。

仕方ないので全員出す。


公平にジャンケンします!!と言いたいが動体視力の半端無い高レベル者同士は決着がつかない。


「シレン、同じ大きさに俺の腕を切ってくれ。」


「恵様、そこまでしてもらってまで食べたくありません!!」


ラウルが涙をためて俺に言う。

魔物っ娘3名はみんなそんなふうに思っているようだ。首を横に振っている。

可愛い奴らだ。


というわけであみだくじで決めることにする。

あみだくじの説明をしていざ・・・

ダリアが当選。

美味しそうに食べてくれた。


「うっま〜〜い!!」


喜んでくれて何よりです・・・。


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