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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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タイマン

俺が屈伸しているとハイエルフが何か作戦を話し合っている。

タイマンに話し合いは必要ないだろ?


「貴様は1人で戦うのか??」


は??こいつ何言ってんの??俺とお前の1対1だろ??


「我らハイエルフ、皆で一心同体!」


はぁぁ、そうきたのね・・・。いいよそれで。


「1人だけなら怖いから仲間も一緒ってか??はいはい、どうぞどうぞ。弱いんだから仕方ないね。ははははは」


俺の挑発に


「そんな挑発には乗らないぞ。」


「いや、別にもう挑発とかしないって。雑魚は何人いても雑魚だもん。お前らの中で俺がこいつは強くて戦いたくないな〜っていう感じを受ける奴が誰もいない。だから何人いても一緒。何ならここにいる全部のエルフを相手にしてもいいよ。」


「恵様〜〜!!頑張って〜〜!」


「貴様、武器は??」


「へ?お前らってコバエ殺すのに核魔法を使うタイプ?」


その言葉に震え始めた。さっき頑張って冷静さを取り戻したのにね・・・。


「お前たち!!下がれ・・・。私がこの男を斬り刻みたくなった・・・。」


雰囲気が変わる。殺気立って目つきがヤバイね。戦闘能力の上昇はないみたいだけど〜。


「早くかかって来なよ。10回その剣を振るまで俺は回避しかしないから。」


ブチ切れたみたいで俺に剣で斬りつけてくる。


「ははははは、おっそ〜〜い!!やっば〜い!ほれほれここだよ〜〜」


俺の回避についてこれていない馬鹿なハイエルフ。

10回振ったので約束通り・・・


「はい!!脚が疎かです!!」


ガードの付いた脛をキツめに蹴る。エルフは痛みに顔を歪ませる。


「はい!!脇が甘い!!」


俺が右肩にパンチする。あまりの痛さに剣を落とす。


「すぐ拾え!!何が最強の戦士だ??この程度で剣を落として!!ははははは」


笑って馬鹿にすると何も警戒せずに剣を拾おうとする。


その瞬間に


「何の工夫もなく剣を拾ってどうする??隙だらけ!!」


掬うように足を払う。


右肩から落ちてのたうち回っている。情けないやつ。


「仕方ない。ほれ!!剣を拾え!俺が後ろを向いてるうちに〜」


俺が後ろを向いて女性陣に手を振る。

女性陣も俺に手を振り返してくれる。

俺が投げキッスをしていると後ろから斬りつけてきた。


「おしい!!もう少しで当たったのにね〜。」


その声に女性陣から笑い声が出る。


「メグミ、そろそろ殺しちゃいなよ。」


レイが立って親指を下に向ける。美女がはしたないことしちゃダメです!!


「もう??まだ5分も経っていないよ。こいつがやられたらここのハイエルフは全員、男も女も性奴隷として売られるんだよ。」


「何??性奴隷??」


ハイエルフ全員が驚く。


「どんな奴隷かいっていないだろ??一番高く売れるものにするからね。やっぱりその弱い体じゃ重労働向けじゃないだろ?なら容姿が綺麗なんだからご奉仕する方向はそっちしかないだろう?」


俺の笑い声に


「貴様!!それでも人か??」


「蔑んでる相手に何を求める?馬鹿かお前?」


その一言に膝をガクガクさせながら立ち上がる。


「同胞にそんな思いはさせない・・・。」


「根性見せるね!!頑張れ!色男!!」


「私は・・・女だ!!」


剣を振る。


「お前女なの?顔は綺麗だけどなんて言うか出るところ出ていないから男かと・・・。」


「貴様!!一番気にしていることを!!」


気にしてたんだ・・・。


「ゴメン。」


「くっそ〜〜!!!」


謝罪にキレた。なんで??棒立ちの俺に剣を振り下ろす。


「取った!!」


勝利を確信した顔を見せるエルフ。


ガギィ〜ン!!


森に響く金属を削ったような音。

エルフの女戦士は目を見開く。


「馬鹿な・・・」


剣の刃が欠ける。それを見て女戦士は膝から崩れて座り込む。


「じゃぁ、覚悟してね・・・。」


俺が目の前に立つ。


「お願いがある・・・。私はいいから・・・皆を性奴隷にだけはしないでほしい。」


「お前は性奴隷でいいんだな?」


「構わない。こんな抱き心地の悪い女で良ければな・・・。」


「じゃぁ俺の性奴隷ということでいいな?」


項垂れていた顔をあげて俺の顔を見る。


「じゃぁ、ハイエルフ達!!約束通り何でも言うことを聞いてもらうぞ!!」


俺の大声に全員が固唾を呑んでいる。


「まずは・・・」


「その偏見をなくしなさい。」


「差別意識をなくしなさい。」


「上から目線を止めなさい。」


「高飛車な態度をやめなさい。」


「傲慢な態度をやめなさい。」


「考え方自体を改めなさい。」


俺が言う前に女性陣がそれぞれ好き勝手言い始める。まぁ俺の言いたいことばかりだけど・・・。

それを頷きながら聞くハイエルフ達。結構素直だな。


「じゃぁ、リユは俺のところで修行しなおし。ちょっと弱すぎるわ。魔界行って鍛えてもらうか?」


「こんなん連れて行ってもすぐ死ぬわよ。」


やっちゃんが言い切った。

それを聞いて落ち込んでしまうリユ。

直球すぎて受け止めきれなかったみたい。

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