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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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愚弄愚弄

バァサンが俺の話を聞いても、気にすることなく話を続けようとする。


「俺、今のままだと何を聞いても何もしないよ。」


「力あるものがない者の助けを断る権利はない。」


「はぁ??力強いものに弱いものが反抗する権利はないって言ってもいいんだね。じゃぁ、全員捕まえて奴隷としてどこかに売ってしまおう。」


俺の一言にハイエルフが全員身構える。


「強いものに従わないものは殺してもいいってことだよね。俺はあんたたちの言うことを聞かない。あんたたちは俺達の言うことを強制的に聞く。それでいいよね。ダメなら1人づつ始末していっていいよね。」


俺が剣を抜く。


「貴様ら!!我々すべてを敵に回すのか??」


「はい。」


ハートマーク付きで答えてやった。


「全く苦になりません。弱すぎるので。」


俺の顔を見て怒りの顔を見せるエルフたち。


「貴様ら・・・」


悔しそうな顔をしている。凄く気分がいい。


「わかった。いきなりそういうのも何だからここで一番強いやつ出して。そいつと俺達が戦ってあんたたちの仲間が勝てば言うことを聞く。俺が勝ったら全員俺の奴隷。どんな言うことも聞く。どう??」


「貴様!!ハイエルフ最強の剣士リユ様の勝てると思っているのか??」


「さぁ、やってみないとわからない。見てもいないし。強さがわからない。まぁ弱いと思うけどね。」


俺のちょっと小馬鹿にした所作にイライラしているのが見てわかる。

プライドだけ高いやつを馬鹿にすると凄く気分がいい。いつの間にこんなに性格悪くなったんだろ?


「さっさと呼べよ。そのユタ様を」


「リユ様だ!!貴様!!名前も覚えられん馬鹿なのか??」


「興味ない弱小生物のこと覚えてる?例えばその辺飛んでいるコバエとかの名前・・・。覚えないよね?」


俺の返しに浮いた血管が今にも切れて血が吹き出そうなくらい膨れている。

容易な挑発に乗る馬鹿な種族だな。


「今すぐ隊を呼び戻す。そこで待ってろ!!」


俺達は缶コーヒーを飲みながら寛いでいる。寛いでいる。寛いでいる・・・。いつまで待たせる。

皆で楽しく談笑し始める。その楽しいひと時を壊す声が聞こえてくる。


「何事だ!!?なぜ捜索部隊を戻すよう命令した??」


えらい綺麗な鎧を着たエルフが怒鳴りながら森から出てきた。

その後ろには結構な数の同じような鎧を着たエルフがついて歩く。


ばぁさんとそのエルフが話をしている。こっちをチラチラと嫌悪に満ちた顔で見ては話を続けるということをずっとやっている。不愉快な生物だな。


「おい、貴様!我らハイエルフに喧嘩を売る馬鹿な人族は?」


俺の後ろに立つエルフ。


「ん?喧嘩を売る?弱者にそんなひどいことしないよ。それと俺達は今くつろぎ中だから後にして。脚が遅い亀の帰りを待たされて気持ちがゆったりしすぎてね〜。あ!亀さんが返ってきた!」


俺の言葉に顔色を真っ赤にしているエルフ。


「貴様!!愚鈍な人族ごときが神に選ばれし・・・」


「だから誰に聞いたの?それ。神はハイエルフごときに何も求めていないって。」


ハウンが笑いながら言う。


ごときの部分に相当頭にきたんだろう。


「なにを!??エルフごときだと??貴様・・・斬り殺してくれる!!」


あぁあ


「ハウン、相手してあげるの??こんな雑魚、俺1人でいいと思うよ。」


「ざ、ざ、ざ、雑魚??」


「じゃぁ、クズ?」


震えている。怒りに震えているハイエルフ。後ろの鎧を来たエルフたちも憎悪を通り越した殺意ある目でこちらを見ている。


「恵様、この程度の虫けらをひねるのは私の仕事だと思います。」


メイリーンまで挑発し始めた。


「メグミ、これを相手にするの??弱い者いじめになるよ。可哀想だよ。」


全員が笑い始める。それにブチギレて剣を抜く。


「何が相手だ??全員かかってこい!!私1人で貴様ら全員切り捨ててやる!!」


「全員だって?こいつ、相手の強さも確認しないでそんなこと言ってるよ。所詮実戦のない自称最強の戦士のおこちゃまのようです。」


大爆笑するレイとやっちゃん。ハウンなんか哀れみを込めた目でエルフを見ている。


「さて、亀さんがここに来たので約束通りに相手するよ。内容確認するけどいい??君が俺に勝ったら俺達が何でも言うことを聞く。俺が勝ったらあんた達ハイエルフは俺達の言うことを何でも聞く。わかったかな??これだけ優しく噛み砕いていってあげたんだから賢いハイエルフ様なら一発で理解できるだろうね。」


俺の挑発に対して皆が笑う。もう皆、ハイエルフを小馬鹿にすることに夢中になっている。無駄にプライド高いやつを潰す楽しさって素晴らしいよね?


「わかった??理解できた??」


「貴様はまだ愚弄し続けるのか??」


「愚か者を弄ぶと書いて愚弄ですね。弄んでいません。わかりやすく噛み砕いて説明してあげているだけです。」


ハウンが体を揺らしながらそう言うと、


「わかっているわ!!このゴミを切ってお前たち人員奴隷として死ぬまでこき使ってくれるわ!!」


俺と鎧のハイエルフ、多分こいつがリユだろう。リユとの戦闘が開始される。

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