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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
27/520

敗北と鼻血とポイントと

俺は死んだのか??それともただ気を失って死にかけただけなのか?わかりません。

俺はどれほど意識っを失っていたのだろう。

目を開けるとレイが顔をグチャクチャにしながら泣いていた。


「メグミ目を開けて。ごめんなさい。ごめんなさい。」


目をぎゅっと閉じて消え入りそうな声で何度も謝っている。


「レイ?大丈夫?」


「大丈夫?は私のセリフ。メグミ、ごめんなさい。」


泣きながら俺のおでこに手を当てる。

俺はレイに膝枕され覗きこまれている感じだな。

柔らかい感触が後頭部から伝わってくる。


「死んだかと思ってずっとレイは泣きっぱなしだったよ。」


ミドラが教えてくれた。

レイは顔を真っ赤にして目をぎゅっと閉じる。涙がポタポタ俺の顔に降ってくる。

レイは相当動揺したんだろうな。人の姿ではなく魔族の姿で俺を快跑していたようだ。


「デュラン、俺が死んだり死にかけた時はこの状態で復活させてくれ。」


「その状態とはレベルもか?」


「いや、やられるたびにレベルが初期化されたら俺の心が死んでしまう。レベルはやられる前の状態でそれ以外は今の状態で復活させてくれ。今は状態異常も何もないだろ?」


「鼻血出ている以外は健康そのものだな。」


ミドラが笑い転げながら言う。

俺はレイの太ももにやられて鼻血を出していた。


「鼻血もそのままでいいわ!もう。」


照れながら起き上がると、


「その願い叶えてやろう!」


やっぱりあるのね、その件。


あきれていると、レイがキュッと抱き寄せてきた。


「よかった。よかった。よかった。」


俺は頭を掻きながら


「心配かけてごめんね。あと、鼻血ついちゃってごめん。」


「次からはちゃんと近くで戦いを見ています。でも、なんで危なくなっているのに声をかけてくれないの!!?」


あ!ちょっと怒ってる。


「いや〜、男としてね。なんか声かけづらくて・・・。」


ポリポリ頭を掻きっぱなしである。


「根性なしのチキンはバレておるのだからカッコつけんでもいいだろ?」


それを言ってはお終いでは?と思うことをデュランは言いやがる。

みんな笑ってくれいる。まぁいいか。




さて、気分を撮り直してレベルは上がったのか??

それともやられたからダメだったのか??

てか、最後の1匹はどうなったの?


「そういや、最後の1匹どこにいったの?」


俺が聞くと


「レイが踏みつぶした。行った場所はあの世だろ。」


ミドラが教えてくれた。

あれほど苦戦したスライムを踏みつぶしたんだ。

まるで台所に出たゴキブリを始末する感じだな。

俺も踏みつぶされないように気をつけよう。

いや、そういうのもいいのか??

なんて思ってしまう不真面目な俺。


ノートを開く


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ヨシナガ メグミ


16歳

レベル2(割り振りポイント残り13P)

職種 テイマー


固有スキル ランプ 使用回数残り 0回

      魔人の主 使用回数残り 無制限


学習スキル 文字理解 レベル1

      

職業スキル 調教 レベル1

      捕獲 レベル1

     

スキル割り振りポイント残り10P


自称旅人 魔族の理解者



1/3


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


HP 10000

MP  1000


力     6

体力    7

知力   20

素早さ   6

運    10


物攻   21(+15)

物防   37(+30)

魔攻   12(+ 5)

魔防   20(+10)


特殊耐性  酸 毒 


2/3


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



3ページ目は装備品名だった。


割り振りポイントの残りは13Pか。

何に振ればいいのかな??

あとにやり直せるのか?

貯め続けることができるのか?

気になるな。


「13Pか。平均よりやや上ってとこだな。」


デュランが覗き込みながら言う。


「デュラン様のドーピングでレベル1アップに付き50Pとかできないの?経験値の割増とかナシで。」


ダメ元で聞いてみると


「え?そんなことごとき出来るぞ。我をなんだと思っている?」


腕を組んで胸を張って言い切った。

さすが最高にして最強のランプの精だ。


「それくらいしないとレイを守れないんだよ。やってくれ!!」


「なんで私を守るの?私、結構強いわよ。」


「え?命狙われるとか殺されるとか言ってたよね?」


困惑している俺に


「あれはあなたが危険と言っているだけ。さっきの職安だったっけ?見たでしょ?衛兵連れてくるぞとか言ってたじゃない?私を連れていて困るのはあなたなの。捕まったり殺されたりするのは私じゃなくてメグミよ。」


あ!なるほどね。

俺はやられるな。レイは逃げればいいんだ。もしくは蹴散らせればいいんだ。

ホウホウなるほど。


顎をさすりながら納得していると


「メグミはアホだな。」


ミドラが身も蓋もない言い方で締めくくった。



「じゃぁ、その願い叶えてやろう。」


さて、次からレベルが上がれば割り振りポイント大幅増の50P。

正規に50Pづつ増える人ってどんな人なんだろう?

そう思う部分もある。

俺のは裏ワザ中の裏ワザ。もう卑怯この上ない方法である。

センスにあふれる人、いつか会ってみたいな。


さて、街に帰って休みましょう!!

もうクタクタです。


俺達はたったレベル1上げただけで街に帰ることにした。

死ぬ思いをしたのに・・・1つだけか。






ドキドキの夜が待っている。

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