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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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本戦の予選?

俺の怒りをこの大会にぶつける。

と言っても戦いではなく、イカサマで。

あの貴族共の懐事情を悪くする。


「恵くんが悪い顔しているから近づかないように。」


うるさいわ!!俺は今、すこぶる機嫌がいいのだ。俺に面倒なことをさせた報いは必ず受けてもらう。


「うゎ!本当だ。凄い悪い顔してる。こわ!!」


俺の前に来ていちいち確認するレイ。そのあとにハウンが来て指さして


「ははは、ちょっと変な顔。」


「・・・」


俺はフェブとユクが来るのを待つ。あの二人にも話しないとね。


「レイリーに言って、ユクとフェブにメグミのところに来るように言っておいたよ。多分伝わってるはず・・・。」


しばらくして俺のところに2人が来る。

礼儀正しく一礼までして。

俺がこの大会の予選での出来事や貴族の話をして今回の集まりの説明をする。

俺の話を聞いて、


「それ・・・ミシュラ様が知ったらこの国なくなるわね。」


フェブが恐ろしいことを言って笑う。


「なくなるのはダメだよ。阿呆な考えをもった貴族に痛い思いをしてもらうだけでいいんだ。」


「わかりました!我々も恵様の力になります。」


2人からいい返事がもらえたのでイカサマの説明する。二人も乗り気だ。


「私達もお小遣い増やそうよ。」


「でも、持っているお金少ないわよ。お金必要ないって聞いてたから。」


「せっかく手伝ってくれるんだから俺が最初のお金を出すよ。白金貨10枚づつ。」


「こ、こんなに??」


「破産させるのが目的だからね。」


俺が笑って言う。


胴元が破産すること自体おかしい話だが今回の武道会に限ってはありうるのだ。

ばかな貴族が人を集めるためにオッズが最低でも必ず1.3倍になるようにすると言っている。

ただし両方に賭けるっていうのは出来ない。

要するにどんなに採算が取れないほどの差が開いても払い戻し金額がかけた金額を下回ったり同額だったりすることがないのだ。


「馬鹿の極みだな・・・。」


俺が邪悪な顔で笑っているとフェブが


「そんな顔するんですね・・・。ちょっと意外です。」


俺に対してどんな印象を持っていたのかな?

さて、仕込みに穴があればやっちゃんがなにか言ってくるだろう。

ハウンも賢いから何か気づけばすぐ行ってきてくれるはず。

なんせ、守銭奴だから。金が絡めば頭の回転が早くなるはず。

だからこれであいつらの懐事情に破綻という文字を打ち込むことも可能なはず!!


俺はワクワクしながら試合の日になるのを待った・・・。






そして当日。

結構な出場者が居るみたいだな。

500名も集まった。そりゃぁ、優勝賞金が10Pはデカイか・・・。

これではちまちま試合していても仕方ないので本戦のくせに予選というものができた。

もちろん・・・賭けもある。

運悪く仲間と当たることもあるだろうが気にしない。それでどうにかなるほどこの計画は甘くない。


予選ブロックがうまくバラけてくれた。一部を除いて・・・。


ジルと浅田


ハウンと志田


俺とシレンとダリア


同じブロックになってしまった。


話していた通りにジル、ハウン、俺が残るようにする。

もちろんかけもそれにすべて賭ける。

1ブロックずつやっていくので賭けも全て予選で全額つぎ込める。

ただ、予期せぬ強者がいても困るのでレベルが低い人たちには全額は賭けない。

それ以外は大丈夫だろう。


1ブロック20名、一応レベルが発表される。思ったより皆高いな。

ここに居る500名はそこそこなの通った冒険者か犯罪者ばかり。

レベルの審査を受けて、ある一定以上ないと出れないようになっていたそうだ。

俺を除いて・・・。ノートの確認ではなく、レベルの審査だ。何かの装置を使っているんだろう。

今回何でノートじゃないのかというと犯罪者も出られるようにという計らい。

ある一定上のランクに入れば犯罪歴の抹消もすると謳ったからこんな事態になってしまったんだと思う。

強い奴は犯罪者が多い。所詮力の世界だからね。


1ブロック目は俺達の新人、メイリーンの出番だ。

真の勇者というのがアナウンスされると大歓声が起きる。

それを妬むのが犯罪者共だ。はじまりの合図も待たずに、もうメイリーンを取り囲んでいる。


「おう!てめぇぶっ殺して俺達が名を挙げるんだよ。」


モブらしい言葉を次々吐いていくモブ。

オッズが発表される。メイリーンは1.8倍。レベル詐欺をしているので仕方ない。というより旨いなこれ!!


はじめ!!の合図と共に周りの犯罪者共が切り伏せられる。あっという間に人数が半分になる。

凶悪犯だから死んでも構わないしね・・・。

メイリーンに斬りかかる面々にはレイ親衛隊の者が居る。


「彼はそこそこやりますよ。俺の仲間だったんで・・・。」


ジルが説明してくれる。頑張っていたが最終的には違うやつに殴られて気を失っていた。

最終的にはメイリーンが残る。

俺達は凄い金持ちになる。なんせ持ち金が1.8倍だもんね。


周りに手を振るメイリーン。歓声を受けながら退場していった。


4ブロック。そこにはカミーラが居る。美しさに皆見惚れている。ただ、いつもと少し姿が違う。

カミーラを見たことある人がいるからだ。ほんの少し見た目を変え、ちょっと服を着せてみた。という事で今日はちょっと露出少なめ。それでも美女には変わりない。カミーラのオッズは何故か1.3倍綺麗で人気出たか?

カミーラの周りにガラの悪そうな男共が寄ってきている。


「モブ語モブモブモブ!!」


もう、子供には聞かせることができないような言葉をカミーラに浴びせている。

はじめの合図と共にそのモブ共は処刑される。圧倒的な戦闘力で全員どつき回されていた。


「ごめんなさい!!」

「許してください・・・」

「助けてください!」


そんな言葉を吐き始めるモブたち。汚い言葉を吐いたらどうなるかわかったみたいだ。

あっという間にボコボコにされて全員場外の壁にたたきつけられていた。

かなり多くの救護班が入り、怪我人というより重体者を治療する。その場から動かすこともできないらしい・・・。カミーラやり過ぎ。


6ブロックは俺とシレンとダリアが出る。


「おかしい・・・。俺は予選もう出たんだけど・・・。」


俺の話を無視する審判。もういいよ!!

はじめの合図と共にシレンが周りの出場者を一閃する。

ダリアは腕を組んだままケリで戦っている。もの凄くつまらなさそうだ。

俺は・・・誰も相手してくれない。女!女!言いながらシレンとダリアに跳びかかって全員返り討ちにされている。

闘技場にいるのは俺達3人だけ・・・。


「恵様・・・。本気出してもいいですよね?」


「恵よ、本気でもお前が我々に負けることなんかないよな!?」


俺に向かって全力でかかってくる2人。手加減しろと入っていないもんね。俺が最終的に勝つと言っただけで。

俺に押さえつけられ、関節を極められてギブアップする。


「腕くらい折られる覚悟しとけよ・・・。」


「「無茶言わないで(ください)!!」」


二人に怒られた。

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