イカサマ会議略して・・・
俺達の目の前にもこもこの帽子をかぶった大男が居る。
ジルが何でここに??
「ジル、何でここに居るの??」
レイの質問に
「いや〜武道大会があると聞いて参戦しようかと。何でも優勝すると賞金がデカイとか・・・。」
凄い嬉しそうにレイに話をする。
「俺も強くなってどれほどのものか試したくなりまして!!どうです!!みなさんも参加してみては?」
俺は頭を抱える。それをみて
「ご主人様はなぜ頭を抱えているんですか?俺達以外にも見た顔がちらほら来ていますよ。」
「見た顔?」
「ほら!!観月さんとか、浅田さんとか・・・。」
あいつらも??もしかして趣旨がわかっていないのか?
「ジル〜、この大会の趣旨聞いた?」
レイがジルを睨みながら聞く。
「いえ!!世界各地の強者を揃えて誰が最強か決める大会としか聞いていません。姐さんが出れば優勝間違いなしです!どうですか?」
「え?今からでも参戦できるの??」
「エントリーしてしまえばできると思いますよ。今もあそこで募集かけています。」
本戦の前の予選は色んな所でやってるんじゃないのか?俺を潰すためだけの予選だったんだな・・・。
なんかムカつく。
「皆で出る?イカサマ有りで!」
凄い嬉しそうな悪い顔のレイ。それは面白いかも・・・。オッズの高い方もしくは皆が賭けている方が勝つ。
ボロ儲けだな・・・。
よし!!それで行こう!!そうして最終的に俺が優勝すればあの話もなくなるわけだし。
それに乗る形で全員集合する。
俺の泊まっている宿屋に全員集合。と言いたいけど大人数だから俺の部屋に勝手に空間を作り上げる。
俺
レイ
やっちゃん
ハウン
メイリーン
人化させた
カミーラ
ラウル
ダリア
シレン
イーライ
無理やり呼び出したマッキー、
なぜかジュディ老師も居る。
そして
ジル
観月
浅田
仲間
高村
志田
魔族領に連絡して誰がくるか聞くと
フェブとユクの二人が来るらしい。
親交のある皇帝の客人として出場するらしい。
もちろん皆エントリー済み。
コレだけでイカサマすれば運営側も痛いだろう。ざまぁ〜!!
「第一回!!イカサマして小遣い増やそう会議!!」
「略してイカい議!!」
パチパチパチ・・・
凄い拍手が疎ら・・・。
「あの・・・何で私達呼ばれたんですか?」
志田が言う。
「皆で死なないように話し合うのよ。」
やっちゃんがそう言うと、『なるほど〜』とわかっているのかいないのかわからない返事をしている。
「この大会の趣旨は・・・」
俺の説明で知らなかったものはざわつく。
俺を始末して勇者を国の所有物にしようとしているなんて聞けばざわつくのも無理はない。
「この国は阿呆の集まりですか?」
観月が聞くがそれ以外ないな。
今皆どれくらいのレベル?
人である
ジル904
観月403
浅田452
仲間397
高村412
志田501
皆強くなったね。うんうん。
俺はレベルがないからいいとして
後わかっているのが
メイリーン1000超え
マッキー900超え
魔物っ娘
カミーラ4000超え
ラウル2800
ダリア2060
シレン3005
イーライ2505
脅威の数字に人である者達はほぼ引き攣っている。
俺もカミーラのヤバさにびっくり。
「もうおいしくって食べまくってたらこうなりました。」
舌舐めずりしながら言うから凄く怖い。エロい顔をしているのに凄い怖い。
知り合った時の10倍?マジか??
それにはやっちゃんもびっくりしている。
「私じゃ討伐できない化物がここにうじゃうじゃ居るわ・・・。」
落ち込んでるけど大丈夫。こんな魔物どこにもいない。
「絶対条件として人として出場すること!絶対に魔物の姿にならない!!」
「レベルにはサーチャがかからないようにカモフラージュすること!最高レベルは300ほどで!!」
「必ず勝つと決めた方を勝たせる。もし、違反した場合はレイが責任持って始末します。」
「最終的には必ず俺が優勝すること。」
「賭けは基本、オールイン。全員が自分の試合以外にかけます。試合に出る人は出ない人に賭けてもらうこと。」
「それ以外の賭けは好きにしていいですが散財しないように!!」
「抜けはないですか?」
「他の賭けも私達で勝敗決めれるわよ。外から攻撃すればいいのよ。」
やっちゃんが怖いことを言い始める。
「ハウンが見えないように外から狙撃するわ。そうすれば勝てるわよ。」
イカサマしすぎて怖いな。
「ここに居る人以外の試合は必ず白が勝つ。そう決めておけば必勝できるわよ。ただ、予期せぬ強者がいた場合は知らせるから。」
これで運営は莫大な痛手を被るだろう。後でイカサマを発表してやるのさ・・・。ふふふふふ。
ざまぁ〜〜〜!!!ぐははははははは!!
「これ・・・出資金的にお父様は噛んでいないよね?」
「はい。場所の提供だけです。」
ジルが即答した。レイ関係ないもんね。