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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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予選の合体

「ない!!ないわ!!あんなのないわ!!」


すごい剣幕で怒るやっちゃん。


「あなたは阿呆なの??何であんな圧勝をするの??もうオッズが逆転してしまうわ・・・。」


怒られる理由が情けない。涙が勝手に出てくる。


俺をガミガミ怒るやっちゃん。控室の外が騒がしい。


「貴様!!我が国の真の勇者を殺すなんて!!許さん!!」


貴族のバカがここに乗り込んできた。


「あんた達。俺を殺すつもりだろ?だから仕方ないじゃない?あと、この試合終わったらお前ら殺すからね。」


俺はぐるぐる巻の包帯を取る。その姿を見て震え出す貴族。


「貴様・・・。無傷なのか??あれは全部演技なのか??」


「そうだよ。ここにいる人で一番レベルの低いの誰かな??」


メイリーンが手をあげる。


「今、何レベル??」


「1000ちょっとです。」


メイリーンのレベルを聞いて貴族が震えだす。

俺がメイリーンにレベルを聞いたからだろうかレイとやっちゃんとハウンが冷たい目で俺を見ている。なんで?


「ここにいる一番弱いものでそのレベル。本戦が楽しみだな。ちなみに・・・」


俺の召喚に答えてシレンが出てくる。


「この子でレベルが3000超え。もうひとりいるけどその子が確か・・・。」


「2500だ。」


シレンが答える。


「私達と私の父で3人がかりで恵には全く歯が立たず降伏して今に至っている。魔界でも屈指の戦士の我々を簡単に殺せるのがここにいる恵だ。敵対したことを悔やんで死ぬが言い。」


そう言って貴族の頚に剣を当てる。


「まぁまて!!私を殺せばこの国とお前たちは戦争になるぞ?」


「ラウル!!今すぐここに来てくれ!!」


その声に答えるラウル。この場に現れる。


「なんでしょう??恵様」


俺に深々と頭を下げながら出てくるラウル。


「彼女は君の国の軍艦に一歩も退かない海の王だ。あの海にいた巨大な魔物にお前らの軍隊はどうなった??全く歯が立たず何もできずにいたよね。」


ラウルの背中から触手みたいにイカの脚がぞろぞろ出てくる。


「この子はね、ミューアスでは悪魔と恐れられる海の支配者なのよ。すべての船を飲み込むそうよ。」


やっちゃんが脅し続ける。


「レイ、マリスタンって強いって言ってたけどどれくらい?俺くらい?」


「マリスタン様は強いと言っても流石にメイリーンにも勝てないと思うわよ。」


「貴様!皇帝陛下を呼び捨てに??しかも貴様は皇帝陛下に向かって弱いと??」


「皇帝陛下じゃないわね。私達の言うマリスタンは初代皇帝マリスタン一世。今の皇帝は戦えないでしょ?」


「ななな!!」


「愚かなやつだな。我が帝国がこの者に牙を向くはずなかろう。」


俺の控室に入ってくるマリスタン。


「食事会の時に偉いバカなことを言っていると思ったら、こんなことをしでかすとはな・・・。しかも我が国の真の勇者を1人失うなんて・・・。この国だけではない。世界の希望なんだぞ?この失態どうする?」


腰を抜かしてガクガクしているバカ貴族。私利私欲にかられて動いて自滅しました。


「こここ、こうなったら貴様を殺してここにいる勇者を我が国のものにする!!」


貴族はブツブツと何かに話しかけている。




「吉永恵、試合が始まるぞ。」


俺が入場するとアナウンスが流れる。


「皆様。この選手の行為により、世界の、人類の希望の命が奪われました。コレよりすべての勇者戦士による悪の討伐を開始します。ターゲットは吉永恵、首を取ったものには懸賞金10白金貨です。」


そのアナウンスに怒号や奇声が鳴り響く。


「はじめ!!」


俺の前にいるのは、この後試合するはずだった11番のパーティー7人と12番のパーティー3人。

この世界では強い部類だろうが俺からすると・・・。


「やるの??もう殺せと言われた以上、殺しにかかるよ。シレン!!ラウル!!」


そう呼ぶと円陣と共に2人が現れる。


「彼女たちのレベルは各々調べてかかればいい。半端な気持ちで戦うと一瞬で殺されるよ。」


その声に検査魔法サーチャをかける生真面目な面々。


「バカな・・・2800・・・3005・・・」


「え?ラウル、そんなに強くなったの??レベル上がりにくくなってたじゃない?」


「はい!!レベルは食えば上がりますからダンジョンのすべての魔物を食い尽くして空っぽにしました。違う階に行かないと魔物がいないのでドンドン降りて食べつくしツアーに行ってきました。」


恐ろしいことを言う。カニの食べ放題ツアーみたいに言っているこの子って・・・。


「カミーラは??」


「私より下の階で消化し続けています。」


多分、恐ろしレベルで帰ってくるんだろうね・・・。


「俺達にはどうにもならない・・・。降参する・・・。」


11番のリーダーが宣言して闘技場を降りる。賢明な人だな。


12番のリーダーは


「魔物はやばいがこいつ自体はサーチャかからないぞ?レベルが見えない。弱いんじゃないか?」


「ゴミめ・・・。愚かな・・・。恵様の強さもわからんとは・・・。我々なんぞ、足元にも及ばんわ!!」


ラウルがバカ発言のリーダーをイカの脚で握りつぶして血の池ができる。

それを見て恐慌に陥る2人。

それを逃さないラウル。薙ぎ払ってしまう。そこには肉片になった人がすり潰されたみたいグチャグチャになって床にばらまかれている。


「恵様を愚弄したものをいかすほど私は甘くないです!!」


ラウルが怖い・・・。顔がめちゃくちゃ怖い・・・。

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