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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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仲直り

ひと通り全員に怒られた後、レイだけが俺のいる部屋に残る。

皆気を利かせたみたいだな。


「あの・・・メグミ・・・。ごめんなさい。」


「・・・」


「無視しないで??降参させてないけど・・・。」


「降参です。」


「え??今なんて??」


「聞き取れなかったんならなしです。」


「聞こえています!!聞こえましたとも!!降参と言いました!!私の勝ちです!!」


「ねぇ、メグミ・・・。何で私の体しか狙わなかったの?頭や動きを止めるために脚を狙えば勝てていたのに。」


「レイを大きく傷つけたくないだけです。ボディなら防御できるでしょ?それに顔は・・・綺麗だしね・・・。」


俺の答えに抱きついてきた。


「お願い。死なないでね。」


「俺は4人皆に憎しみを抱き始めてたからね。そうしないと俺が狂ってしまいそうだったの。」


「本当に美久ちゃんのことは反省してる。まさかメグミがそこまで思い込むなんて。」


長い、長い沈黙が生まれる。




「もういいよ。デュランに無理言えば元には戻せるし。」


「俺も一回死んでスッキリしたし・・・。」


「ただ、パーティーは解散。それぞれ強くなったし・・・。別々でいいのでは?」


俺の意見にレイは


「私も??私もメグミと離れるの?」


「一緒がいいの?」


「もちろん!!離れ離れはもう嫌。なんで特訓の時も一緒に行かなかったのか、ずっと後悔していたの。」


「そういや、メイリーンの祝賀パーティー忘れてたね。どうなったんだろ?」


俺は凄い失敗をしていたように感じたので聞いてみると


「メイリーンとやっちゃんが行ってたよ。凄い面倒なことになったみたいだけど・・・。」


「ないかあったの??」


「ええ、あったわ!!恵くんに聞いてもらわないとね!」


そう言ってドカドカやっちゃんとハウンとメイリーンが入ってきた。マッキーは・・・別にどうでもいいか。


「皇帝の前で挨拶してその後貴族共が・・・お前らのパーティーは何をやっている?って言っていたのよ!」


何のイチャモンやねん!


「『お前たちのパーティーはそれだけ勇者がいて何をやっている』って言い始めたの。それで私ムカついたから、『お前らのために冒険するつもりはない』って言ったのよ。そうしたら『それなら勇者を返上しろ』とか言い出して。」


「皆殺しにすれば?ハウンなら遠くからできるでしょ?」


俺の一言に


「その手があったか・・・。」


「冗談はさておき、何が問題あるの?勇者って職でしょ?返上もクソもないでしょ?」


俺が鼻で笑って言うと


「その後、決闘でかたをつけるって言い出したの。バカよね。」


バカだね。誰を連れてくるんだ?


「貴族はバカだから・・・」


ハウンが笑いながら言う。


「で、いつ決闘なの??俺達の中で誰が出るの?」


その俺の問に指を刺す、全員が俺を。


「あ、俺??で、いつ??」


「明日。」


「マジですか・・・。」


「「「マジです」」」


「俺が負けたらどうなるの?」


「勇者はパーティー解散してそれぞれ単独で行動。それぞれで問題を解決していくって。」


「面倒だね。」


「で、どこなの??」


「マリスタン帝国格闘闘技場」


「じゃ、行きますか?」


俺がベッドから立ち上がると皆が安堵する。

俺の体・・・傷ないからね。大丈夫だよ。


俺はすぐ準備をしてマリスタン帝国へひとっ飛び!!

そこは凄く賑わっている。デカイ闘技場に多くの人が何かを購入している。


「恵くん。オッズ出てるわよ。あなた・・・人気ないわね。」


町人の服を着た俺の画像がくるくる回っている。

ステータスも出ている。そして・・・備考欄に『自称勇者のただの人』


「ふふふ、恵様が『自称勇者のただの人』だって。」


ハウンとレイが笑い出す。メイリーンが困っている。笑っていいのかどうかわからないようだ。


「メイリーン、笑うところだよ。」


俺の一言に笑おうとするがどこを笑えばいいのか見失ってしまったようだ。


「私、全財産恵くんにかけてくる。」


「「私も〜」」


「私お金持っていません。どうしたらいいですか??」


「コレ持って好きな方に賭けてきたらいいよ。」


俺が白金貨3枚渡す。


「こ、こんな大金??」


受け取ってフルフル震えるメイリーン。


「あと、俺も俺に賭けるから・・・」


そう言って白金貨を10枚渡す。


「ままままま、待ってください!!こんな大金持って歩けません!!」


「ははは、一緒に行こうか。」


俺とメイリーンが一緒の並んで歩く。


「どう?メイリーンは強くなれた?」


「はい!体をスムーズに動かせるようになりました。ジュディ老師は最高の先生です。」


「俺もそう思う。」


笑いながら受付カウンターに付いた。


「吉永恵に全部かけて。」


俺が白金貨をバラバラ出すと


「しょ、少々お待ちください!!」


そういって受付嬢が消えてしまった。

その後、すぐにヒゲの生えた紳士っぽいおっさんが俺の前に立つ。


「本人のかけは成立させることができません。」


「なんで?相手にかけるならイカサマもあるけど自分だよ?負けない自信があるから賭けるんだけど。」


「できないものはできません。それにこんな大金、賭けられては賭けが成立しません。」


「あのう・・・私は恵様に全額で・・・。」


横のカウンターに顔を出してメイリーンが掛け金を払う。


「かしこまりました。これを・・・」


券を受け取ったみたいだ。俺も受けてほしいな〜。



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