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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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夫婦喧嘩勃発

俺はミシュラと別れ、魔族領のレイリーの城に行く。

理由は簡単、魔物っ娘たちを迎えに行かなくてはいけない。

王の間に行って、レイリーに挨拶する。


「やぁ兄さん。元気にしてましたか?姉さんは最近すごい暗いけど喧嘩中ですか?まぁ夫婦の仲のことですから何も言えませんが、面白いので観察はさせてくださいね。」


緩く、落ち着きのある話し方でオチもしっかり付けてくれる。

到底俺達がイメージする魔王とは思えない。


「あの者がこの国の王か?凄いヤバイな・・・。私達ではどうにもならない世界がある。」


自分より強いものをあまり知らないようだ。そう思うと魔界と言われるあの場所も大したことがないのかも。そう言うと


「バカなことを言うな!!なぜあの世界が門で閉ざされていると思う?我々の力が強いからだぞ?」


プンプン怒っているけど・・・フ〜ンと流しておいた。

失礼なやつ!!と言って怒っているけど、君たちは俺にも勝てないんだよ。

最強を謳っていた割に地表に居る者の方が断然強いと思うんだよね。



俺達はレイのいる部屋に行く。


「レイいる?」


ノックして声をかける。

その声にすごい勢いでドアを開くレイ。

俺はそのせいで顔を強打する。座り込んで顔を押さえていると


「ゴメン。メグミ大丈夫?」


俺の横に座り込んで顔をなでなでしてくれている。


「魔物っ娘の入った容器を取りに来ただけだから。レイはここにいるんだろ?」


俺の言葉に


「あのさ・・・美久ちゃんのこと謝るから・・・反省しているから・・・そろそろ無視しないで・・・。」


「別に無視はしていないよ。話すことがないだけ。」


レイの部屋で容器を探す。あった!!


「あれ??何で空っぽなの?」


俺の問に


「魔物っ娘はダンジョン行ってるけど。」


「え?何しに??」


「メグミが強くなるのに自分たちが弱いままじゃダメだって。メグミが出て行ってすぐ出かけたよ。」


「どの辺りにいるかな?」


「わからないけど・・・。で、こいつら何者?」


シレンとイーライに指差してレイが青筋立てて聞いてくる。


「魔界で知り合ったんだ。俺に付いて来るって。」


「それじゃ今すぐ始末して私の席を確保しないと・・・。」


結構な極端ですね。シレン。イーライの2人も迎撃体制を取る。


「ちょうど良かった。俺も自分が強くなったか知りたかったんだ。デュラン!!戦う空間を用意してくれ!!」


そう願うと俺達だけがいる何もない空間が現れる。


「どういうこと?メグミが戦う??私と??なんで??」


「レイが本気出せるように、俺に降参させたら仲直りしようかな?」


「なんかやる気出てきた。こいつら殺してメグミも切り刻んでやる。ここなら死なないからいいよね?」


邪悪な顔で笑うレイ。目に見えるオーラを漂わせながら両手に大剣を構える。触手も6本全開だ。


「ハン!!人ごときが舐めるな!!我ら姉妹、魔界屈指の戦士の力見せてやる!!」


「え?お前ら姉妹なの??」


俺が聞き返すと


「言ってなかったっけ?」


その瞬間に俺の横にレイが立っている。


「戦闘中に会話?舐めてるの?」


剣を振るうが俺には当たらない。


「え?避けた?なんで?」


「舐めてるのはそっちでしょ?」


俺がボディブロを放ちレイを退ける。吐血しているということは効いているんだな・・・。

それでも怯まずに剣を振るうレイ。だが俺には当たらない。すべて回避する。


「なんで??ここまですごくなるの??」


俺を舐めていたようだ。触手が謝りながら切りかかってくる。

こいつら俺のことがわかっているんだな・・・。

どんな高速の斬撃もすべて受け流すか回避して無傷でやり過ごす。

このままならスタミナ無限の俺が圧倒するはず。強くなっている実感が少し湧いてくる。


「あぁぁ!!もどかしい!!レイリーと殺り合っている時くらいイライラするわ!!」


怒りでドンドン動きが単調になってくる。レイリーがカモれると言っていたのがわかる。


「レイも大したことないな・・・。」


挑発してみた。そうすると


「は?いまなんて?」


あれ??冷静になった??オーラが引く。それと同じく触手も引いていく。


「い・ま・な・ん・て??」


『おい、ヤバイぞ。空間にヒビが入った。』


デュランが警告してきた。わかっている。威圧感が半端ない・・・。

後ろの二人が参戦しなくなってビビっている。


「おい!!こいつも化物だぞ??今まで隠していただけだぞ??」


レイが人化を解く。それを見て2人がなぜか涙目になっている。


「ここここ、コレは・・・。」


「おい!目を離すな!!」


その瞬間にレイがイーライの前に立っている。


「・・・」


冷たい目でイーライを見てイーライを両断。上半身と下半身がわかれる。


『デュラン!!すぐにイーライを元に戻して空間から出してくれ!』


イーライの体が消える。


「糞!!イーライの仇!!」


シレンが斬りかかるがレイはもうそこにはいない後ろに立っている。

シレンでは目で負えないみたいだ。


『シレンも空間の外へ!!』


空を斬るレイの剣。


「あらあら優しいわね・・・。逃してあげたの??私というものがありながら他の女に現を抜かすなんて・・・。切り刻み決定・・・。」


「ははは、本音でたね。今まで抑えていたんでしょ?他のこと行為している姿を見て怒り狂ってた??」


俺の挑発を受けてレイがキレる。


「他の子はいいの。私が認めていないゴミをメグミが抱く姿を想像しただけで・・・」


『挑発はやめろ!!前のミシュラ殿と変わらないほど力を持っているぞ?』


あれ??ミシュラには遠く及ばないと思っていたのに・・・。おかしいな?

黒い肌がメタリックな色に変わり始める。そして光輝き始める。


「あぁ、今までにない力が湧いてくる。コレがお母様の域なのね?」


なんか、俺の挑発でリミッター外しちゃったみたい。

俺が少し油断していると剣が俺の顔の横を通る。とっさに躱したから当たらなかったが棒立ちだったら顔の半分切られていた・・・。


冷や汗をかいていると・・・あれ??腕がない。両手とも・・・。


「芋虫みたいに転がりながら降参しなさい・・・。後であの2人は始末するから・・・。」


『デュラン・・・前回の奴やるけどイケるかな??』


『やめておけ!死ぬのが目に見えている・・・。』


やっぱりダメかな??あれから結構強くなったんだけど・・・。


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