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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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おかえり俺!

美しい魔物、シレンとイーライ。

こいつらは何故か俺に付いて来ると言い出す。

別について来なくてもいいのにね。

俺は今、3人で旅をしている。

シレンとイーライという魔物を連れて。

彼女らは俺にべったりだ。妻と言い出したシレンは夜伽と言って俺を毎晩襲っている。

イーライはその後襲ってくる。


「お前との間に早く子供を作らねばならないのだ。この旅のうちにな!!」


しらないよ。それは君たちの都合で俺の都合ではない。

俺が眠って起きないのを知ってしまった彼女らはそうなった時間、俺を弄び続けているようだ。


このまま南の門なんかなければいいのに・・・。

イーライがワケのわからないことを言い始める。

2人を連れ始めて2ヶ月・・・。やっと南の門に着く。俺は強くなっているのか?


そう感じながらも門を開く。

そこは見たことのある木々の生い茂る世界樹の根本・・・。根っこに近いところは岩ばかりだったのにここは木々が生い茂っている。


「ふ〜久しぶりだな。この世界・・・。」


俺が深呼吸していると


「うぁ!!魔素うっす!!」


「え??なにここ??魔素うっす」


二人で同じ事言ってる。

俺はすぐにデュランに言って魔族領の世界樹の根本に飛ばしてもらう。

もちろんお供と共に。


門をくぐり俺はジュディ老師のもとに行く。


「お!!帰ってきたな!思ったより早い。で、誰じゃ?そいつら・・・」


俺の後ろにいるシレン、イーライを見てジュディ老師が驚く。

説明して笑われる。


「あの世界でナンパとはやるのう。」


ものすごい笑いながら俺に腕輪をくれた。


「初の免許皆伝だな!!コレでメグミ老師を名乗っていいぞ。というより名乗れ。」


「え?名乗りませんよ?」


「何で??私の苦労は??」


「え??俺は後を継ぐことになってたの??」


「え??違うのか?あれ??レイリーに騙された??」


「レイリーは人をだますほどひどい奴じゃないです。思い違いをしていたんでしょ?」


ジュディ老師が凄い凹んでいる・・・。なんか悪いことしたな・・・。


「で、この人??お前が言っていた最強の人って。」


「違うけどこの人も俺の先生だから強いよ。」


「こいつらあれだろ?門の傍にある街にいる種族だよね。話し方からして、私のこと舐めてる?」


「ほ〜我々とやろうってか??」


はいはい、俺は止めません。好きにしてください。

そう思っているとマジでおっぱじめやがった。


「あのさ〜、ジュディ老師は俺より強いよ。勝つ気なの??」


そう言っても止まらない。ジュディ老師は口が笑っている。

あっという間にシレン、イーライ両者とも地に伏せてピクピクしている。


「だらしない奴らじゃな。」


2人の尻尾を掴んで引きずりながら俺の前に来た。


「こやつらを鍛えるのはお前の仕事じゃな?」


「俺がですか?なんで??」


「拾ってきたら飼う責任があろう?」


犬猫じゃあるまいし・・・。と言っても俺はテイマーでもあるからそうなるのか?




しばらくして目を覚ます2人。俺は強くなった実感がない。

レイくらいをボコボコにできると強くなったと感じられるのにな〜。

そういや、レイと全く口利いていないな・・・。


俺は思い返せばあの事件がことの始まりなんだなと・・・。

美久はアレ以来、俺に対して変な考えを起こさなくなった。そのせいもありあまり話さなくなってしまった。レイややっちゃん、ハウンとも話さなくなった。学校でも近所でも全然顔を見ることもない。目も合わせない。そんな感じ。


「俺・・・。拠点に帰るわ。その前に・・・」


俺はミシュラに会いに行く。移動手段がないのでもちろん走り。

それに付いて来るシレンとイーライ。


「時間かかるからデュランお願い!!」


願いで湖の畔の別荘に到着。

ミシュラが俺の気配に気づき、出迎えてくれる。


「この方たちは?」


ミシュラに紹介して俺はミシュラに話をする。


「体はどう?生まれそうとかない??あれから結構経つけど。」


ミシュラが言うにはそろそろだとか・・・。その後俺はミシュラの相手をして外に出る。


「あれがお前の言っていた最強の戦士か?あれはヤバイだろ?」


外で待っていた二人が自身を失って顔を伏せる。顔色が悪い。二人共震えているのだ。


「あれの近くでよく話ができるな。我々も自分が強い自信があったがあれを見たら・・・虫けらに思ってしまった。」


「アレって言うな。ミシュラは素晴らしい女性だからそんなに怖がらなくてもいいよ。」


「褒めてくださって嬉しいわ〜。」


別荘のベランダからこちらを覗くミシュラ。笑顔で俺に手を振っている。

俺も手を振り返す。


「お前とあの者はどういう関係だ?」


「ミシュラのお腹見た??あの子は俺の子だ。」


驚きのあまり止まってしまう二人。





「思ったより・・・ライバルがヤバイやつでびっくりしている。」


シレンが肩を落として嘆いていた。

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