レベル一考。
魔界の大都市でバトルが勃発するけど、こいつら全然大したことないんだけど?
「俺はさ、最古の神々と戦って死にかけてさ、それからこの体になって復活したの。君らの攻撃じゃ死なないよ。まだ続けるならこの街を破壊し尽くして全員俺の奴隷として死ぬほどこき使ってやるけどどうする?それが嫌ならもう少し友好的にしてくれないかな??」
俺が笑ってイーライに手を差し伸べると震える手で俺の手を払う。
「はぁ、交渉決裂か・・・。皆殺しかな?」
「まて!!イーライが手を払っただけで我ら種族はまだその道を選んだわけではない!!」
シレンが慌てて俺に言う。
「お前は友好的になるの?その担保は??俺は別に絶滅させていいと思っている。最近人と話すことがないからさ、話せる魔物を殺さずに放置しているんだけど、それは攻撃してこないを前提にしているんだよね。お前たちは攻撃してきたから別に殺せばいいと思っている。」
「担保か・・・。私でどうだ??私がお前の妻になろう・・・。そうすれば我らはお前のもの。」
「妻か・・・要らないんだけど・・・どうしようかな??」
シレンは美しい。髪も肌も緑色ではあるが見た目は美女だ。目も真っ黒で大きい。背が高く大きな胸。でも・・・魔物なんだよね。
「お前さえ良ければそうしてくれ。強い長がいる。それが我ら種族のすべて。」
「俺はこの世界にいつまでもいないよ。どれくらいかかるかわからないけど南の門から出て住んでいた世界に帰る。」
「それなら私も付いて行く。長は父上に返せばいいだけ・・・。」
「シレンのレベルって幾つ??」
「私は3004だ。」
え?脅威の3000超??そんなに高いの??俺よりもっと強いレイはもっとすごいってこと??
おかしい・・・俺の見立てではレイは1800ほどだったんだけどね・・・。
「お前のレベルは幾つだ?」
「俺のレベルか?聞いて驚けよ・・・。ない・・・。」
「は?なんだそれ??まだ我らをおちょくるのか?」
シレンに俺のノートを投げ渡す。
「これは地表の世界のノートというやつだな・・・。」
ノートを開き見るが止まってしまった。
「ないだろ・・・。」
「あぁない。」
そんなやりとりをして色々聞いてみた。
シレンを筆頭に3004
イーライ2500
ギラン2200
ギランの周りにいた側近たち4人はそれぞれ1800前後。
俺を取り囲んでいた雑兵は1300超え。
俺の仲間と比べても相当高い。
おかっしいな。レイのレベルが見えない。そうするとミシュラのレベルは・・・50000くらいなのか?
そうなるとあの最古の神々の面々は幾らなんだ??
ハウンのレベルも考えなおさねばならない。おかしい。俺の見立て通りならハウンが1700ほど。レイほどではなくても相当強い。それなのに・・・。これはポイントの振り幅の問題か?違うのか?
俺の悩みがまた深くなる。教えてくれないから色々考えているんだけどね。
俺がウンウン悩んでいると
「お前はさっきから何に悩んでいる?」
「いや、俺ではどうにもならないほど強いものが地表にはいるんだけどね・・・。君らのレベルを聞いてしまうと計算が合わなくなってしまったんだよ。最強と思われる人のレベルがこのままだと・・・5万位になる・・・。」
「5万??」
驚愕の顔をしてくれる。面白すぎて吹いちゃった。
俺の話をして驚いていた。木っ端微塵にされて死にかけたこととか・・・。
「世界は広いな・・・。」
だんだん小さくなっている。
「私も外に出てその者に会いたい!!」
俺の旅に同行すると言い出した。
俺は湖で体を洗うことを許可され綺麗にする。
そうしてシレンと共に旅に出る。
「私も付いて行く!!」
無理やりイーライも付いて来る。なんで??