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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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GAME OVER

変な生き物と戦うことになりました。

俺の前に3匹の青い丸いモノ。

ポヨンポヨンとしている鏡餅の1段目。

大きさはバスケットボール2倍ほどの直径がある。

近くで見ると結構でかい。

その生き物のような物体は俺を見つけると

ポヨンポヨンと小さくジャンプしながら近づいてきた。

そのうちの1匹が波打ち始めて


プッ


俺に向かっていきなり液体を吐きかけてきた。


「うわ!!きたね!!」


そう口にしながら横にジャンプして避ける。

吐きかけてきた液体は地面に触れて湯気を上げている。

地面にあったはずの背の低い草花が溶けてなくなっている。


酸??か?


そう思っているともう1匹が小さく圧縮し始める。

2回りほど小さくなると


バイン


猛スピードでこっちに向いて突進してきた。


ガッ


慌てて両腕をクロスして盾で受け止めると力に負けて2mほど後ろに吹っ飛んだ。

地面の上を転がる俺。う、う、腕が痛い。息もできない。


何だこの衝撃。


体制を整えようにも腕がしびれて動かない上に呼吸もしにくい。


これはヤバイ。


きっとこいつらは世間一般に言うスライムと言われる生き物ではないかと思う。

だが、こんなに強いのか?

RPGなんかだと最初に出会う弱小中の弱小、初級モンスターのはず。

俺のレベルなら苦戦はしてもこれほどひどい目には合わないと思っていた。

蓋を開ければ腕が痺れて盾を構えることはもうできない。

武器は衝撃で1mほど後ろに飛んでいっている。

これはピンチ以外ナニモノでもない。


やばい!!


そう思いながらレイ達の方に目をやるとお茶してやがる!!

これは助けを期待しない方がいいな。

ふらふらしながら武器を拾う。

スライムらしき生き物は1匹だけが俺の方に向かってきているが、あとの2匹は興味が失せたのか見失ったのかじっとして動いていない。

1匹なら何とかなるのでは?

そう思っているとまた波打ち始めた。


吐きかける準備中か!!?


俺の予想通りスライムらしき生物は酸らしきものを吐きかけてきた。

法則があるようだ。

波打つと吐きかけ攻撃。

縮むと突進というか体当たり攻撃。

この2種類だけ?

それなら、1匹だけなら何とかなるかも。

酸らしきものを吐いて少し小さくなっているように感じる。

縮み始めたので縮みきる前に前に進んで切りつけてみる。


ブチャッ


切りつけたら2つに割れてもぞもぞ動いている。

そして元に戻る。

あれ??ダメージ無し??

元に戻ったところを何度も叩きつけるように切り刻む。

そうすると

元に戻らず小さな石を残して消えた。


1匹で満身創痍。


あと2匹っどうするの??放置しておくか??

出てきた石を拾って観察してみる。

それは黒い光った少し透明感のある、なんとも言えない男の子が集めたくなる感じのする見た目である。

そんなことを思っているといきなり


ドンッ


俺の後ろから背中に何かぶつかってきた。


ガハッ


前のめりに吹っ飛んで地面に顔から突っ込んでしまった。

震えながら起き上がるとそこにはさっきまで結構離れていたスライムらしき生き物がポヨポヨして突っ立って?いた。しかも2匹とも。


これは大ピンチである。

石なんぞ観察している場合ではなかった。

戦闘経験や危険予知の未熟さがここに出ている。

多分このままではやられてしまう。

助けも来そうにない。

ってか、なんで俺1人で戦ってるの?

そう思っても近くに誰もいないんだからどうしようもない。

結構みんな薄情だ。


そうだ!逃げればいいのだ。だってこいつら足が遅いんだもん。


ナイス閃きに少し後退りをする。

全く攻撃を受けていない状態なら逃げることも容易だったはず。

でも今は、何度かの攻撃で満身創痍。

多分、RPGのステータスのHPは白ではなく危険を知らせるオレンジくらいになっているはず。

もう俺には後がない。

そう思っているとまた1匹前に進んできてあとの1匹は動かなくなっている。

申し合わせているのか?

そう思うほどに1匹だけが攻撃をしてくる。

波打ってきた。

酸らしきものが来る。

わかっているがもう体は動かない。

そして飛んできた酸らしいものを体をひねって無防備になった背中に浴びる。


うわ!!溶ける!!


そう思ったが緑色のローブはなんともなかった。

が、ローブから滴り落ちる液に触れたズボンと靴は小さな穴がプスプスという音を立てて空き始めている。

ローブはいけるが他はダメ。

そんな感じだな。

攻撃をすると疲れるのかちょっと動かなく時間がある。

その間を活かして


何度も

何度も

何度も


刃物で斬るというより叩くようにスライムらしき生き物を刻んでいく。

ハァハァ息を切らしてやっと2匹目を始末した。これはキツイ。


仲間が死ぬとまた近づいてくるスライムらしき生き物。

もうこいつはスライムということでいいや!!

スライムが2割ほど縮む。

飛んでくる!!絶対飛んでくる。

そう思って避けようとしたが、疲れで足がもつれてよろめいてしまった。

その瞬間、顔めがけて突進してきた。

腕をクロスして盾で防ごうとしたが腕が上がらず顔面に直撃する。


青い空、緑の美しい平原。

それらが見えていたはずなのに





世界は暗転して音も聞こえなくなった。






おもしろい、その後が気になるなどありましたら評価お願いします。

私のモチベーションにつながってきますからコメントもあればうれしいです。

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