グチグチお説教
俺のパートです。
「君たち・・・。俺にしたこと覚えてるよね。」
俺の邪悪な顔に3人が怯えている。
レイにハウン、そしてマッキー。
やっちゃんはずっと土下座した状態で停っている。
「俺だけならそんなに怒らないんだけどね〜。何で美久を巻き込むのかな〜?あの子はまだ中学生だよね〜。最近までランドセル背負ってたんだけどね〜。」
俺の怒りの顔を見て3人は土下座する。
「「「申し訳ございませんでした。」」」
「申し訳ございませんでした??それだけ??あと、5,6時間ロープと戯れとく??」
俺がロープに触れると俺の願望に反応してくねくね動く。
「はぁ〜〜。魔力使ってしんどいわ。これは触れるものの魔力を使って動きまわるんだよね〜。皆の魔力切れまで放置でいいと思うんだよね〜。」
ガクガク震えている4人。後ろで関係ないメイリーンも震えている。
「あの・・・恵様??私はあちらの世界で凄くいい雰囲気で眠りについたように感じたのですが?」
「そんなこともあったな〜。」
俺の遠い目にハウンが落ち込む。
「メグミ・・・私はいまいち覚えていないの。何でこんなに怒っているの??なんで??もしかして私、何かしたの?」
「とぼけてるの??もしかして酔ってて覚えていませんて言いたいのかな?デュラン、レイちゃんにあの時の映像を見せてあげて・・・。」
レイがワナワナし始めた。目が泳いでいる。
「私・・・美久ちゃんにあんなことさせたの??大事な妹にあんなことさせたの??」
「俺の大事な妹にそんなことさせたのよ〜。」
下を向いて動かなくなるレイ。うんと反省しなさい。
「私は謝って許してもらえたはずよね??メイリーンの回復にも一躍かったはずよね??それでチャラよね?」
「チャラ?そうだね。俺に教えてくれたもんね。」
目が輝かせて俺を見つめる。
「やっぱりダメ!!全員揃ったら怒りが帰ってきたから・・・。」
やっちゃんが、がっくりと肩を落とす。
「あの・・・私は・・・」
マッキーがヤバイくらい目を泳がせている。こいつは俺に凄いことし続けてたもんね。
悪ふざけの頂点はこいつだ。画像と動画を撮りまくって腹を抱えて爆笑し続けてたもんね。
「マッキーはあれだよね。この中で一番ふざけていたもんね。俺をいじめてくれてありがとう〜。次は俺がマッキーののた打ち回る姿を画像と動画で撮って楽しむ番だね。ウンチ漏らしながら楽しんでね・・・。」
俺の邪悪な笑みに涙目で歯をガチガチ言わせている。
「俺の妹・・・ぶっ倒れたから・・・。死ぬまで放置しておこうかな??」
マッキーに顔を近づけてにこやかに言う。
マッキー顔色悪すぎ。
「さて、冗談はさておき・・・」
その一言で4人が眼を輝かせて俺を見る。
「ここにいるメイリーンが新しい仲間になりました。トカゲモドキの獣人です。では、自己紹介。」
「あ、あの・・・メイリーンと申します。恵様に助けていただき、病気が治って一緒に過ごすことになりました。これからよろしくお願いします。」
初々しく頭を下げて自己紹介を終える。
パチパチパチ
拍手がある。
「あの・・・メグミは皆を許してくれるの??」
「全員減点100!!」
4人が落胆する。
「あたりまえ!!美久はダメでしょ?俺が怒っているのはそこなの!!」
そう、俺はそこだけ怒っている。
「「「「ごめんなさい」」」」
「ご飯にしよう。皆で作って俺を楽しませて。まずかったら・・・コレね。」
俺はロープをクネクネ動かす。
4人は血相を変えてすごい勢いで台所に走って行き、料理をし始めた。
美味くてもまずいと言ってやりたいな。
それは酷すぎるか?