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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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人体改造2

3日後。俺は自分の住んでいた街に着き、周りを見る。

案の定、兵隊が来ている。俺が逃げたことに気づいているからだろう。


暗くなってから動けばいいかというとそういうわけでもない。

軍隊がいるということは暗くても動きがわかる装置はいくらでもある。


「何とかして家に入りたい。」


俺がそう思っているとバカな軍人が野糞してやがる。

そいつを首を折って始末して服を奪い着る。

深々と帽子をかぶり堂々と街をその格好で移動して、俺の家に到着する。


どういうことだ?

家族が無事だ・・・。

俺の目の前で殺されたはずの妻や子供達がいる。

もしかして・・・あの男は俺に幻覚を見せただけなのか?

俺はあの男を恨んでいたがどうやらそこまで残酷な男ではなかったようだ。

皆無事である。そう思うと涙が止まらなかった。


そうなると俺は家族と話をしたくなった。

近くに立っていると


「ご主人が要人を殺して逃げている。この家に来るかもしれないから我々でこの街を守っている。・・・」


俺の家族に無実の罪をべらべら植え付けていやがる。

こいつら・・・。許せない。


「あの人がそんなことする訳ありません!!何かの間違いです!!」


私を信じて軍服に妻が反論する。

すると軍服は怪訝な顔をする。


「奥さん、向こうで・・・。」


そう言いながら妻を連れて軍服共が俺の家に入っていく。

俺はその後を追って入る同じ軍服を着ているので怪しまれずには入れた。。


カチャ


撃鉄を?まさか!!?

俺は発砲しそうな男の腕を掴み上げて、そのまま胸を手刀で貫いた。

それを見た他の軍服共が俺に銃を向けるが動きがスローすぎる。

発砲する前に全員の首をあらぬ方向へ向けてやる。


「あ、あなた・・・」


俺に気づいた妻が腰を抜かしている。


「ミーシャ。子供を連れて逃げろ!!ここにいたらこいつらに殺されるぞ。ここを尋ねるんだ。」


俺は旅人で懇意にしていた者の住所の書いて、そのメモを渡す。


「私はあいつらが言っているようなことはしていない。だから安心してくれ。」


妻が嬉しそうに頷いてくれる。俺は軍服共に発砲しながら家を出る。

一枚の家族の写真を持って。


「貴様!!サ・・・」


パンパンと乾いた音と共に男たちがどんどん倒れる。

俺に気づいて軍服どもは俺の方にやってくる。

倒れた男から銃を奪い、どんどん撃ち殺していく。妻と子どもたちが逃げる時間を少しは稼がないとな。

妻と子どもたちが家を出て、ある程度距離が離れるのを見て俺は素早く街を出て行った。


街には警察官や軍人が大量に湧いている。

俺は近所の家に干してあった服を盗み軍服を捨てそれに着替える。


「軍人じゃ弱すぎるな。」


俺はメガネをかけてパーティーグッズの髭を付け変装する。

髪も伸びていたのでボサボサにして見た目ちょっと汚いおっさんになる。


モーテルに入り、ベッドに横たわる。


「妻と子供は大丈夫か?」


そう呟きながら眠りにつく。

このまま向こうに行くことになるだろう。


俺は今何をしたい??あの男への復讐??それはもうない。あの男は私から見て悪ではない。

この国の中枢のほうがいくらも悪だ。


早く・・・家族のために何とかしなくては・・・。

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