病気の直し方
メイリーンというトカゲモドキの獣人を助けた俺。
病気のようでその治療法を誰かに聞こうと思い立つ。
そして俺は数名にお仕置きをしていたことを思い出す。
あぁそういやそんなこともしていたな〜。
女性陣をお仕置きのまま放置しすぎてすっかり忘れていた俺。
やっちゃんはあまりの過酷なお仕置きに足腰が立たなくなっている。
レイとマッキーも同様。
ハウンはあまりの凄まじさに泡を吹いて気絶していた。
全員デュランに頼んで俺の部屋に転送。清掃魔法をかけて汚れた体を綺麗にしてあげる。
ハウンはまだ目を覚ましていない。向こうではいい雰囲気だったので非常に気の毒だな。でも、俺に猿轡して楽しんでいたから無罪ではない。ある意味言葉を奪ったので罪は重いよ。文句も言えずに凄い辛かったからね。
レイとマッキーは糞尿まみれになっていた。ロープに弄ばれてさぞ気持ちよさげで苦しい時間だったでしょう。
やっちゃんはさすがだ。真の勇者だけあっておもらしのみで耐えていた。
話もできるくらい正気を保っていたし。
「正気を保ち続けてる分、キツイと思うんだけど・・・。」
そうだね・・・。ハウンみたいに気を失えたら一番楽だもんね。
「まぁそれはさておき」
「さておくのはおかしいわ、何でこんな目に遭ったの?私達。」
あれ??覚えていないの??俺をいじめたよね?しかも妹である美久にまでみだらな行為をさせたでしょ?
あれはさすがにないんじゃない?
俺のグチグチした小言に肩を落として下を向くやっちゃん。
「あれは悪ふざけがすぎました。ごめんなさい。」
凄い怒っています。次やったら死ぬほど擽ると言ったら顔色を変えて土下座してた。
ロープくすぐり地獄は成功のようだ。
「この子はメイリーンっていうトカゲモドキの獣人なんだけど病気みたいなんだ。治す方法知らない?」
俺の質問にやっちゃんが的確に答える。
まず、どんな病気でも治るものが幾つかあり俺は知っているものが2つ。
海王竜の心臓
マンドラゴラ
この2つだ。どっちもすぐに手に入るものではないけど入手困難ってほどでもない。
「マンドラゴラならルツに頼めばすぐだね。」
俺の一言に
「あなたここがどこかわかってるの?最南端の世界樹の麓の街にいるのよ。」
「この辺にはいないの?」
「弱すぎて生きていけないわ。ルツでもギリギリじゃない?」
私強いわよ〜みたいなこと言ってたけど最初の方の敵だっただけあってインフレが凄いな。
「じゃぁ俺、デュランでひとっ飛びしてくるわ。」
「あの〜〜〜!!海王竜の心臓ならありますよ。」
ラウルが俺に話しかける。
以前捕まえたものを保存しておいたらしい。何かに使えるのでは??と思って。
魔物っ娘の中でもしっかりものだもんね。
心臓・・・。ちょっともろに見るとグロいね。
ビクンビクン動いている心臓。これ・・・、どうやって保存してたんだろ??
今取り出しました感が凄いあるんだけど・・・。
「あの・・・。お腹の中で飼っています。私の腹の中は亜空間になっているので船以外にも海水も魚も、他の生き物もいっぱいいます。その一角に海王竜をかっています。以前みたいに絶滅させたらダメだと思って。」
「これ・・・生で食うってこと?」
俺がやっちゃんに聞くと、さぁ?みたいな素振りを見せる。
「デュランは知ってる?これをどう使うと薬になるか。」
「我は知らんが、こういう知識系はミドラが一番知っているかな?」
「ミドラ。知ってる?」
「ん??海王竜の心臓の使い方??食うんだよ。生で。」
そのまんまなんだな。
それをそのまま伝えてメイリーンに食べるように言う。
メイリーンも顔を顰めていたが病気が治るならと齧りついてみる。
「おいしい・・・。」
マンドラゴラなら糞まずかったはず。こっちでよかった。
どれどれ?みたいな顔でやっちゃんが食いつく。血まみれの心臓を食いちぎる美女。
ちょっとエロい。エロ系ゾンビ映画そのものだな。裸だし・・・。
そんな感じで女の子二人で貪り食っている心臓。やっちゃんはなぜ食い続けてるのか不明だが。
ほぼ何もなくなったくらいにメイリーンが咳をしないことに気づく。
「どう??メイリーン。気分良くなった?」
「はい・・・。咳が止まって、体が軽くなりました。ありがとうございます。」
「私はメイリーン。恵様の下僕として仕えます。よろしくお願いします。」
「下僕なんて・・・どこかに行く所あるなら行っても大丈夫だよ。」
その言葉に悲しい顔をする。
「私がいたら迷惑ですか?」
そんなことないよ!!一緒に冒険する?こっち限定だけど。
「はい!!こっち限定の意味がよくわかりませんがご一緒させてください。」
こうしてメイリーンが仲間になった。
さて、他の3人も起こして紹介しますか。
「先に言っとくね。俺にひどいことするとくすぐり地獄というお仕置きが待っているから気を付けてね。」
白目のままピクピクしている3人を見てメイリーンは高速で頷いていた。