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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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全員お仕置きタイム

「・・・」


そうだ、俺は今日一人で寝ていたんだった。

あいつらの部屋に入ってどんな目に合わせてやろうかな?

あのロープがあればいいんだけど今はない。


「マジでどうしてくれよう・・・。」


俺の顔は凄い悪い顔になっているはずだ。


「デュラン、俺が向こうの世界でひどい目にあったの知ってる?」


「世間的な男から見れば羨ましいだがな・・・。ひどい目に遭ったといえばそうかもな。知っているがなんだ?」


「あのロープに、ある効果を付けてくれない??それを俺に与えて欲しい。」


俺がデュランに説明する。デュランが笑いながら俺にいつもの件を言ってくれる。


俺の部屋にそのロープが幾つか落ちてくる。

やり返すのが1人や2人ではないので数がいるんだよね・・・。


「デュラン、このロープでやっちゃんとレイ、ハウンにマッキーを裸にして縛ってくれ。うんとエロい格好にして縛り上げてくれ!!大股開きが俺の今の気持ちだな・・・。」


願うとロープが目の前から消えて近くの部屋で悲鳴が聞こえる。


よし!!


その後すぐ行くのかというと・・・行かない。放置だ。すぐ行くとお仕置きにならないしね!


俺は朝食を食べて風呂に入りゆったりした気持ちでソファに座る。


「そろそろか?いや、まだまだだな。」


俺は外に出ることにする。


朝日が眩しく俺を照らしてくれる。ひどい目にあった次の日とは思えないほど清々しい気持ちだな。

俺は魔物っ娘たちを呼び出し遊ぶことにした。


「あの・・・レイ様や弥生様たちは??」


ラウルが心配そうに俺の顔を見る。


「お仕置き中です。向こうの世界でね・・・。俺をいじめたんだよ。凄いひどい目に遭ったんだ。」


俺が泣いたふりをするとカミーラが頭を撫で始めた。


「恵様にひどいことするなんて・・・。で、どんなお仕置きですか?」


俺の悪い顔を見て


「あ、やっぱり聞くの止めておきます。」


カミーラが顔色を変える。懸命な判断です。

俺は散歩しながら獣人たちと話をする。最近、奴隷商が大手を振ってこの辺で奴隷として獣人を買い取っているとか。

それも獣人が獣人を奴隷として買い取っているらしい。それに大半の獣人は嘆いているという。

まぁ人が人の奴隷を買い取ったりしているのと変わらないから俺にはよくわからない。

俺もここに来るまで奴隷がどうこうなんて思ってもいなかった。奴隷にするイコール悪と思っていたが最近では別にそう思わなくなったし。人は変わるものだね。


仲良くなったので色々してくれる。果物をくれたり、魔物の素材をあげたり。俺達のような人の冒険者があまりここには来ないので素材は凄く喜ばれる。

獣人の冒険者もいるがあまりギルドに屯したりしていない。ギルドに屯しているのは基本的に人である。

この辺りも仲良くない雰囲気がヒシヒシと感じられる。


俺はもらったりんごのような果物をかじりながらぶらぶら歩く。

ふと前を見ると獣人の女の子が男二人に絡まれている。面倒に巻き込まれそうな感じですね。


ツカツカと近き、カミーラが男共に文句を言う。


「男二人で女の子いじめて楽しそうね。」


それを聞いた男二人がカミーラにターゲットを変えて攻撃するがすり抜ける。

男たちは何が起こったか全くわかっていない。


「はいはい、私に触れられないようなら帰ったほうがいいわよ。弱すぎるって証明だから。」


あなたは物理無効なので俺も攻撃では触れません。

雑魚らしい捨て台詞を吐きながら男たちは逃げていく。

雑魚らしい、モブらしい、とてもいいセリフだな。


「くそ!!覚えてろよ!!」


ふふふ、俺は言えないね。


女の子を抱き起こして事情を聞く。

聞けばこの子は奴隷だったが病気で奴隷商が伝染ると困るからと捨てたらしい。

それを襲ってどうにかしようとしていたのがさっきの雑魚ふたり組。

病気の女の子襲って何が楽しいんだ?


「何の病気?薬とかないの?」


俺の問に答えることが出来ないようだ。

困った。病気を何とかしてあげないと・・・。

俺はこの子を連れて宿屋に帰る。


「君はなんの獣人?」


「トカゲモドキ・・・」


獣ですらなくなっているけどいいのこれ?

ラウルの話では獣人は哺乳類とは限らないらしい。

鳥や爬虫類、両生類もいるらしい。

総称して獣人というそうだ。広い分類だな。


「親は?」


「いません。どこかに移動してはぐれてしまいました。」


親も心配しているだろう。そう思っていると


「父や母は私に関心がありません。兄にばかりで・・・。」


その言葉に俺は無意識に抱きしめてしまった。


「俺はキミに関心がある。大丈夫だから。」


俺の言葉を聞いて涙を流しながら大声で泣き始めた。きっと心の中で助けを叫んでいたのだろう。


「恵様は優しいから大丈夫ですよ。まずは病気を何とかしないと・・・。」


カミーラが優しく声を掛ける。

俺はその子を担いで宿屋に戻る。

宿屋に着くと魔物っ娘たちはいつもの空間に帰っていく。


「なんだ??珍しい獣人だな。爬虫類系はあまりいないぞ。連れてきてどうする?飼うのか??」


宿屋の店主も酷な言い方をする。飼うって・・・。


「奴隷は構わんがあまりこの街では獣人の奴隷を連れて歩くなよ。絡まれるぞ。」


まぁそのとおりだろう。仲間意識があるならそうするのはなんとなくわかる。

俺はその子を連れて自分の部屋に行く。


「名前は?」


「メイリーン」


可愛い響きの名前だな。


「メイリーンは幾つ?」


「わかりません。」


う〜〜〜ん、どうしよう・・・。

まず病気を何とかしないとな。女性陣に聞いてみるか・・・。


俺はやっちゃんの部屋に行く。

ノックするも返事なし。ドアノブを回すと鍵が開いている。不用心な人だな全く。

俺が部屋に入るとやっちゃんがあられもない姿でベッドの上に転がってイモイモしている。


「あ!!忘れてた!!」


ベッドは水浸しになっている。

ははは、ゴメン。放置しすぎたかな??

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