参戦と退場
悪ふざけをし始める女の子たち。
そして誰かが俺の部屋のドアを開ける。
「お兄ちゃんたち・・・何してるの??」
ヤバイヤバイよこれ!!
美久がいきなり部屋に入ってきた。
俺のこの姿を見て仰天している。
親のところに走って行かれたらアウトだ。
皆の出入り禁止決定・・・。それでいいかも。俺はいじめられっ子ですから。
「お兄ちゃんの上に乗っているお菓子食べていいの?」
美久はとてもズレていた・・・。ここは俺を助ける役のはずでは?
「おう!!美久!!食え!メグミが喜ぶから食ってやるのだ!!」
仁王立ちで踏ん反りかえって俺の股間に指差すレイ。
「レイいい加減にしろよ!!そんなこと美・・・」
ハウンが自分のパンティーをいきなり脱いで俺の口に詰めやがった。モガモガ言うしかできなくなった俺。
笑いながら動画を撮り続ける悪ふざけのやっちゃんとマッキー。
美久が美味しそうに俺の体に塗られたクリームをなめている。こいつら妹になんてことさせるんだ・・・。
「モガモガモガ!!ッムグムグムグ!!!」
俺が怒っているのに皆それに気づかず美久の行動をニヤケながら楽しんでいる。
兄のこんな姿を見て何も思わないのか??美久ちゃんは・・・。
俺は好き放題されてから解放・・・されていない。
美久があまりの興奮でぶっ倒れてしまい俺の部屋を退場となる。その後も俺はいじり倒されていじめ続けられる。
このロープ・・・。何故か俺の力じゃ切れない。
「これはね・・・。強力な力を持つ人用に開発したロープなの。あなたのためと言ってもいいと思うわ。」
魔族領でレイとやっちゃんが魔族の白衣の連中と共同開発したものだそうだ。
抑制の腕輪を改良したものだとか・・・。こういう使い方を目指していたんだって。
この子ら、本当にどうかしている。
「さすがにお母様には効かなかったわ・・・。ちょっと不安だったけど成功みたい。研究員の人たちも喜ぶはず・・・。そのための動画なの・・・。」
何?ミシュラにも試したのか?
目がトロ〜〜〜〜ンとした状態で俺の耳元でささやくやっちゃん。
「夜はこれからよ〜」
俺は涙を流して抵抗している。でも・・・。ロープは全く切れそうにない。まさかこんなものを作っていたとは・・・。
どれくらいの時間、弄ばれたのだろう。
ハウンが俺のロープを解いてくれる。
キスをして笑いかけてくる。
「口の中のやつ返してね。」
口に指を突っ込んでパンティーを取り出して、そのまま履く。涎でベトベトでしょ?
ハウンと俺以外みんな寝ている。多分、向こうに行っているんだろう。
「ごめんなさい。ああなると私では止めることが出来ないわ。」
俺の肩に頭を乗せて小さい声で話す。
「何であんなことしたの?あれはどう考えても犯罪だよ。しかも美久まで巻き込んで・・・。」
俺が少し怒って言うと
「美久ちゃんはダメよね。あれは反省するわ。まさか途中で鼻血出して倒れるなんて思わなかったわ。」
俺もそれはびっくりした。
興奮しすぎたんだろう。俺のアレに触れようとして触れる前にダウンしてた。
「やっちゃんとレイは向こうでお説教するけどいいかな??ハウンはここでお説教。」
そう言ってキスをして押し倒す。
「そういうのはいくらでも歓迎しるわ。楽しそうなお説教。」
綺麗なほほ笑みのあと、俺の目をまっすぐ見つめる。
「私も子供が欲しいわ。ミシュラが凄く羨ましい。管理者に言ってこっちとあっちでお腹の子とは別行動にしてもらおうかしら?」
「そんなことできるの??」
「多分できるわ。お腹の子供は向こうの体に任せればこっちの体はお腹も大きくならず普段通りのはずよ。」
「欲しいの?」
「ええ、あなたの子供が欲しい。きっとあなたに似て可愛いんでしょうね。」
俺はハウンにとって可愛いんだ。
「じゃぁ、こっちではできないね。」
「そうなるわね。」
俺の頬を撫でて微笑む。
「向こうでお願いするわ。ただ・・・。私も神々・・・結構頑張らないと出来ないはずだから。」
ハウンが微笑んでベッドから起き上がる。
やっちゃんを肩に抱えて窓から出て家に帰るようだ。
気を付けてね。
俺はレイに布団をかけて俺も眠る。
向こうであいつらどうしてやろう・・・。
俺は怒りに燃えている。
そのせいで眠りにつくのに結構な時間がかかってしまった。