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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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マッキーと妹の関係

今日はもう誰とも話をしたくないんだよね。

今日の出来事はマジで怖い。あんなこともう一度あったら・・・。

俺の生活が壊れる。いや、俺が壊れる。


「ただいま〜〜〜」


美久が帰ってきたようだ。下で母親と話をしている。

すごいスピードで2階に上がってくる。


「お兄ちゃん!!大丈夫??」


ドアが壊れそうなほどにバ〜〜ンと入ってくる。


俺がベッドで転がっているのを見て無理やり布団に入ってきた。


「レイ姉ちゃんは自分の部屋でしょ??ふたりきりだね??ふたりきりだね??」


凄い眼を輝かせて俺を見つめる。

頭をなでなですると服を脱ごうとする。


「何で脱ぐの??おかしいよそれ。」


俺がさっさと釘を刺すと


「いいじゃない!!レイ姉ちゃんも服脱ぐでしょ?」


まさか・・・、見ていたのか??何回かぬいでいたと思う。コッチなのか向こうなのか記憶が曖昧だ。


「何の話だ??服を着なさい!!」


俺の怒った顔に渋々服を着る美久。


「私はダメでレイ姉ちゃんはいいんだ〜〜」


すっごい小声で不貞腐れながら抗議している。


「あのね、美久とは血が繋がっているんだよ?ダメでしょ??それに美久はまだ中学生だよね?」


「中学生は大人です〜。」


なんか最近生意気になったな・・・。

成長の証ととって喜ぶべきか?

美久とアホなやりとりをしているとノックが聞こえる。


「あの・・・メグミ??ちょっとお話が・・・。」


レイが俺の部屋をドアを少しだけ開けて覗き込む。


「レイ姉ちゃんは入室禁止です。今日は私が独占中。」


美久が布団から飛び出てドアをグイグイ押して閉じようとする。


「恵め!!ここにいたのか?」


レイの顔の下からマッキーが覗き込んでくる。


「ええ??マッキー???え?なんで??え????」


美久が目の前に急に現れた牧田の顔に驚きすぎて、俺とマッキーの顔を何度も往復してみている。首痛めないうちにそれは止めておいたほうがいいよ。


「私と恵は趣味友だ。君はあれか??恵の妹か??私はマッキー事牧田だ。よろしくな!!」


握手してブンブン美久を振り回している。放心している美久を抱きしめたり、高い高いしたり、振り回したり、撫で回したり、好き勝手している。


「お兄ちゃん・・・。マッキーとどこで知り合ったの??」


「恵とはこの街の駅で知り合ったのだ。私がナンパしてな!!」


「なんだと??おまえ!!お前()私のライバルか??」


美久がマッキーの腕を振り払って構える。


「おお!恵はもしかして実の妹にも手を出しているのか?服が乱れているのはそれか?さすがだな!!」


何を褒められているのか全くわからない。なんせ、ヌケサクなんで。

というより『も』ってなんだ??そのあたりのことを美久に聞きたいな。


「あのさ、俺を(けだもの)のように言わないでくれる?さすがに妹に変なことはしないぞ。」


「え?なんで??」


俺の否定に何で美久が悲しい顔をするんだ??俺には全く理解できない。

その言葉を聞いて放心してしまっている美久。


「メグミ・・・。お話が・・・。」


レイがモジモジしながら申し訳なさそうに声をかけてくる。


「俺はないけど何??」


「あ、はい。昨日のことは謝ります。何でもしますから許してください。」


「なんでも??」


「はい!!なんでも!」


話に向こうのことが出て来てもおかしく無いので、俺は美久を担いで美久の部屋に置いてくる。もう置くって感じだな。触ってもぴくりともしない。置物みたいになっていた。


俺達は俺の部屋で話をする。


「何でもするって??」


「はい!!なんでもします!!」


「じゃぁ、絶交して。」


「な〜〜〜!!!!!それは止めてください!!嫌です嫌です〜〜!!」


俺の膝にくっついて駄々をこね始める。

何でもするって言ったのにね!!


「何があったか知らないけどもう許してやりなよ。可愛いレイちんじゃない?」


「お前の今日のやったことはもっと罪が重いけどな。」


俺が顔に血管を浮かせて怒った顔をする。


「な!!?私とも絶交するのか?こんな美女たちを捨てるのか??お前は何様だ??」


なんかキレてきた?なんで??


「おまえな!!モテるからっていい気になるなよ!!私達が美しいんだから我侭は仕方ないんだよ!私達が世界の中心なんだぞ?男たちはそれに振り回されてなんぼだぞ?もっと喜べよ!」


「おまえ、よくそんなこと俺に言えるな?今日の出来事はマジでないぞ?」


「何を怒っている??ちゃんと治めただろ?それでいいじゃないか??」


「おまえ・・・。マジで我侭だな・・・。」


俺の顔には今血管が浮きまくっているだろうな・・・。


「あの・・・。お話済みましたか??メグミと話をしたいのでマッキーは少し・・・黙ってろ!!」


マッキーにボディブローをかますレイ。マッキーの体が少し浮く。

マッキーダウン。白目になって気を失う。

こわ!!


「メグミ!!これで話しやすくなったよね!!私はあなたが好きなの!!絶対に離れない!!これだけは覚えてて!!」


凄いオーラを放ちながら俺に言い放つ。


「ハイ・・・」


俺の小声の返事に


「やった!!もう大好き!!」


頬擦りしてくるレイ。なんかマッキーが不憫になってきた・・・。

俺はマッキーを抱きかかえてベッドに寝転ばせ布団をかける。


「レイ・・・さっきのボデイブローはないと思うよ。」


「ちょっとうるさかったから・・・。それにメグミ凄い怒ってたでしょ?」


怒っていたけど殴ってはいけない。

なんか力ずくで解決してきたんだけど、この子・・・。

俺に問答無用でハイを引き出す手腕にびっくりした。

暴力とは使いドコロによっては凄い威力を発揮するんだな〜。




3時間ほど経って


「うん・・・?いたたた。」


お腹を押さえて起き上がるマッキー。


何事が起きたか覚えていないようだ。


可哀相すぎる・・・。

気の毒すぎる・・・。

でも、ざまぁ〜。


というわけで最後に自分の小ささを露呈したところで夕食のようだ。


「ごはんよ〜〜。お友達も食べていってもらいなさ〜い。」


下から母親の声が聞こえる。美久を抱えて降りる。まだ固まったままだ。


「美久はどうしたの?何かの遊び?」


そしてそのまま美久がぴくりとも動かないまま夕食が終わり、レイとマッキーが一緒に風呂に入ると言い出した。

俺は2階で風呂の順番を待つ。そしていきなり周囲の音が全く聞こえなくなる・・・。


「レイが時間を止めやがった・・・。」


「メグミ??メグミ??聞こえる??こちらデュランチャンネルです。もし、よろしければお風呂に来てください。ダメでも来てください。」


要は、来いってことだろ?

俺は仕方なく風呂にいく。


「おい!!レイ!!マッキーもいるだろ??入れるわけない。いい加減にしろよ。」


俺は風呂の前でちょっと怒っている。

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