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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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学園生活を壊さないでくれ。

俺は向こうの世界、地球での時間をまったり過ごすのがお約束。

敵を作らず、何事にも平静を装って過ごす。


「おはよう・・・メグミ。」


俺が布団の上で目を擦って起きるとレイが挨拶してきた。


「・・・」


俺は今不機嫌真っ只中。


「ちょっと!!挨拶はしようよ!人としてそれはしたほうがいいって!!」


「・・・」


俺は一度レイを睨んで、無視して下に降りて朝食を食べる。

今日はオヤジがいない。トイレの話を聞かなくてすんでいる。


「ちょっと、レイは?起こしてきて。」


母親が俺に頼むが俺は放置する。


「喧嘩でもしているの??何があったの??昨日は仲よかったじゃない?」


そうだね。昨日の晩は仲よかったよ。こっちでのだけど・・・。


「行ってきます。」


俺はそのまま家を出て学校に直行する。

学校に着くと野郎皆が俺の顔を見て言う。


「「「「「「おい、レイちゃんはどうした?」」」」」」


俺の顔を見たらそればかりだな。俺はレイのオプションか?


「いちいち俺にレイのことを聞くな。」


頬杖を付いたままそういった瞬間、周りからブーイングと歓声が聞こえる。

意味がわからない。


俺はすぐに女子の一人に声を掛けられる。


「やっと、あなたと話せるわ。妹ラブの気持ち悪いイケメンだと思っていたから。」


妹ラブの気持ち悪いか・・・、ひどい言われ方だが、周りから見ればそうなんだろうな。


「で、あなたに話があるの。レイは普通の妹なのよね?なら、私と付き合わない?」


「ちょっと!いきなり抜け駆け?」


もう一人が怒って俺に話しかけていた女の子を突き飛ばす。睨み合う二人。なんか修羅場が俺の前で展開中。俺ってこんなモテモテなの?


「喧嘩はダメだよ。それと俺ってモテるの??なんで?」


俺は不機嫌な状態で頬杖を付いたまま聞く。


「あなた、倒れて入院して帰ってきてから、なんか凄い魅力的よ。気づいていないの??」


「ん?そうなの?」


「見た目も変わってるわよ。凄い精悍。」


よくわからないがあの一件以来俺は変わったみたい。


「ねぇ、今度皆で遊ぼうよ。もちろん、わかってるとは思うけど、妹は抜きよ。」


「レイいじめ?」


「そう言うんじゃないの?妹がいたらあなたも楽しめないでしょ?」


皆ってそんなに数いないでしょ?


「いいけどどこいくの?」


「それは後から計画するってことで!!」


女の子達話をしているうちに授業が始まるみたいなので皆、各自の席につく。

レイが来ていないが俺は気にしない。攫われる柄でもないしな。


授業が終わるたびに女性陣が増える。俺は今までにない嫉妬の目を男子生徒から向けられている。

男共の俺を見る眼差しが痛すぎて辛い。


「お前はレイちゃんだけじゃなく世のすべての女性を奪うのか・・・。」


そんなことは俺が知ったことではない。




ビィビィ〜〜〜〜!!


外からクラクションが聞こえる。クラスの全員が窓から外を見る。

そして俺も見る。

はぁ〜〜〜〜。

俺は悪夢を見ているのか?牧田がいる・・・。一応変装はしているけどどう見てもアイツだ。


「お〜〜〜〜い!!恵!!遊びに行こうぜぃ!」


でっかい声で俺を呼ぶバカが門のところにいる。

なになに?とか、アレ誰??とか言っているクラスメート。

教師が門の方へダッシュでそのバカのところに言って話をし始めた。

そうだ、頑張れ!追い返せ!!


数分後・・・


ピンポンパンポーン


「3年E組吉永恵さん、今すぐ第2会議室に来なさい。」


来て下さいではなく、来なさいですか。俺が項垂れて教室を出ると女の子の数名が俺に付いて来る。


「大丈夫?呼び出しが命令だったわよ?さっきの吉永くんの友達?学校に乗り込んでくるなんて不良かなんか?何かあったの?」


俺を心配しての言葉だろう。ある意味不良だな・・・。学校に特攻してくるんだもん。黒塗りの車で・・・。


「お〜〜〜っす!!恵!」


会議室の前でアホみたいなポーズで俺に挨拶する牧田。


「ちょ!!マッキーじゃん!!え??」


そんなに俺の顔を見ないでくれ・・・。俺は悪くない。


「お!ここでもハーレムか??」


「お前・・・俺の人生狂わせて楽しいか??俺・・・吐きそうだぞ?」


俺がふらふらすると周りの女の子が支えてくれる。


「何でマッキーがここにいるの??吉永くん、知り合い??」


「イエシリマセン」


俺が反対を向いて逃げようとすると後ろに黒い服を着た、でっかいボディガードがいる。


「逃げるなって!!趣味友だろ?」


マッキーが手を挙げて合図すると黒い服の男たちは俺を抱えて会議室に連れて行く。

女の子たちの顔はキョトンとしていろ。俺は無実です・・・。タスケテ〜〜〜。


「じゃぁ、お前たちは外で待機!!」


ボディガードに指示するマッキー。

ボディガードが出るのについて出ようとすると、ボディガードに肩を突かれてドアを閉められる。

お前も外に出てくれ。そう思っていると


「なぁ、恵。私とお前は趣味友だよな!そうだよな!で、なぜ私を輪に入れてくれない?」


はい??何の輪だよ?俺は今、この学園生活の輪から外されそうなんだけど・・・。お前のせいで。


「お前はあれか??自分の価値を知らんタイプか?さっきの女の子を見ただろ?お前の価値に気づくとああなる。」


難しすぎてよくわからない。俺の価値?向こうでは金持ちだけどこっちではなんてことない普通の家庭だぞ?

俺の理解できていない顔を見て


「はぁぁ」


呆れて頭を横にブンブンふっている牧田。


「お前は結構なヌケサクだな。レイちんがたまに言っているのが今よくわかった。」


レイは俺のことを陰でヌケサクと言っているのか??それはそれでショックだな。


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