表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
222/520

魔物討伐とレベルアップとランクアップ

世界樹の周りで俺達は魔物を狩っている。

ギルドの依頼で魔物の討伐というのがあったので、それをずっとやっている。

俺のランクはない状態のままだからやっちゃんのパーティーとして参加している。

これをこなせばランク無しからCには成れるそうだ。

俺としてはランクなんかはどうでもいいけど、やっちゃんがうるさいんだよね。


「男の子はそう言うところこだわったほうがいいわよ。絡まれた時にそれだけで回避できるじゃない?」


回避しなくてもいいじゃない?しばき倒せばいいのだ。それのほうが男らしいでしょ?


「男らしくない。それはただの野蛮だよ。」


それをレイに言われたくない。今までの行動を見れば・・・君にだけは言われたくない。

そんなわけで俺はせっせと魔物を倒しているけど・・・。

経験値も増えないんだよね。

魔物討伐証明の部位だけ取って、あとは魔物っ娘たちの餌となっている。

魔石はもちろん、餌になっている。そうしないと食ってもレベルが上がらないらしい。

だから・・・、金にはならない。

魔物っ娘たちも討伐証明の部位をちぎっては自分の胃袋に入れている。


「もう食べれません。魔物嫌い・・・。」


ダリアが早々に食べるのをギブアップする。

ダリアはカミーラやラウルに比べると凄い小食だ。

体の大きさが違う。それだけでこれほど小食に感じるのだ。

カミーラなんかほぼ無限に喰い続けている。

ガプガプ飲み込むように食っていく姿を見て、ダリアが吐きそうになっている。


ラウルもボリボリ食っているけどカミーラに比べると早くない。

咀嚼の分だけ時間がかかるようだ。


「いつもの姿ならいいのですがここでは体が重いです・・・。」






俺ややっちゃんも剣術を磨くためにレイに聞きながら戦っている。

レイは先生としてはあまり優秀ではない。

見て覚えてね。それだけ・・・。

レイの舞うような剣技を見てそれを真似てやってみる。

それの繰り返し。


やっちゃんはセンスがあるようで飲み込みも早いが俺は凄くセンスの欠片も無いようで覚えるのに苦労している。体育のダンスの点数悪かったからね。


俺は戦闘センスの欠片もないみたいだ。

すぐ後ろ取られるし、気配の感知も弱い。

いつも後ろから声を掛けられてびっくりしているのもそのせいだ。


「メグミは野性的なものが全て欠落してるもんね。」


今の日本人にそんなもんがあるヤツのほうが少ないだろう。

そんなこんなで朝から昼くらいまでぶっ通しで戦い続ける。

俺は獲得経験値0

やっちゃんはレベルを1ほどあげる。

魔物っ娘たちはダリアで3,カミーラで12、ラウルが2。

ラウルはあまりレベルが上がらない。なぜかは不明だ。元のレベルが高いと言っていたんだが実はそうではないようだ。最近では魔物っ娘同士レベルの差がなくなりつつある。

まだ、さすがにダリアは圧倒的に低いがカミーラとラウルは差が殆ど無い。

カミーラの食う量もあるのかな?




俺達は一度、ギルドに帰り、討伐部位を渡してその分の達成報酬をいただく。

俺はランクがCになり・・・どうもしない。変わったところで俺には関係ないからね。





俺達は強盗が口利きしてくれた食堂で昼食を食べている。

以前、殺さずに放してやった強盗たちは約束通り俺達がこの街で嫌な思いをしないように口利きをして回っている。どうやら、逆らうと殺されると脅して回っているそうだ。

なんかオドオドした顔なわけだよ。知らずに笑いかけて逃げられること数回。強盗を捕まえて聞き出すと『そんなことになっていたなんて・・・』みたいな感じで落ち込んだ。


出来てしまった風評被害は仕方ない。甘んじて受けよう。強盗を脅したのは事実だし。



「何時ごろ咲くの??」


やっちゃんに世界樹の開花時期を聞いてみるがまだという噂しか聞いていないそうだ。

噂と言っているが話では妖精だの精霊だのが開花を知らせてくれるらしい。

この世界にはそんなメルヘンな生き物が居るのか・・・。見てみたいな〜。

そんな話をしたら


「何言ってるの??妖精や精霊ってそんなに可愛い物じゃないよ。どちらかというと禍々しい感じ?気持ち悪い感じ?」


レイ言うには俺達が想像しているものとは違うらしい。

魔物と変わらない性質で、魔物と違い精神支配や、思考操作など、結構陰湿なことをしてくる厄介なものらしい。

美しく見える時はそういうことをされているそうだ。


「虫系の魔物が妖精で、物質的な体を持たない魔物が精霊と思ったら簡単かな?」


だって。

虫系って・・・。

俺達の世界のトンボやハエ、そして蜂、蝶や蛾、ゴキブリみたいなものも居るらしい。

多彩だね。

そんな話をしていると


「ちょっと!!でっかいウパ子発見したんだけど!!」


やっちゃんが飛んできた。


俺達を引っ張ってでっかい川の近く走っていく。

指差す先に確かにそれらしいものがいるけど・・・ただの魔物でしょ?

川辺で水をパチャパチャさせてウパ子ウパ子言っているやっちゃん。

勝手に命名されたウパ子がジワジワやっちゃんに近づいてくる。


「ほら!!私になついたんだわ!!テイマーの職レベル上げようかしら??」


俺達の方を見てそういった瞬間に・・・






食われた。


俺達が慌てて川辺にいくとウパ子はゆっくり川に潜っていく。


「ちょっと!!メグミヤバイって!!」


そりゃ、俺もそう思うよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ