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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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海王竜の心臓を探しに

でっかい都市だけあって色んなお店がある。

特にファッション物のお店が多い。

大きなショーウィンドウ、そこに色とりどりの服が架けられている。


「服買うの?」


牧田が眼を輝かせて言う。さすがモデル・・・。


レイとハウン、牧田が楽しそうに服を選ぶ。

やっちゃん??俺の服の裾を持って魂抜けたまま付いて来ているだけ・・・。

パッと見、ふらふら歩いているゾンビだな。


「あの・・・追試を・・・」


まだ言っている。


「今晩、頑張ることができたら加点20点だけど・・・。」


「何でもします!!お口で?おっぱいで?」


そっちではない。


「今日は夕食を自分たちでつくろうと思ってね。やっちゃん一人で頑張れる?」


高速で首を縦に振るやっちゃん。顔が見えない・・・。


「じゃぁ、気を取り直して買い物行ってきたら?」


ダッシュして合流する。そして4人でワキャワキャしながら服を選んでいる。

俺は店の外にあるベンチに座ってそれを眺めている。


「おい!貴様!話が終わってなかったぞ!」


びっくりして後ろを見るとビレがお供を連れて立っている。


「海王竜の心臓?ないんだよね。無理でしょ?」


諦めつくか!と怒るがいないものはいない。


『デュラン。海王竜という魔物、どこかに生き残ってる?』


デュランがしばらく黙り探している。


『いたぞ。今居る街より1000キロほど南に行った海流のキツイところに群生中かな?』


植物みたいに言うな!


「ラウル。ここから1000キロほどなんかしたところにまだ居るらしい。連れて行ってくれる?」


「うん、いいよ。私も食べていい?」


「絶滅させちゃダメだよ。」


「わかった。」


俺はレイとやっちゃん、ハウンに声をかけて海に出ようとする。


「私も行きたい!」


牧田が付いて来る。危ないけど大丈夫かな??


「俺も行くであります!!」


うわ!!久しぶりだな!ジルが居る。


ジルはファンクラブの設立でここに残っていたが暇になったのでウロウロしていて俺を見つけたらしい。

本当のところは凄い騒動があったから多分帰ってきているのだろうと思ったと言っていた。

うるさくてごめんね。


「皆は行かないの?」


首振って嫌がる。なんで??


「面倒だし、船嫌い。潮でベタベタするし。」


「やっちゃんってなんか面白くない子だよね。」


俺の小さい声に反応して


「何その言い方!?私がつまらないっていうの??ラウルがそんなに面白いの??珍獣だもんね!」


ラウルの悪口来た!!


「すっごい腹立わ、その言い方。何で珍獣??仲間でしょ?何でそんな言い方するの?もういい、ラウル、行こうか。」


横にいるジルが右往左往している。

やっちゃんが何故か泣いている。あんたが悪い、どう考えても。


「あの・・・。喧嘩は良くないです。」


「あの言い方はもっと良くない。」


「恵くんだって私のこと面白くないって言ったじゃない〜〜!!」


ビィビィ泣いているやっちゃんにヨシヨシしているレイ。


「レイは来ないの??」


「ウッ!!い、行かない。理由はつまんないから・・・。」


「空しかないもんね。海しかないもんね。そうだね、女の子にはつまらないよね。」


「ハウンは?」


「私??いきます・・・。」


「「裏切り者!!」」


「え??」


ハウンが半泣きになっている。


「無理に来なくていいよ。なんかあればデュランで呼ぶから・・・。」


「じゃぁ、ラウル、2人で行こうか??ジルはレイのお供だもんね。来なくていいよ。」


俺はラウルを連れて港に出る。

港にある道具屋で釣り遠具を買う。もしかしたら何か釣れるかも・・・。


「あの・・・本当に良かったんですか?まさか喧嘩し始めるなんて・・・。」


凄い落ち込んでいるけどラウルは悪くない。ラウルの悪口言った方が悪いのだ。

ラウルが普段の大きさに戻り、口からそこそこのサイズの船を出す。

俺が乗り込むとラウルは人型になって船に乗り込んできた。


「ん??誰が引っ張るの?」


ラウルが海に向かってなにか言っている。


ざざざざざざ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


大きな魔物が3体出てきた。


「魔物に引かせるの?」


「うん!!これなら一緒に居られるでしょ?」


凄いにこやかな顔で俺に話しかけてくる。嬉しいのかな??


「お願いするね。」


俺の声に


「我らの王の主であれば我らの主同然です。頑張って引きますので、何かありましたら声をかけてください。」


凄いでっかい魔物だけど凄い声がかっこいい。海の魔物の男型は声がイケてるのが多いのか??

ものすごいスピードで海の上を滑るように移動する俺達の船。


「恵様?今日はいいお天気ですが何をして遊びましょう?」


「ラウルって釣りしたことある??」


「ありません。一応海洋生物ですので、食べたければ自分で狩ります。」


釣り具をいじって完成させる。餌は海老!!ちょっともったいないような感じもするけどね・・・。

糸を垂らしていざ!!と思った瞬間に釣れる・・・。なんかちょっと違うな。

もう一回やってみてもすぐ釣れる・・・。


「君たちもしかして・・・。」


でっかい魔物とラウルが口笛を吹いてごまかしている。


「そう言う接待は止めてね・・・。」


凄い気を使わせていたようだ。

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