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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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モデルの牧田

こっちの世界でも旅人に遭遇する俺。

敵か味方か?どっちでもいいか?

レイとやっちゃん、ハウンが一緒に話をしながら電車を降りてくる。


「あぁ〜〜!!メグミが浮気してるよ!どうするやっちゃん!!?」


「あぁ〜いや、俺は別にこの人に何かしたとかナンパしたとかはないよ。だって、こんな変な人に声かけれる?」


俺の意見に『まぁ放置するわね・・・』といってくれるやっちゃん。

わかってくれる人がいてよかった。

牧田はレイの顔を見て呆けている。


「で、メグミこの人何?」


「自称モデルさん。」


呆けていたのにその言葉に食いつく。


「自称じゃない!!立派なモデルだ!!」


「で、この子何者??めちゃくちゃ綺麗。それにこの子も・・・あの子も・・・。」


3人に指をしていく牧田。


「言ったでしょ?綺麗な子は居るって。」


「いや、そう言う問題じゃない。これはヤバイでしょ??レベル高すぎ。」


「なんかさ、この人が俺に絡んでくるのよ。旅人だろ?って。」


「なにそれ??新たな勧誘?」


ほらね?と言う顔をすると


「ちょっと!!あなた達も旅人でしょ?」


「はぁ、大きな声で言わないで??聞かれるとヤバイんでしょ?」


口を押さえて慌てる牧田。この人はきっと馬鹿だ。


「メグミはどこ行くの??」


旅人話しに興味を持たないレイ。というか3人共どうでもいい感じ。

俺がここどう??なんてやっていると。


「人の話を聞け〜〜〜!!」


俺達の間に潜り込んでくる牧田。そんなに相手して欲しいのか?


「俺達ここに行きたいのよ。だから後にしてくれる?」


「私、この業界に入ってからこんな扱い始めて!!マジでこんなのおかしいよ!」


なんかキレはじめた。


「ワガママとか言いたくはないよ!でも、一応さ!!有名人なわけ!もっとヨイショしたりしないの?」


「よいしょ。」


ハウンが一言いって、脇を抱えて牧田を移動させる。吹き出すやっちゃん。


「げほげほ!!面白すぎるからやめてよ。」


「恵様と私の間に入ったのでよいしょしておきました。」


レイとやっちゃんが笑いまくっている。


「あなたね!!この男とどういう関係なの??なんでこいつが『様』呼びされてるの?」


俺に指を指して怒っているのを見てハウンが答える。


「恵様は恵様です。恩人であるからそう呼んでいます。なにか?」


「なにそれ??一般人で『様』呼びしている人なんて見たことないわよ!」


「メグミ、この人どうするの?」


「いや、どうもしない。勝手に付いて来ているだけだし・・・。」


「あの、要件は??」


やっちゃんは優しいね。聞いてあげるんだ。


「ほら!私が誰かわかる子はちゃんと話を聞いてくれる!!」


「別に知らないわよ。興味もないし。モデルだから何?綺麗なだけでチヤホヤされてるんでしょ?中身もわからない人を好きになる心理が理解できないわ。」


うわ!人としてそれは言ってはダメでしょ?テレビの中の人のファンなんか全部それじゃない?


「じゃぁ、放置していこう!」


レイが言い放ちさっき来た電車に乗る。


「話しくらい聞いてよ!!」


「お願いすればいいんじゃない??ちゃんと気持ちを込めて頼んでみるとかないの??どれだけ上からなのよ。モデルだからって。そう言う人と付き合うの嫌なのよ。」


正論すぎて可哀相になる。

黙って下を向いてブツブツ言っている牧田。


「お願い。話を聞いてください・・・。」


「なに?」


「あの、私は今、冒険者をしています。そこには変なファンクラブがあってそれのせいで向こうで知名度が上がりません。ですからこっちで会った旅人に声を掛けて知名度を上げていこうと・・・。」


「レイのファンクラブがあるとまず無理よね・・・。知名度あげたいんだったらレイの友達くらい言っておいたほうがいいんじゃない?」


「なんでそのファンクラブを知っているんですか?あのアイドルは実在するんですか??誰も実物見たことないって言ってるのに・・・。」


確かに感染で好きになるから大半の者は会ったことないはずだ。

一部の地域では顔を見せているがそれ以外のところでは全く顔を見せていない。それなのにデカイ支部がいっぱいある。


「私の居る帝国にも幟が上がっていて、闘技場とかすごい熱気があるんですが、そこでも会ったことのある人はいませんでした。そんな人とどうやって友達になるんですか?もしかして嘘を付けと??」


「闘技場で優勝すれば??そうするとほぼ絶対会えるよ。」


俺の一言に


「闘技場で優勝??無理でしょ??あれ、どうやったらあんな魔物を飼えるんですか?見たことあるけどあれは無理ですよ!!」


「無理なら私が頼んでみようか?」


「はい??あなた知り合いなの?」


レイが向こうを向いたまま全然こっちを見ない。


「ねぇ、レイ、お友達になってあげたら?」


やっちゃんの一言に


「あ!!」


やっと気づいたようだ。


「幟の顔と同じ!!え??どういうこと??」

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