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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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旅人との遭遇

俺は昼食を食べつつリビングで寛いでいる。

エロ3人娘が俺の部屋を独占しているし、下手に入ると襲われかねない・・・。


「俺ちょっと出かけてくる。」


母親に伝えて俺は玄関から外に出た。


俺は行き先があるわけでもなく歩き始める。


「あの・・・あなた・・・旅人ですよね・・・」


誰?


駅の前の女性に声を掛けられる。


「人生は旅のようなもんですからね。皆旅人です。」


そう言ってごまかして駅に入ろうとすると


「そんな啓発セミナーみたいなこと言ってるんじゃないんですよ!」


なんか面倒なことにしか感じないんだけど。


「あなたはナニモノですか?」


帽子を深くかぶり、でっかいサングラスをかけ、マスクをした女性がキョロキョロしながら小声で話す。


「牧田・・・さなえです・・・。」


「俺は吉永恵です。じゃぁ。」


俺がそのまま駅に入ろうとすると


「え??え??なに??あなた私知らないの?見たことないの??」


はい??見たことあるかって?俺が顔を近づけてその変な女性の顔を覗きこむ・・・。

女性は俺にしか顔が見えないようにマスクとサングラスを取る。


「何かの勧誘ならさようなら。」


俺はそのまま駅に入る。

その女性も駅に入ってきた。


「ちょっと!!本当に??知らないの?テレビ見たりしないの??」


「テレビがない貧乏な家なので・・・。」


俺の悲しそうな顔に


「ごめんなさい・・・」


と答える女性。


「嘘ですから大丈夫です。」


「んんな??」


驚く顔がちょっと面白い。


「ははははは、面白い顔。綺麗な顔から変顔に変わる瞬間、素晴らしかったですよ。」


凄い悔しそうな雰囲気を出す女性。


「さて、俺は電車に乗ってちょっと出かけます。で、あなたはナニモノですか??テレビに出ていると言っていましたけど?」


女性が売店の雑誌の表紙を指す。


「?」


俺の顔を見て


「あなたの目、節穴??あの雑誌の表紙!!」


「女性のモデルさんですね?綺麗な方です。好きなら買えばいいじゃないですか?」


俺はそう言って電車に乗る。


「ちょっと!!待ちなさい!あなた本気で言ってるの?私って気づくでしょ?」


「はぁ、マスクとサングラスの時点でよくわかりません。あの雑誌の表紙の女性があなたなのはわかりますが、あなたが何者なのかはアレではわかりません。」


「私はモデルで女優。牧田さなえ!17才!どう?」


「はぁ。」


俺の気のない返事に『いぃぃぃぃぃぃ!!』ってなってる。


「あなたもしかしてテレビを見ないの?」


「見ますけど、女優さんとかに全く興味ありません。」


「はい??あなたもしかして女性のことが好きにならないタイプの方?」


「同性愛者ということですか??」


「そうよ!それよ!!」


「女性は好きですよ。どちらかといえば大好きです。」


「じゃぁ、何で私にそんな素振りなの?こんな綺麗な子がいたらドキドキするでしょ?」


「あ、は〜。そうですね。」


「いぃぃぃぃ!!何その変な返事!?」


「あなたが綺麗なのはわかりますけど・・・見慣れているので・・・綺麗ドコロは。」


「なにそれ??私と並ぶ美人があなたの周りにうじゃうじゃ居るの?」


「ウジャウジャではないですがいますね。」


「はぁ?ほんとにそんなこといってるの?じゃぁ会わせなさいよ!!」


「いや、俺・・・今出かけているところだし・・・。」


「ほらいないんじゃない!」


「はぁそれでいいです。面倒なので・・・。」


「くぅぅぅぅぅ!!」


俺の横に立って歯を食いしばって悔しがる牧田と言う女性。


『ブゥゥゥゥゥゥン』


「あなたの携帯なってるわよ・・・。」


「そうですね。出ていいですか?」


「出ればいいんじゃない?」


「はい。もしも・・・」


「$#%%&’$%#!!!」


なんか向こうで怒ってる。


「メグミ!!どこに居るの??私を放っていったな〜〜!!?」


レイがなんか怒っている・・・。


「俺は今、電車で移動中だけど何?」


「電車で??どこに行くの??」


「いや。これと言って目指しているところがあるわけじゃないけど・・・できれば癒やしを求めて・・・」


「女のところか??」


「いや、その癒やしはいらない。可愛い動物か植物でも見れたらなと思って・・・。」


俺の一人ドキドキ冒険が終わりを告げそうだ。


「私も行く。どっかの駅で止まってて!」


「はい・・・。」


俺はそう言って電話を切る。


「だれ??彼女??」


「え?妹・・・。」


「へ?妹??なに??あなたもしかして妹にあんな話し方するの??おかしな関係ね。」


まぁ、おかしいね。

俺は次の停車した駅で降りてレイに連絡をしてベンチに座って待つ。

もちろん牧田と言う女性もいる。

30分ほど待っていると・・・。


電車から3人が出てくる。


「あぁ〜〜〜!!」

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