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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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野望を砕く

「日本語わかる人〜。」


俺の声に反応はない。まぁいいや。

俺は無造作に一番近くにいたものを蹴る。

思いっきり。

そうすると後ろ向かって肉片とともに血しぶきが飛び散る。

それをモロかぶった旅人もどきは震え始める。


「日本語話せる人〜」


俺の声に反応がある。数名声を上げる。


「俺はわかるぞ。話せるぞ。」


「私も話せるよ。」


「あっそう。じゃぁ、俺の言うことを周りのやつに通訳してくれ。違うこと言ったり、周りに通じていない場合はもっと辛い死が待っているからね。」


俺はカミーラ、ラウル、ダリアを呼び出す。


「この目の前にいる女性は魔物です。人も食べます。というよりダリアは好んで食べます。で、私の喜ぶ情報をください。ない場合は死んでいただきます。それではどうぞ。」


声を上げるものが多数。

うるさいので一人ずつ話させる。


「はい、ダメ。次」


ダメと言われたものは即座にダリアやラウルに食われ始める。


「あの・・・後ろで食べていいですか?」


「うん、見られたくないんだろ?」


「あ、ありがとう。」


俺の後ろに引っ張って切ってボリボリ音が出が聞こえるが俺の前にいる者達はその姿が見えている。

全員顔面蒼白。


「日本人は病気だ!!頭がおかしい!!」


「はい、そこの人、要らないことを言ったのでいりません。」


そう言って指を指すとカミーラが引っ張って俺の後ろに連れて行く。

悲鳴と泣き声が聞こえるが気にしない。


「じゃぁ、もう俺が喜ぶ情報がないね。皆食われる準備出来ましたか??」


俺の一言で喚きまわる通訳。


「まって!!待って下さい。私は情報を持っています。私はK国の政府関係者です。この空間が繋がったのを視察に来たんです。だから日本語も使えます。英語も大丈夫です。」


「あっそう、そんな情報はいらないからさようなら。この空間は俺が閉じるから。」


「まって!!ここにいるものの中には政府の関係者が数人います。その人を使って交渉すればあなたの望む物が手に入ります。どうですか?」


「俺のほしいもの?例えば??」


「お金なんてどうですか?」


「これを見てもそう思う??」


俺が手をかざすとバサバサ落ちてくる日本の1万円札。

もちろん本物。バサバサ落ち続けるお金。


「これを見てもほしそう?」


俺のにこやかな顔に震え続ける。


「恵様、お腹すきました。もっとダメですか?」


「その姿だと、この人数を食べるのに時間がかかるね。元の姿に戻っていいよ。ここじゃ無理?」


「いえ、別に今なら陸でもなれますよ。ただ、フルサイズはおもすぎて動けなくなるので・・・。」


「ダリアは何人食べたい?」


「えっと、10人も食べれません。」


「カミーラは?まずいって言ってたけど。」


「いりません。こんなまずいものはお断りです。」


カミーラにとって人間はそれほど美味しくないそうだ。

3人に聞き終わるとラウルが元の姿に戻る。

それを見て、全員が恐慌状態に陥る。ギャァギャァうるさい。

漏らすものや気を失うもの、発狂するものなどいろいろだ。


触手ですりつぶしながら人を食う姿に通訳が吐きやがった・・・。


「さて、俺の喜ぶ情報がないみたいだから皆こうなるよ。」


血まみれになりながら人を貪り食うダリア、ラウルを見て全員がガクガク震えながら漏らし喚き散らしている。

ここの国の人間は本当にうるさい。


「あります。あります。この作戦を指揮したものがいます。それは・・・」


「こいつだろ?」


俺の声とともにそこに現れる一人の女。

女は何が起きたか理解できていない。こいつ見たことあるけどどうでもいいや。


「こいつはなんか見たことあるけど今すぐ死ぬからどうでもいい。」


そう俺が言うとラウルが触手で巻いて自分の口に入れてバリバリ咀嚼し始める。

俺には見えない。ラウルは俺の見えないところで食べる。



「な、なんで、あなたは・・・私の情報を先取って始末していくんですか?」


「俺、喚くやつ嫌いなんだよね。だから目の前にいるだけで殺そうと思うの。だから何があっても喜ぶ情報なんてないんだよ。あんたたちが目の前にいるだけで不快だから。」


その一言に絶望の顔をする。


「俺は、旅人を純粋に楽しんでいる。それを壊そうとする奴はどこの国に所属していても殺すって公言している。ちなみに君たちの大好きなA国も俺が目を光らせているから手を出さないようになった。お前らの国程度が俺らをどうにかできるわけがないんだよ。」


俺が笑いながら言うと罵声を吐き始める。


「はい、そいつは生かしておこう。殺してくれと言うまで苦しめてから殺そうね。」


その一言に罵声が全て止まる。永遠とも思われる苦痛なんか皆嫌なのだろう。

罵声を浴びせた男をミンチにしてすぐに戻す。それを何度も繰り返す。

それを見て全員が震えて絶望している。それでいい。こういうことをしようとすれば悲惨な目に会う。

それを脳に叩き込んで1人だけ戻せばいい。


「この中で、一人だけトンネル開けるとどういうことになるかということを知らせに言ってもらう。誰か立候補居る?手をあげて〜」


誰も手をあげない・・・。声では凄い返事をしているんだけどね。


「誰もいないか・・・。立候補なし。悲しいな俺。」


俺が手を上げると全員を触手で捕まえてバリバリ咀嚼し始める。

一人食ったらもう一人。それも食ったらもう一人。そんな感じでバクバク口に入れていく。

俺には見えないけどね・・・。

それが数分で完了。目の前には通訳をしていた女がひとりいる。両方漏らして汚い・・・。


「君は今日頑張って通訳したね。だから君に決めていたんだよ。だから君は今から戻ってこのトンネルを通った人の末路をちゃんと伝えてね。日本人が守っているっていうのは秘密にしてくれるよね。話すといつでもここに呼び出して彼女に相手してもらうよ。君の親、兄弟、親戚一同すべてがね・・・。」


その提案に頷くだけの女。

空間の入口付近に捨て置き俺はリロが居るところに帰る。


「おわったのですか?」


「終わったかな??また穴開けてくるようならもう少し面白い趣向を凝らしてあげないとね。」


「あ、あの・・・何をしたんですか?」


「え?知りたい??知りたいの?じゃぁ見せてあげるね。」


1分ほどでガクガク震えて腰を抜かす。俺を見る目が恐怖で支配されている。


「あ、あ、あ、あ、あ、あ・・・」


「知らないほうが良かったね。」


俺のにこやかな顔に頷くうことも首を横に振ることもできないでいた。


「恵様はそんな人じゃなかったと思ったのに・・・」


「俺はこの世界を行き来しているうちに壊れたみたい。」


そのままレイと俺の世界に行く。

そろそろ朝だよね?

数日でテストだからまた勉強の日々だ・・・。

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