俺の部屋でえろえろ、いや、いろいろと。
俺がベッドで転がっているとゾクゾクと入ってくる女性陣。
レイ、やっちゃん、ハウン、そしてカミーラ、ラウル、ダリアの魔物っ娘。
「あれ?どういうこと??さすがにこの人数はないんじゃない??」
「後学のための見学です。」
魔物っ娘たちが床に座っている。
「さすがにこの人数に見られると立つ自信がないな・・・。」
「はい!皆送還で〜」
「「「えぇ〜〜〜!!」」」
レイの一言に凄いブーイングが起こっている。
「じゃぁ、ジャンケンでどう?」
ハウン、それは止めておいたほうがいい。決着がつかない。
「今日はね、3人の約束なの。皆ダメと言われた以上帰って!!お願い!!」
やっちゃんが魔物っ娘たちに手を着いてお願いしている。
そこまでするんですね・・・。
「しかたないですね・・・。」
聞き分けのいいラウル。
「3人で楽しんでおきます・・・。」
そうして3人は送還される。意味がわかりません。
「見学者が帰りました。ではお願いします・・・恵様。」
ハウンが服を脱ぐ。凄い艶かしい。
それに続いてやっちゃん、レイと脱ぎ始める。
男のロマンが今・・・目の前に・・・。
そうして長い夜が来る。
し、しんどい・・・。かなりしんどい。
俺はなんとか乗り切ったのだ。
そうして眠る3人を置いて俺は風呂に行く。
風呂好きな俺の一人風呂タイム。
広い湯船に美しい月。この世界のも月でいいのかな?
満天の星と所々にあるうっすらとした雲。幻想的な夜の草原が目の前にある。
「綺麗な世界だな。」
俺が独り言を言うと
「そうね〜綺麗よね〜。」
一人と思っていた風呂にもう一人先客がいたようだ。
お母様だ。
「これは・・・お母様。すみません、一人お楽しみのところを。」
俺がびっくりして風呂に浸かりお母様に言葉をかける。
「ふふふ、私にあんな目に遭っても怖がらないあなたは凄いと思うわ。」
あんな目か・・・確かにひどい目に遭ったな。
「美しい方に殴られるのはまぁ、そうない経験ですからね」
俺の言葉ににこやかに笑うお母様。
「こちらへいらっしゃったら?」
お母様が俺を呼ぶがさすがに近くに行くのはいけないよね・・・。
「ふふふふ、こんなおばさんの体を見てもなんとも思わないでしょ?」
ゆっくりと俺の方に歩いてくる。
は〜〜〜〜〜〜。
俺がため息をつく。恐ろしいほどに美しいプロポーション。
背が高く、手足が長い。大きな胸は支えがなくても最高の位置にある。
レイと同じ顔。それと体に浮かび上がる青白い紋様。
「驚いた?これを見られるのはパパ以外初めてね。どう??薄気味悪い光が走っているでしょ?」
「いえ・・・非常に美しいです。見とれてしまいました・・・。」
「ふふふ、ウソでも嬉しいわ。」
隠そうともしないで立っている。そして俺の横に座る。凄くいい匂いがするお母様。ノボセてもいないのにクラクラする。
「レイとはどう?仲良く出来てる?他の女の子たちとは?」
俺に聞いてくる言葉に嫌な感じはない。
「はい、仲良くやっています。レイはちょっと変なところがありますけどね。」
俺の言葉に笑っている。
「あの子はずれてるわね。誰に似たのかしら??パパは相当阿呆だけどね〜。」
「お父様とはどうやって知り合ったんですか?」
「そんなこと知りたい?昔のことなのに・・・。」
「はい。俺とレイは種族が違います。お母様とお父様も種族が違います。うまくやっていく秘訣を知りたいです。」
「あらあら、種族が違うことに気づいちゃっているのね・・・。始末しないといけなくなるじゃない?」
恐ろしいことを言うが俺は気にせず聞く。
「ははは、殺気が無いですよ。お母様は俺がうすうす気づいていることがわかっていたはずですよ。お母様は鈍感な方じゃない。レイもレイリーも気づいていないけどあなたは神々ですね。」
「あ〜。そうよ。どうしてわかったの??ハウンに聞いた??」
「まさか、ハウンに聞いていればこんな話を出しません。彼女は口が硬いですしね。」
「そうよね。たまにボロを出しそうになるから釘を刺すのが大変よ。」
「最古の神々なんですね・・・。」
「ええ。」
そう言いながら自分の首や胸を撫でている。美しい仕草だ。
「恵さんがそれに気づいて誰にも話さなかったことに感謝するわ。私は元最古の神々。ハウンみたいに自分から辞めたんじゃなくて、反乱を起こして辞めさせられたのよ。その時、私は世界に飽き飽きしていたの。そこでパパに出会って世界が変わった。だから私から愛していると言って一緒になったの。」
「レイはお母様の血を受け継いでいるんですね。情熱的で凄い魅力的です。」
「私に言っているみたいで照れるわ。でも若い男の子に言い寄られている錯覚があってちょっと気持ちいいわね。」
そう言いながら少し顔を赤くする。
「娘の相手があなたで本当に良かった。あなたがレイを思ってくれる気持ちは前の戦闘でよくわかったわ。私の圧倒的な力の前に逃げなかった。レイを助けるために死ぬことすら恐れずに戦ってくれたわ。あの姿をみた時、パパの勇姿を思い出した。あの人もね、今はあんなバカ親やっているけど昔は凄い精悍な男だったのよ。強くはなかったけど・・・。」
「強くなかったんですか・・・。」
「ふふふ、そう全然強くなかったの。武の才能もない一魔族だったの。きっとこの国の民のほうが才能があったんじゃない??」
「そんなに?」
「えぇ、でもすごい努力していたわ。才能を努力だけでカバーしていたの。そうして自分が武ではなく魔法に才能があることに気付かされてすごい力を手に入れたわ。」
星を見上げながら俺に話してくれる。
横顔の美しさに俺は魅入ってしまっている。