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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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魔族領大浴場にて

実験の結果・・・俺も化物の仲間入りとのこと。

化物の初級に位置できる喜び・・・そんなものはない。

「ふぇ〜〜〜!!だだっ広いな!!」


俺が感心しているのは広さ、設備、そして美しい景色!!


緑の中にある温泉。

温泉の成分を流れでた瞬間に中和して周りに影響しないようにしているんだって!!

すっごいな!!これは俺達の世界にはない!!魔法がある世界の独特の技術だな!!


お湯を体に浴びて汚れを落とす。

今日は一段と汚れたからね・・・。埃もかぶった。海にも浸かった。あと、焼かれたり凍らされたり・・・

電撃受けたり、核攻撃受けたり・・・重力に耐えたり・・・今思い出すとひどい一日だった。


「ふへ〜」


湯船に浸かると変な声が出る。何でだろ?

俺が親指の間からお湯を飛ばしたりして一人で遊んでいると向こうから誰かが歩いてくる・・・。


「兄さん、どうですか??広くて楽しいでしょ??泳いでも誰も怒ったりしませんよ〜。」


俺は子供か!!レイリーが護衛を2人連れて風呂に来た。

って、ちょっと!!フェブにマイカ??だよな。マイカじゃないですか!!?


「おまえ、今胸見て判断しただろ?」


うわ!!面倒くさいやりとりが始まりそう。

今、マイカは仮面をつけていない。だから一瞬誰かわからなかったが・・・

気づいた理由は「まな板」だったから。

今日、レイに「まな板」と言われて泣いてたもんね。

ぺったんこにほんの少し膨らみがある。そんな感じ。


「こっちはフェブじゃないよ。ユクの方。風呂に入るとどっちかわかりにくいけどね〜。」


聞けばフェブは後から来るそうだ。今は診察を受けているらしい。


「姉さんと張り合うからね。あの2人というよりマイカもユクも幼なじみなんだ〜。」


だから仲良く話すのか。


「仲は良くないだろ?お前の目は腐っているのか?」


俺に厳しいな・・・。


「風呂にまで護衛を??」


「まぁいろいろあるからね〜。」


遠くからキャキャ言いながら女性陣が入ってくる。


「メグミ早いね。あれ?レイリーとペチャパイマイカにユクじゃない。」


「デカけりゃいいってもんじゃないだろ。」


マイカがそっぽを向いている。

まぁまぁ、となだめるユクとレイリー。


「メグミ、この2人は護衛で入っているわけじゃないよ。」


え??どういうこと?


「この2人というより護衛に付いているものは全部レイリーの側室なの。」


「はははははは、そういうことです。びっくりさせてしまいましたね〜。」


レイリーは護衛に側室の女性を連れているんだ。


「さっさと子供作ってしまえば隠居できるのにね。」


「姉さんを出し抜いて子供作っちゃダメでしょう〜。」


レイリーが湯船の縁に持たれてくつろぎながら言う。

レイリーがすごい速さで身を躱すとレイが湯船を蹴り割った。


「ちょっと〜湯船を壊さないでよ〜。」


ユクが魔法を唱えて湯船を修復する。

風呂ではフランクだな。


「しってる??マイカが仮面つけてる理由。顔見て、すっごい可愛いでしょ?」


はぁ、たしかに可愛い。美少女だ。胸がないから特にそう感じる。


「な!!?褒めても何も出ないぞ!!?」


顔を赤くしてあわてて手で顔を覆う。


「褒められると赤面するし可愛いから言い寄られるしそういうので隠しているの。」


「あとね、レイリーが好きすぎていっつも側に居たいから・・・」


マイカが慌ててレイの口をふさぎに飛びかかる。キャアキャア言いながらお湯の掛け合いをする2人。

仲いいじゃない。


「レイリー様に近くに居るものは強くなくちゃいけない。だから皆必死に鍛えているのよ。」


そう言いながら歩いてくるフェブ。


「姉は気楽なもんよね。一人厨房で料理してればいいんだから。」


なんか険悪になってる。最初の時はそう感じなかったのに。


「フェブの体大丈夫?」


俺の言葉に頭を下げて


「ご心配おかけしました。申し訳ございません。あのと・・・」


レイが膝かっくんしてフェブが座り込む。その瞬間に沈めて


「はいはい、悪うございましたね。誰でしたっけ??レイリーに近づきたいからってお友達にしてくれって頼んできたのは??」


過去の話を暴露しあいっこしている。

腹黒い一面をなぜ今見せる。


「ちょ!!バラさないでよ!!もう!」


顔を真っ赤にしながら湯船で暴れる3人。なんか微笑ましいね。


「レイリーは誰がいいの??」


俺の一言で全体が凍りつく。あれ??まずいこと聞いたかな?


「あぁ〜そうだね〜。俺は・・・」


その声に3人がレイリーの前に正座して手を組んで祈っている。目がマジです。


「喧嘩になるから言わない。」


カクッと肩を落とす3人。


「さて、俺は体洗って出るけど皆はどうするの?」


「私がお背中をお流しいたします。」「イエイエ私が・・・」


なんか3人で言いながら一緒について言った。


背中洗うだけで争う3人に


「ね?アホでしょ?」


そう言うレイだが、君も変わらないぞ。


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