表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
195/520

実験から賭けへ

どうやら俺は・・・死なないらしい。

いや・・・死ねないらしい。

俺は服を着せてもらえた。

もう痛い実験はないと思いたい。


「じゃぁまず、力から!」


「私より強いよ。どうするの?」


その一言で周りがざわざわする。


「ゼロ様より腕力がある??ありえないだろ?」


「え?最強ってこと??」


「実験するのにまたミシュラ様?」


色んな声がヒソヒソ聞こえる。

レイの次にお母様になるんだったらその間の人がいないんだね・・・。


「何言っているの??腕力だけならフェブも大したもんよ〜」


お母様の発言でフェブが前に出る。


「私めが実験に参加いたします。」


敬礼しながら俺の前に立つ。


「フェブはね〜私のところでずっと修行してたから〜レイになんか負けないわよ〜。」


その言い方はちょっと・・・。

レイを見ると顔に凄い青筋を浮かべてフェブを睨んでいる。


「ほ〜〜〜、フェブ・・・私より強いって??」


「レイ様には昔コテンパンにやられましたのでミシュラ様の教えをこいました。あの地獄・・・やり返すために通ったと思うと・・・」


フェブの顔が・・・凄い邪悪。レイとの間に何があったの?

指をボキボキいわせながら対峙する2人。

美女が2人、顔に青筋浮かべて指をボキボキ鳴らしているこの状況・・・

海外の女子プロレスか??


「じゃぁ、はじめ!!」


あれ??勝手にお母様が始めちゃったよ。


「俺はレイ様に!1G」


「俺はフェブ様に1G」


「私はフェブに5G」


マイカが賭けに入っている・・・


「わたしは・・・」


ゾクゾク賭けがそこらじゅうで始まっている。


「あ、俺もフェブに1G」


レイリーまで??


「レイリー??あんた憶えておきなさい・・・」


レイがレイリーを睨んで脅している。

震えているレイリー。あんたはもっと堂々としておくべきですよ。


睨み合ったまま近づく2人。手と手をガッチリ握って力比べが始まる。

俺の実験なのに置いてけぼり感が半端ない。

凄いオーラを放ちながらメキメキ音を立てて力でねじ伏せようと腕に力を入れる2人。

地面に脚が埋まっていく・・・。


「・・・解」


フェブがなにかつぶやく。

それと同時に体が大きくなる。お母様と一緒??


「な??」


レイが膝をつく。もうすぐ抑えこまれそう・・・。


「・・・解」


もう一回り大きくなるフェブ。


「そろそろギブアップしては??レイ様・・・。」


顔に血管が浮きまくる2人。美女台なし・・・。


「はい!そこまで〜〜。勝者フェブ〜〜」


大歓声が起きる!!


「あなたがキッチンに立って料理に勤しんでいる間に鍛えまくっていました。勝てなかったら悲しすぎです。」


そう言うフェブだが体からポタポタ血が流れている。


「救護班〜、フェブの治療を〜」


「でもね〜フェブ?2回めのはいけないわよ〜」


ポンポンと肩を叩いてフェブの戦いを称えるお母様。


「レイはキッチンでなんで料理に勤しんでたの?」


俺の問に真っ赤になるレイ。


「花嫁修業・・・」


レイリーが横で腹を片手で押さえ、もう片方の手で口を押さえてフルフル震えている。


「あぁ前にも言ってたな。レイは料理の修行をしていたって」


マイカが横で闘技場の床を叩いて笑っている。


「うるさい、まな板!」


動かなくなった・・・。しくしく泣いている。


「フェブが戦闘不能だから私が相手しましょうか〜?」


やっぱり・・・お母様の出番ですか??また。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ