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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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休養の急用

レイが寝室で泣いていた。


「レイ?どうしたの??」


俺はレイに声を掛けベッドの縁に腰掛ける。


「嫉妬に狂いそうな自分が嫌いでないていました。」


「レイ、知っている??俺は王様じゃないんだから側室もハーレムも持たなくていいんだよ。妻は一人で十分なんだよ。なんでダメって断らないの??」


「約束したし、メグミをそんな小さなことで縛りたくない・・・。」


結構律儀な子ですね、レイは。俺のためでもあったんだ。


「嫉妬するくらいなら断ればいいじゃない?」


「それはダメです。できれば見せてもらえるとありがたいです。」


「・・・」


俺は絶句する。


「ちょっと!!まって??俺と誰かが交わるの見たいの?」


布団に頭を突っ組んだままコクコク頷いている。

レイは・・・ちょっと?大分?ずれているな。


「そんなに見たい??」


「見たい!!」


いきなり布団からガバッと起き上がって凄い真剣な目で俺に言う。


「じゃぁ、レイは他の子とかと一緒にやってみたいとか思うタイプなの??」


「エッチなサイトではやってたよ?」


情報源がそこですか・・・。


「複数プレイのことだよね?でも男が複数の方が多くなかった??」


「そういえば・・・」


目が右斜め上を向いて考えている。


「はぁぁ〜〜、レイはすごいずれてるね。」


「大きなため息はやめてください。悲しくなります。」


項垂れて涙しないで。


「じゃぁ今度、その提案してみたら??皆どんな態度で答えるか。」


「私から提案していいの?メグミは嫌じゃない?」


「俺よりレイの気持ちが大事じゃない?俺は何でもいいよ。そんなにまだ趣味が固まっているわけじゃないし。」


じゃぁ、やっちゃんらに言ってみます・・・そう言って部屋を出て行く。


取り残された俺。

ベッドに転がり天井をボ〜〜〜〜〜っと見ていると


すっごい勢いで走ってくる足音・・・起き上がって待ちますか・・・。


バン!!


そんなに勢い良く扉開けても壊れないところがさすが魔族領という感じ??


「皆オッケーしたよ!!」


俺ぶっ倒れそうになる。おかしいな?俺のイメージでは


『それならちょっとご遠慮しますわ・・・おほほほほほほ・・・』


と言う感じでヒクと思っていたのに。

レイが付け加える。


「今日は私とやっちゃん、ハウンだって!!」


予約まで取ってきている・・・。


「あのね・・・俺の意見を聞いてね・・・」


俺はきっとこうなるだろうと思って提案したと説明する。

レイが頭を傾げて俺に言う。


「え??私達女の子がその程度の仲だと思っていたの??」


仲がいいことと、このことは別だと思っていたんだけど・・・。


「ちょとゴメン、俺急用思い出したわ・・・。」


俺が布団に入って現実逃避に入る。


「急用思い出して布団に入っちゃおかしいよ。何の急用??」


「休養の急用・・・」


「ちょっと!!言葉じゃ意味わからない!!あれでしょ??メグミのいつものダジャレでしょ??」


俺をグイングイン揺さぶるレイ。あまりの揺さぶられすぎて気持ち悪くなってきた。


「ゴメン、朝に食った肉を吐きそうになるからあんまり揺さぶらないで・・・。」


本当に気分が悪くなってきた・・・。俺・・・今晩どんな目に会うんだ・・・。

多分、殆んどの男にとっての夢がそこに待っている。だが、今の俺には・・・憂鬱だな。


「デュラン、この子等の性欲ちょっと抑えてくれない?」


「構わんが・・・我ら男からすると夢の・・・」


ゴチン!!「ギャ!!」


なんかすごい音と悲鳴が頭の中で聞こえた。


「あなた〜、あなたはハーレムの夢を持っていたの〜??私一人でいいじゃない??何なら今からもう一人つくろうかしら??」


「あ、いや、我の夢とは言っていないぞ・・・。それに・・・」


「我ら男からどうこう言ってたように聞こえたけど〜??」


「いや、それはだな・・・言葉の綾と申すかなんと言うか・・・」


なんか向こうですっごいトラブルに発展している。

俺は悪くない。

俺の願いを何も言わず叶えていればこんなことにならなかったんだから・・・。


「すまん!!願いどころではなくなった・・・そっちで何とかしてくれ・・・」


「ちょっと!!俺の願い叶えるのは仕事だよね・・・」


「家庭がうまく言っていないと仕事もうまく行かんのだ。スマンが・・・ギャ〜〜!!」


「デュランとの話はまとまった??」


「え??何でわかるの?」


「途中から声に出てたよ・・・。私達の性欲がどうこうって話でしょ?強めるの??そうやってみんなを手にしているの??」


「弱めるんだよ!!強めてどうする!!俺が死んでしまうでしょ?」


「ってか。最初から口に出てたの??」


俺の驚きにレイが笑い始めた。

お腹抱えて笑っている。俺をからかったのか??


「うそうそ、デュランへのお願い聞こえるよ。もしかして指輪のせい??」


そんな効果はないでしょ?見た目が凄い可愛いからプレゼントしただけ・・・。


「ミューの下に弟か妹できたらメグミのおかげだね!!」


頭を掻く俺・・・俺のおかげか??




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