ハーレムと代わりばんこと
俺が目を覚ます。
俺をマジマジ見ているレイ。
「あの・・・最近起きると必ず滅茶苦茶俺のこと見てるよね。何で??」
「起きるか心配で・・・。」
あぁそうか・・・。起きなかったもんね前は・・・。
レイの頭をなでて俺はベッドから出る。おっと・・・寒いな。
俺は近くにあった服を着て外に出る。
魔族領。魔王の城で寛ぐ俺。
一般的なRPGならさいごの戦いの場所なのにね。
俺はこうして客として寝起きしている。
「メグミ〜私の服がな〜〜い!!」
なんか叫んでいる。俺の着ている服のポケットにあったわ。
謝りながらレイの服を渡す。
おれが変な話をしているって??
レイの服とはキューブ状に触手が変身している物。
レイはこれを胸に当てると魔力に反応して全身を覆う。
俺達からするとただの・・・ぷにぷにしたブロックだ。
俺の横に飛びついてきたレイ。
「朝ごはん何になるのかな??」
レイは食いしん坊だ。基本、エロいことか食うことしか頭にない。出会った頃にはまさかこんな思考だとは思わなかった。美しく、冷たそうで、真面目。そんなイメージだったけど・・・、俺の勝手な理想を押し付けていたね。反省します。
俺はこの城のマップがまだ頭にない。
レイは完璧。まぁ家同然だから当然だね。
俺を食堂へ連れて行ってくれる。
ここの食堂は軍人用らしい。いつでも食事ができるようにコックが常駐。
俺の姿を見て一斉に頭を下げるコック達。
「あの、俺はそんな身分じゃないんでそれはやめてください。」
「しかし・・・」
「本当におねがいします。ただのお客さんくらいに思ってくれたほうが嬉しいかな?」
「メグミがそういっているんだからいいじゃない?」
「ゼロ様がそうおっしゃるなら・・・。」
「レイだよ〜」
「申し訳ございません・・・」
俺は美味しそうな肉の料理を手に取る。
レイも一緒。
美味しくいただく俺達の後にやっちゃんが来る。
「朝から肉ですか〜??新婚さんは体力がいりますからね〜」
レイが真っ赤になる。
「ちょっとまて!!まさかやったんか??昨日やったんか??」
どうやらカマかけに引っかかってしまったレイ。走って逃げていった。
俺を置いて行かないで。
「じゃぁ、こんばんは私だよね・・・。」
そうなるよね・・・。レイのアホ。
ゴムはありなのか??とか聞いてきたが口笛吹いてごまかしておいた。
ちなみに俺は音が出せます!!
「子供作ると困るでしょ??お子様はまだ早いんじゃないの?」
ハウンが目をこすりながら俺達にそんなことを言う。
「お子様は早いっていうのは子作りが早いと子供には早いを掛けていってるんだよね?」
俺の言葉に「そこまで考えてないわよ!!」とキレて突っ込んできた。
なんか怒られてびっくり。
「私の妹に傷つけたらちゃんと責任取りなさいよ〜」
と向こうの姉を引き合いに話をしてくる。バシバシとハウンを叩くやっちゃん。もう周りから見ると仲のいい姉妹だな。
レイが壁の向こうに隠れてこっちを見ている。
おいでおいでをすると嬉しそうにこっち異駆け寄ってきた。
「恵くんを今夜借りるわよ。」
真顔でサラダを口にしながら宣言するやっちゃん。
肩を落として頷くだけのレイ。それでいいんだ。
「じゃぁその次、私も貸してもらえるのよね〜?一緒にお母様撃破しようとした仲じゃない??」
涙を浮かべて頷くレイ。もう自棄っぱちだな??
「「「それならわたしも〜」」」
はい!!空間隔てて話しかけてこない!!
「もう皆やればいいのよ!!」
爆弾発言をして走ってどこかに消えてしまうレイ。
「探しに行ってくる・・・。」
俺は席を立ち、レイの後を追う。