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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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大喧嘩

何でキレてるの?

いつも冷静で綺麗なおねえさんのハウンが滅茶苦茶キレている。

一番熱くなっていた2人が冷静になるほど


「あれ??ちょっと!!?何でハウンがキレるの??私達を止める役目でしょ??それなくしたらこの店、本当に消さないといけなくなるよ。食事したいだけだよね??芝居だよね??」


レイがあたふたし始める。


「見窄らしい??貴様ごときが私にそれを言うの?」


やば〜い!!こわ〜〜い!!

やっちゃん、助けて〜。そう目でサインを送るとムリムリと首を振る。

レイちゃん助けて〜と目をぱちくりすると見ないふりする・・・。


「さて、この世にお別れを言う時間は与えたわ。炭も残らず殺してあげる。喜びなさい。この世界で最高の神々に殺されるんですから・・・。」


「え?え?」


女は理由もわからず震えている。

ハウンがゆっくり空に浮かび上がる。そうして女の店の真上に来る。


「さて、真上からなら被害も少ないでしょう。消えなさい。私に見窄らしいなんて言葉を吐いた虫けらたちよ・・・。」


ハウンの手に光が集まる。その瞬間に・・・


「ちょっと、ハウン??さすがにやり過ぎじゃない?」


救世主だ!!お母様参上!!


「うるさい、ミシュラ。今私はこのゴミに見窄らしいと言われた。神々なら許せるわけなかろう・・・。」


「見窄らしいは言いすぎね。ちょっといい身分だからいい気になったんじゃない?我が子と思えば教育してあげるべきよ〜。」


「我が子?神々が吐くあのセリフの真似か?あれはそう自分に言い聞かせ殺さぬようにしているだけ。私は今、神々ではない。甚振ろうが殺そうが私の自由だ!」


高温で手の周りの世界が歪み始める。


「おやおや、はやり視力があるとすごい力ね。潰そうにも潰れなさそうな目ね・・・。あぁ、恵さんの力?本当にいいご主人様ね。」


さっきまでは運の横に居たはずなのにいつの間にか俺の後ろに立つお母様。


「やめなさい。今すぐその技を解かないと恵さんの首が飛ぶわよ・・・。」


俺の首にお母様の手刀があたっている。ちょっと血が流れているのがわかる。


「恵さん、ごめんなさいね。だから言ったでしょ?あの子は結構なお転婆さんだから気を付けてね!って。あ、ごめんなさい。これは私じゃないわね。ほほほほほ」


この人はもしかして俺とデュランのやりとりを知っているのか?


「お母様・・・メグミの首から血が出ています・・・私に殺されたいのですか??」


うわ!!状況が凄い悪化している。レイが暴走モード突入・・・。人の姿が解けている。

ゴポゴポ音をさせながら、ながら体のいたるところから触手が・・・。両手には大剣が握られている。

大剣の両刀使いは初めて見る。いやいや、両刀なんてレベルじゃない触手全てに刃物がある。


「あらあら、本気モードですか??フィナ・・・。私を怒らせるの?」


後ろにいるお母様から凄い殺気があふれている。名前もレイではなく本名で呼んでいるし。


「デュラン!俺達全員をあの空間に隔離!!」


その瞬間にいつもの空間に閉じ込められる。


「あら??なぁに??この空間は??」


「私とあなたが全力で戦える素敵な場所よ。」


いつの間にか俺達の真後ろにいるレイ。大剣をお母様に向かって振り下ろす。

ははははは、マジですか??指1本で受け止めているんですけど・・・。摘んでいるんじゃない。

1本で受けている。斬れないの??


「素敵な剣ね。私に斬りつけて刃こぼれしないなんて・・・。」


目が笑っていない。すっごい怖い。


全力ですべての触手と両手の剣で斬りつけるレイ。

それをお母様は片手でしのいでいる。もう片方の手は俺の首にある。


「油断しすぎだろ??」


光線が飛んでくる。貫通したと思ったら残像だった。遥か後方で爆音が聞こえる。きのこ雲が見える・・・。レイの剣技の合間を縫って光線が飛び交うヤバイ状況。俺に当たりそうな攻撃もすべてお母様が捌いてくれる。

ニコニコしたままだが全く目が笑っていない。

やっちゃんは見惚れている。高度な戦いに心底見惚れている。


カミーラとラウル、そしてダリアが縮こまっている。怖いんだね。

ゴメン食事中に変なの連れてきて・・・。


「おほほほほ!!どうしたの二人共。コレじゃ私を殺せはしないわよ。」


笑いながら攻撃を凌ぐお母様。


「飽きてきたから私も攻撃しましょう。」


俺を片手で抱えたまま拳をレイのいるところに振り込む。レイが避けるとその辺一帯が吹っ飛んでなくなる。実の娘にそれはないんじゃないかな??当たれば大事ですよ。


「のろまのミシュラの攻撃なんぞ当たるか!!不意打ち以外で私を捉えれると思うな!!」


回避しつつ光線を撃ちまくるハウン。遠くで爆音が響いている。


『主よ、ちょっとヤバイぞ。空間が歪み始めている。力が強すぎてすべて吸収できない。修復に全力を注いでいるから急な願いは叶えられんぞ。もし願いを言っても少し待て。何とかするから。』


うん、やばそうだね。床に亀裂入ってるもん。3人が暴れる。最古の神々ハウンとレイ、そして最強の魔族ミシュラ。笑いながら攻撃を受けつつ拳で殴りかかるお母様は凄い。防御していないもん。レイの攻撃すべて受けて全くの無傷。レイの触手はお母様の攻撃を捌ききれずに何本か吹き飛んでいる。再生には時間がかかるようで少しずつ減ってきている。





・・・


「これほどとは・・・」


レイが息を切らして肩で息をしている。初めて見る光景だ。

ハウンも少し疲れが出ている。


「さすが、この世界最強というだけある・・・こんな化物が身近にいれば自信を失うわ。」


ハウンが言う。ミシュラは()()世界最強なんだ。


「そろそろ飽きたわ。二人共お疲れ様。死になさ〜い。」


えぇぇぇ!!体が大きくなってるよ。


「久しぶりね〜この姿・・・。見せたくなかったわ。見苦しいもの・・・。」


お母様な通常2mほどの身長。今は・・・4mほど・・・オーラがヤバイです。

空間の床が凹み始める。歩くたびに足元が凹んでいる。


「な!!動けない?体が・・・」


「そりゃそうね〜。だって・・・」

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