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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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港町ミズール

港町ミズールに到着しました。

軍艦いっぱい兵隊さんいっぱい!!

「ノート拝見」


門番というよりパトロール隊だなこれは。

ノートを見せるとその男がびっくりしている。


「え??レイサマ??」


そう言うとすごい速さで走っていった。これはヤバイやつだよね。レイがフルフルしている。

その瞬間、前のソーリシャスミール王国の時の姿に変身する。さすがデュランわかってらっしゃる。


「デュラン大好き!!」


レイが大きな声で叫ぶ。


「あなた・・・綺麗な子には優しいのね・・・」


ランプの中でイザコザ発生中だ・・・デュランが可哀相・・・。平謝りしているからいつか平穏も来るでしょう。


「あの軍艦は何なんですか??」


俺はその辺にいた水夫らしい男に聞く。


「なあんだ?あんた達何も知らずに来たのか??気の毒だな。今、海は大荒れよ。天候でじゃないぜ。今、海の化物共が暴れまわっているんだよ。デカイのがいっぱい居て軍の力じゃどうにもならん。俺達も何度か海に出たが命の危険を感じて帰ってきたんだ。あんな化物みたことない!!どこから出てきたのか・・・。」


化物が暴れているというダリアの情報は本当のようだ。


「どんな形の化物なんですか??」


形がわかればラウルが知っているかもしれない。


「いや、それが1匹じゃないんだよ。結構な数いるんだ。しかも全部でかい。その辺の軍艦が小さく見えるくらいでかいんだよ。大砲でなんか撃ったらこっちに気づいて全部沈められちまったって話だ。」


相当どうにもならないってやつだね。

軍艦が出て大砲撃ったら沈められる。マジでどうにもならないね。


俺達は街を散策する。


「この街に勇者様がいるという情報がある。見かけた方がギルドまで!!」


大声で同じことを言いながら駆けずり回っている水夫。

勇者か・・・やっちゃんの存在がもうバレている??


「私じゃないわよ。他の勇者ね・・・。誰だろ??ゲインかな??」


ゲイン??


「ゲイン様とは我々の街出身の勇者様です。一応、ご主人様も我々の街出身ですので・・・。」


俺はいつの間にか代表する勇者になっているようだ。やっちゃんと比べるとへなちょこだけど・・・。


「大丈夫、ゲインはもっとへなちょこだから。」


俺の心を読んでいるのか??ヘナチョコで悩んでいることまで言い当てたぞ?


「なんかあそこでこそこそしている奴がいるけど泥棒?」


レイが後ろの顔を隠した変なやつに指差す。

ジルが捕まえて連れてきた・・・。


「あ!あなたはジルさんでは??」


変な男がジルを見てそんなことを言う。ジルの知り合いか??


「その声!!あんた!もしかして!?」


顔を隠していた布を引っ張って取るやっちゃん。


「やっぱり・・・。」


ジルも情けないものを見るような目でその男を見る。


「ゲイン様、何をやっているのです?今ここがどういう状況かわかっているのですか?」


ジルが窘めるが男は気にもしていない。


「勇者だからって無茶言うな!!あんな化物と戦えるわけがない!」


あぁ、こいつは気づいているんだ。勇者にあの化物たちをどうにかしてもらおうと思われていると。


「勇者ならもっと凄いのがここにいるだろ??」


ゲインという男がやっちゃんを指差す。

その指を握って『人に向かって指差すな』とポキっと言わせる。

悲鳴が聞こえるが誰も気にしない。もしかしてそんなこと日常なのか?


「この人、何でこんなに情けないの?」


俺の一言にブチ切れる。


「きさま!!何モンだ!!俺は勇者だぞ!!なん・・・」


セリフが途中なのにやっちゃんに拳骨入れられている。漫画のようなタンコブができていて笑える。

頭に回復魔法をかけながら俺に睨みつけるがその間に割って入るレイ。


「この人、私を睨んでくるんだけど殺していいの?」


「「「ダメ」」」


俺達が全力で止める。曲がりなりにも勇者様だよ。簡単に殺さないで。


「俺は勇者だぞ!お前ごときに負け・・・」


またもやセリフが途中でレイにグーパンチを顔にお見舞いされている。鼻から血を吹き出ながら向こうの壁に激突した。


「勇者様がいたぞ〜〜!!」


ご愁傷さま、見つかってしまいましたね・・・。

俺は関係ないふりをしてその場から離れた。


その後、ゆっくりレストランで食事をしていると


「この港に勇者様がいらっしゃっているそうだ!!見かけたらギルドまでお連れしてください!!」


また水夫が走り回っている。ゲインは捕まったよ。知らないのか?


「ゲイン逃げたのかしら?」


やっちゃんが呆れた顔で言っていると


「弥生様ですね。仕事の依頼があります。ギルドまで来てください。」


いきなり現れた白髪の渋いおっさんがやっちゃんの横に立ち、頭を下げている。


「はぁ、面倒ね・・・。」


それでも断らずに立つやっちゃん。あれ??断らないの??


「皆も来てくれる?」


俺達を連れて、食事の代金は白髪のおっさんが支払って俺達はギルドに向かう。


「この方たちは??」


「私のパーティーよ。私がリーダーじゃないからね。彼がリーダーよ。」


俺に振ってきた。

おっさんが見る目が凄い俺を疑っている。『は?こいつが??』と言う感じがヒシヒシ伝わってくる。


「彼も勇者よ。レベルも結構高いわよ。」


そう言うと


「ほう〜。」


とだけ言いながら顎鬚をワシワシ触っている。


「で、ランクは??」


え?ランク??そういや、俺ランクなんだったっけ?

読み続けたいと感じたらブックマークよろしくお願いいたします。

感想なんかも聞かせていただけると嬉しいです。

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