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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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やっぱりか

俺は早朝に目を覚ます。

気持ちのいい朝だ。もうすぐ春だから早朝と言っても少し明るい。


「ふぁぁぁ〜〜〜」


大きく伸びをして欠伸をする。

今日も一日気持ちが良さそうだな!!


「あの・・・ここどこですか??」


いきなり声をかけられてびっくりする。一瞬、誰??ってなってしまったが顔を見れば知った顔だ。


「ハウン、何でここにいるの??」


俺はキョトンとした顔でハウンを見つめる。

ハウンはさぁ?と言うリアクションをして俺を見つめてくる。


「ちょっと時間止めてください。」


すべての音が消えていく。早朝の気持ちのいい鳥の鳴き声も、遠くの車やバイクの音も消えてなくなる。


「レイ、おきて!!どうしよ〜〜」


俺の声に目を擦りながら起き上がるレイ。

ハウンを見て、あぁやっぱりという顔をしている。そんな気がしてたんだ・・・。


「メグミ言ってたじゃない、『ずっと一緒にいればいい』って。たぶん、そういうこと言うとこっちに来れるようになるんだよ。メグミの場合。」


それじゃぁ、うかつなことは言えなくなるね。


「ハウンさ〜、どういう身分でこの世界に居たい??高校生って感じじゃないし・・・近所の大学生??お姉さん?どうする??」


ハウンは頭をかしげている。そりゃそうだろう。意味がわからないと思う。


「もう面倒だから、お姉さんでいいんじゃない?」


ハウンって名前が日本人ぽくありません。

お姉さんは欲しいですが姉弟はもういりません。

どうしよう・・・。


「コンコン・・・」


窓からノックの音・・・多分、やっちゃんだろう・・・。


「ちょっと、急に時間が止まってしまったからびっくりするじゃない?どうしたのって、何であなたいるの??・・・あぁ、それで・・・。」


びっくりするもすぐ納得した模様。さすが冷静沈着な真の勇者様だ。


「うちの姉にする?」


やっちゃんの提案。自分から提案してきたね・・・。点数狙いか??


「それでいいの??でも名前も考えないとダメだよ。ハウンなんて日本人居ないし。」


名前がネックだな。弥生の姉の名前・・・思いつかない。


「『はうん』でいいんじゃない?面倒だし・・・。」


ここで面倒と来たか。たしかに面倒なんだけどね・・・。名前って凄い面倒だ。


「デュラン。ハウンをやっちゃんの姉にして。生活できるように全て用意してあげて。お金も身分も戸籍も全て・・・」


「その願い叶えてやろう。」


いつもの件が聞こえてハウンはこっちの世界では『はうん』と名乗る。

某有名大学に合格した来春から大学生、田村はうん。

俺達はハウンにこちらの世界の高校生の教科書をすべて読むように言う。

ハウンはやっちゃんの家に行き、時間が動き出す。


「お兄ちゃんたち何しているの?」


美久が起きる。俺達は朝の挨拶をして下に降りた。


「おぉ!!恵か。最近話をしていないような気がするな。トイレはまだ使っていないから臭くないぞ〜」


あんたとは汚い話しかしたことない。違うな・・・汚い話を一方的に話されているだけで会話という会話をした覚えがない・・・情けない親子関係だな。


朝食を食べて学校に行くとしよう。

俺達より少し前に美久が学校に出発する。

俺はその後すぐに玄関を出る。


「おい、美久!!そっちに学校はないぞ!!」


美久が学校とは違う方へ走って行きそうだったので俺が呼び止める。

なにか見つけたのか??友達でも居たのか??

つい最近あんなことがあったばかりだからちょっと気になる。


「うっかりごめ〜〜ん!!」


と舌を出しながら俺達の横にくっついて来た。


「途中までだけど一緒に行くか〜。」


嬉しそうに俺の顔を見ながら手をつなぎ歩く。


レイ、美久、俺。3人で手をつなぎ学校に行く。

後ろからやっちゃんとハウンが来る。

ハウンは俺達の言っている学校の3年ということになっている。

学校に着く・・・。


『田村はうん ○都大学合格』


でっかい大弾幕が上がっている。さすがデュラン。やることが凄い・・・。しかも超有名ドコロに合格せさているんだ。俺もそれでいこうかな??


「恵くんは普通に受けてもここなら通るでしょ?今の知力なら。」


そうかな?レベルが上がって勉強が楽になったがそれでここに受かるか?自信がない。


そんな思いをしているうちに学校が始まり、そしてあっという間に放課後。


「猛者の大行進だな・・・」


あんた誰??そう思いながら放置しているとむこうから近づいてくる。


「強いって聞いていたが俺達を見て警戒しないなんて・・・情報は確かか??」


その男は横の女に話しかける。どの情報か聞きたいもんだ。


「はぁぁ、もう来てしまったのね。早いこと・・・。」


ハウンが頭を抱えてため息を着く。

こいつらもしかして神々の誰か??こっちの世界なのに??


「こいつらは神々の中でも下っ端の奴らよ。神々にはランクがあって最古の神々を最上とし、作られていくたびに劣化していくの。所詮神々は神ではないから・・・。私の作ったのもレイに簡単に殺されたでしょ?」


ハウンが説明してくれる。でも、俺達武器とか全く持っていないよ。こっちでは凄い無防備。

どうすんの??



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