管理者の頼み
「おいおい!!またここか??なんで?」
俺は今、ドライアイスの煙の出るあの通路で佇んでいる。
何でここに来るんだよ〜〜。
「恵様、あなたが私をここの管理人として置いてくださいましたが、それ以外に仕事をしなくてはいけなくなりました。その許可をいただくため、お呼びいたしました。申し訳ございません。」
レイによく似たメイド服を着た少女がそこに立ち、深々と頭を下げた。
「いちいち許可とらなくてもいいと思うよ。俺達の管理さえできていれば好きにしていいんだから。」
俺は彼女の頭を撫でながらそう伝える。
ニコニコ笑いながら彼女は答える。
「そうは行きません。貴方様は私の創造主なのです。私からすれば神と一緒なのです。」
そこまでいいますか!!神も下げられたもんだな・・・。
「何をするの??」
仕事の内容だ。ここの管理者に無理な仕事をさせられるのであれば一言釘くらい刺しておこうかな??そう思っている。
「ただいま、R国とK国がすごい勢いで亜空間に穴を開けようとしています。その邪魔をし続けないといけません。このままでは1年も経たぬうちにあちらの世界と繋がって混乱が増してしまいます。それを何としても阻止したいのです。そのため恵様が戻してくださった元冒険者たちが妨害しているのですが相手も手強く躱されてしまいそうなんです。そこで私の力を借りたいと・・・。」
おや??それならお願いに上がる相手が違うよね・・・。
「おい、もしかしてどこからか高みの見物か??お前らもう一回冒険者する気みたいだな・・・。」
その一言で急に4人が現れる。すごい形相で走ってきた。
「「「「も、申し訳ございません!!・・・」」」」
申し訳ございませんまでは一緒だったがそこからあとはそれぞれなにか言っているみたいだがごちゃごちゃしすぎて何いっているか聞き取れない。
「おまえら、冒険者は何があっても嫌なんだね・・・。」
そりゃ〜〜もう〜〜と言うリロ。なんかムカつくから戻そうかな・・・。
「恵様、この人たちを冒険者にしてしまうと穴が増えてしまいます。このイザコザが終わってからにしていただけないでしょうか?」
その一言に4人が俺の管理者を目を大きく見開いてみる。おもしろ〜〜。
「まぁ冗談はさておき」
俺の前置きでホッと胸を撫で下ろす4人
「面倒に巻き込まれるのが嫌だから阻止してね!!頼むよ!!」
そう言うと全員頭を下げて御礼を言っていた。
「その2国がつなげてしまったら冒険者にするからね。」
俺が4人を目を細めて睨むと凄いビシッと気を付けの姿勢になって
「「「「もちろんです!!!頑張ります!」」」」
ほんと頑張ってね。
そうして俺は地球でのまったり生活をするはずである。