BBQと風呂はセットなんです!!
俺達は3人で部屋にいる。
「腹減ったんだけど、何で飯抜きなんだろ?」
俺の素朴な疑問に2人はたしかに!と言って相槌を打ち。
そういうことで俺達は飯となるものを手配すべく警備員の元へいく。
「すみません、ここはどのような食事が出されるんですか??」
俺達の質問に
「ここは素泊まりです。もしくは自分たちで食材を調達してもらいます。スペースはいくらでもあるので騒がしくしないのであればどこででもBBQなどを楽しんでいただけます。釣りなども出来ますし、狩りも出来ますので、そのへんで楽しんでいただいても構いません。」
ざっくりで自由だね。
というわけでお肉の準備だな。BBQ!!BBQ!!
「お肉なら前のドラゴンの肉がいっぱいあるわよ。」
何日前の??というとある程度のレベルのアイテム袋の中は時間が進まないらしい。だから腐らないんだって。それならそれを食べようではないですか!!
お肉をアイテム袋から出して食べるサイズに切り分け、バンバン炭火で焼いていく。
いつものダンジョンなら魔法で焼くけど、やっぱり炭火が一番だね!!
やっちゃんが焼き肉のタレをいつの間にか俺達の世界から持ってきていた。
次のBBQではこれを使うって決めていたらしい。用意がいいですね!!
最高の奥さんになれるね!!って言ったら肩をバシッと叩かれた。顔も赤くしていた。かわいいな〜。
レイは私も用意したと言って、岩塩、レモンを出してくる。地球の暮らしもかなり板についてきたんだね。
極めつけはこれ!!と言って大根とポン酢を持ってきた。
レイ!!最高です!!それ最高です!!
ハイタッチ!する俺達。あと、ご飯欲しいね・・・。
飯盒でもするか!!やっちゃんが用意している。向こうの物を色々入れているみたい。
米はやはり日本産に限る!そう言いながら超有名ドコロの銘柄を袋から取り出し炊き始める。
肉は米がない状態でも食われ続ける。もう美味しい美味しい言いながらバクバク食っていく。
横を見るといつの間にかミドラやミューもいる。なら、カミーラとラウルも呼ぶか・・・。
プライベート空間だからいいだろう。
広々とした林、横には川も流れている。最高のロケーションだな。
もう少し気温が上がれば泳ぐことも出来そうだ。
いつの間にか日も傾き、辺りが暗くなり始める。空は赤く、林の薄暗い。
少し冷えてきたので火を焚いて暖が取れるようにする。
「お風呂いく?」
レイの提案に皆賛成する。
日を消し、炭も水につけてしっかりと消火をしてその場を離れる。
そうしてお風呂・・・
今は3人になっている。中に入ってから皆を呼べばいいからね。大人数で入って行くとさすがにバレるでしょ?人以外の者がこの宿にいるって・・・。
俺達の選んだのは
『竹林の湯』
入ると竹林に大きな湯船がある露天風呂。広さ半端ない!!泳げるよここ!!
というわけで俺達は裸になる。ここは湯煙による目隠しはない。俺の裸を赤い顔で見続けるレイ。
そろそろ見慣れたでしょ??俺はさすがに美しい2人の裸をマジマジ見るのいけないと思い少し目を横にする。
「もう、見てもいいでしょ?気にしなくていいんじゃない?」
やっちゃんは許可をくれる。
横に出てきたミドラとミューは水着を着ている。デュランが娘たちの裸を見ることは許さんと言っていた。
お父さん的にはそうでしょうね。俺も父になって娘ができたら野郎に娘の裸見られたくないもん。
カミーラとラウルを召喚して全員揃った。
カミーラとラウルは平気で脱ぐ。魔物だから恥ずかしいとかはないようだ。
だが、こちらとしては人そのままなので目が行ってしまう。そればかりはどうしょうもない。
堂々と立っているカミーラ達。ちょっとかっこいいな。
体を流し湯船に浸かる俺達。
「ふぇ〜」
そんな声が自然と出てくる。