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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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歴史の中に意外な人が その2

昔話にレイと思われる人物が出てきたがレイはすっとぼけた顔している。

「レイに聞きたいことがあるんだけど」


すっとぼけるだろうからぼかしながら聞いてみよう。


「え?何??何が食べたいか?」


とぼけつづけるんだね、やっぱり。ってか、何か食うにしても俺は一文無しだろ。もしかしてレイは金を持っているんか?


「もしレイが住んでいる国が他の国に攻められて戦争になったらどうする?」


「私の国が攻められたら??ははは、ありえない!!ないない!!最強の王、屈強な護衛、圧倒的戦力の軍隊。攻める国がない。攻めることができる国がない。

昔の愚かな人々なら攻めてきてもおかしくないけど、今じゃ誰でも知っているお伽話で語られているのよ。小さい頃から聞かされているの。

北の国には決していくな。ってね!」


すごい笑顔で語っている。ということはやっぱり彼女の故郷で間違いないようだ。

まぁ故郷であっても彼女が仮面の魔族とはまだ言っていないな。

気分も上がってきたらボロも出すだろう。


「へ~、そんなに強いんだ。レイは魔王軍軍事総長なんだよね。

ってことは軍隊についてすごく詳しいんだよね。

どれくらいいてどれくらい強いの?あと、いつから総長しているの?」


レイはほっぺを触りながら考える。


「どれくらい強いんだろう?考えたことなかったな。細かいことは秘密だけど。

100人で人の国が滅ぼせるほどじゃない?まぁ滅ぼさないけどね。

私たちの軍隊は防御専用なの。先代魔王様がそうしろって。

『強き力を無闇に振るうのは獣のすることだ!』っていつも言ってたわ。

先代の言うことを守って今の魔王様も他国に侵攻したりはしないの。

あと、私が総長になってからどれくらい経つかって??

分からない。それほど昔ではないよ。訓練ばかりでいつも変わらないから

何年経ちました!っていう感じがしないのよ。ゴメンね。」


「先代魔王様ってすごいできた方なんだね。」


そう言うと目を輝かせて


「そうでしょ!!そう思うでしょ!!もうすごいやさしくて偉大な方だったのよ!!

誰もが憧れる、誰もが尊敬する魔王様だったの!!」


もうテンション上がっているな!!


「で、悲しみの仮面の魔族って誰なの?」


ストレートに聞いてみると、


「あれは、弟よ。弟のレイリー。」


サラッと答えたがその後、しまったという顔をした。

その後がっくり肩を落として


「全部うっそで~っす。」


とすごい小声で言いながら後ろをむいた。

今までの話でうそってか!!

最初見たときはクールビューティの権化のように感じたがこうやって行動を一緒にしていると馬脚を現しまくりだな。

まぁそれはそれですごくかわいいんだけどね。

綺麗なのにちょっとマヌケ。最高じゃないか?


「レイ、気にしないから答えてよ。

もしかして怖がられるとか思っているの??」


「そう言うんじゃないの。いままで近づいてきた奴等は私の力を手にしたいとか、権力を手に入れたいとか、そう言う下らない奴等ばかりだったの。だから何も知らないメグミたちには知らないでいてほしかったの。」


あぁ、何か色々あったんだね。


「で、弟は今も仮面の魔神やってるの?」


そう聞くと、ちょっとトーンを落として


「もう、仮面の魔神ではなくなったわ・・・。

ホント、怠惰の塊のような弟だった、

でもすごくかわいかったけど・・・。」


あ!これは聞いたらまずいヤツだ。きっともう・・・。


「じゃぁ、飯食いにいこうか!!って言っても俺無一文だから何かやって金稼がないと!!」


空気を変えようとして、そういうと


「私持ってるよ、ちょっとだけど。」


そう言って、胸の谷間に指を突っ込んで金貨を取り出した。

え?そこにいれているの??と言うよりどうやって入ってたの??

アレと一緒か??(みね)的な。


「いや、女性に飲食代を持ってもらうっていうのもアカンでしょ?」


こう言うときはあいつに願えばいいのだ!


「デュラン!!」


そう呼ぶと


「出るの面倒だからそこで言って。どうせ金でしょ。」


そう言うと、どこからか金貨3枚が転がってきた。

こいつ、怠惰にもほどがあるだろ。

しかもまだ願い言っていないし・・・。

と、金を稼ぐことに怠惰をカマしたことを棚にあげて心の中で非難しておく。


「じゃぁ、金もできた!!うまい飯屋は??ミドラ!!」


って、あれ??ミドラは??どこいったの??

キョロキョロして回りを見てもミドラがいない。

どこにいったのか??

あ!いた!!何で隠れてこっちを見ているの??


「ミドラ?何やってんの??おいしい飯屋聞きたいんだけど。」


「いや、そいつ、その乳デカ馬鹿女、超怖いヤツじゃん。

ヤバいヤツじゃん!!話の流れからするとそいつだろ!!

8本腕の仮面の魔族は。今は腕8本ないけどそいつだろ??」


あら、察しのいいことで。

でも、レイは自分が『喜怒の魔神』と認めた訳じゃないんだけどね。


「え?そうなの?レイは喜怒の魔神なの?」


そうとぼけてみると


「いや、何言っているか分からないな。」


と、レイも乗ってくる。



「メグミ、お前バカなのか??もしかして相当な鈍感バカなのか?

あの話の流れでこの乳デカ馬鹿女はどう考えてもヤバいヤツだろ!!

歴史に語り継がれている相手しちゃいけない化物だろ?

こえ~~よ!!あ~し、コイツの事散々バカにしたじゃん!バッサリいかれるじゃん。」


100mほど先にいるのに泣きそうなのが分かるほど声と体が振るえている。

ってか、バッサリいかれるってどんだけサイコなんだよ。


あ!俺、両断されかけたわ。


そう思ったがこれは言えないので


「大丈夫!!レイはすごいやさしいから。ちょっと口喧嘩したくらいで切ったりしないって。」


そう言うと


「お前、平気で嘘つくな!!おまえ、両断されかけてただろ!!知っているんだぞ!!

見てたんだぞ!!腕がうねうね増えて切られそうになってただろ!!

それにお前にちょっかい出した人間を殺しかけてただろ!!

やっぱりあ~~し、殺されちゃうんだ~~~。あぁぁぁ~~」


あ~あ、泣き出しちゃった。ってか見られてたんだ。

だから『今は腕8本ない』だったんだ。



おもしろい、その後が気になるなどありましたら評価お願いします。

私のモチベーションにつながってきますからコメントもあればうれしいです。

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