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願いで手に入れた伴侶が最強  作者: うぉすれや
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招待

大きな和風の建物に入っていく俺達と観月、浅田、そしてSP達。

違う車に乗っていた美久とカミーラ。なんか仲良くなっているけど何をしていたんだろ?

さて、どうなるんだろ??潰すつもりだったA国。それの話を聞かなくてはいけないなんて・・・。

美久とカミーラは別室に連れて行かれる。美久は最初嫌がっていたが大事な話があるからと俺が言うと『あとでこの埋め合わせをしてね!!』と言ってカミーラの元へ走っていった。何かあってもカミーラがいるから大丈夫だろう。


「や〜、おまたせ!こちらがこの前話をした旅人の恵くんとレイさん、弥生さんだ。」


俺達は頭を下げる。この人も旅人なんだろう。でもどうやって知り合ったんだろうね?お互いそれと完全にわかりきっていないと話しできないし。

そのことについては観月が高村の力だと言っていた。あれ?最近こっちでもそういうの調べさせてんの?なんでもいろいろな国の要人と会うときにSPに紛れて調べさせているんだとか。まぁその辺の男より強いもんね。SP向きだわ。


「やぁ、はじめまして、サミュエルです。日本語はそんなに上手ではないですがよろしくお願いします。」


金髪のおっさんが握手してくる。思いっきり握っているようだ。これはあれか??観月の時と同じか?


「握り返してみてもいいですか?」


と俺が言うと浅田がダメと言ってきた。浅田は俺達のレベルの話をしている。サミュエルはこれはこれはと言って手を擦りながら引っ込める。お昼が運ばれてくる。今回は天麩羅!!俺の大好物!!甲殻類の天麩羅は最高です!!レイはこれ何??みたいな顔をしているけど食えばわかる!もうこの一言に尽きる!!ダシでも塩でもいいまず食え!!それから文句言え!!


「この場を借りてお会いしたのは我々の国と繋がる帝国にお越しいただきたかったからです。今までも何度か接触を試みたのですがすぐにどこかに消えていなくなるので困っていたんです。」


いなくなる??ダンジョンに篭っていたあれか?貴族邸から魔族領にいくあれか?よくわからないな。

なんせ俺達を自国の管理している帝国に来いと・・・。安全の保証がないからいけないとだけ言っておいた。

そういうと、サミュエルは無論絶対に危害は加えないと言っている。我々の国はC国の陰謀を阻止したくて参入しているだけで無茶はしていないと言っている。

ただ、最近、すごい力のあるモノが襲撃してくるらしく困っているとか。

2人組で襲ってくるんだとか。相当強く、自国の旅人も参戦するがあっという間にやられるらしい。旅人は殺さず、旅人でないものを全員殺して帰るんだそうだ。


「私も参戦しましたがあっという間にやられて動けなくなりました。ただ、彼らは旅人を『我らの子』といって傷を治して帰るのです。」


我らの子か・・・。自分の子だから殺さないのかな?旅人でないものには容赦が無いようで現地で生まれた赤ちゃんまで殺して帰っていくそうだ。赤子殺さなくてもいいのにね・・・。


話を聞いているのか聞いていないのかわからないやっちゃんとレイ。モシャモシャずっと天麩羅を貪り食っている。俺も食う!!


「そこで、浅田があなた達のことを教えてくれたんです。力ある旅人がいるって。だから協力して欲しいんです。」


サミュエルがそういうがやっちゃんが反論してくる。


「旅人じゃないものをあっちの世界に送る時点で私は殺されても仕方ないと思うわよ。だって、私達だって外来種を根絶しようとするでしょ?」


外来種とまで言ってしまうか・・・。合っているだけに言い返しにくいけどやっぱりやっちゃんは毒舌だ。


「第一、国のイザコザを私達にどうにかしてもらおうなんて考えないで。それでなくてもC国のアホがウロウロして邪魔なのに。」


天麩羅を口いっぱいにしながら文句を言う。


「そうそう、私のお母様も怒ってたわよ。ゴミって。」


「ゴミ??あなたのお母さんは旅人でない人をゴミと言っているんですか?」


「??」


「その襲ってくる連中も旅人以外を『ゴミ』と言って蔑んでいるんです。」


まぁ、許可無く自分の世界に無理やり入ってきて無茶苦茶してたらそりゃゴミだわね。俺でもそう呼ぶよ。


「C国のやっていることがゴミ以下だけどね。」


やっちゃんが鼻で笑って言う。確かに無関係な人を皆殺しはゴミ以下だわね。


「それでも違う帝国にいけるなんて面白そうじゃない??しかも歓迎されるんだよ?行こうよ!!観光がてら!!」


そんなのんきなことを言っているレイ。レイにとってはその連中も大したことないんだろう。深刻なことではないんだから観光気分でいいよね。


「じゃぁ、行くけど、力にはならないよ。俺達が襲われでもしない限りそいつらには何もするつもりないからね。」


俺が念を押す。


「俺たちにそいつらをけし掛けてきたりしたらその時点でA国は俺達の敵認定だから気を付けてね。」


にこやかにそして殺気をはらんで俺が言う。

その場が凍りつく・・・。


「はい、わかっています。あなた方の力で暴れられたら()()我々ではどうしようもありませんからね。」


ほほう、今のね、今の。その先はどうにかなるということかな??

レイも感づいたようで顔に青筋が浮かんでいる。やっちゃんも・・・。全員怒らせるとはいい度胸しているわこのおっさん。


さて、美味しく天麩羅食ったし帰るかな??


周りを見るとピリピリした雰囲気に冷や汗をかいている観月がいた。

浅田もひきつっている。A国とは仲良くしたかったはずだけどまさかこんな形になるなんて・・・そんな感じ??

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