昼食会です
植物や生物の話がよくわからない時は検索してみてください。
面白いですよ。
ここはちょっと都会から離れたのどかな街。
そんな所に現れてはいけない人が来た。
「やぁ、皆さん、お元気ですか?そろそろ時間ですよ。」
にこやかな顔で俺たちに話しかけるおっさん・・・。
周りが大騒ぎになる。これはヤバイでしょ?SPが俺達の周りを囲んで他の人が近づけなくしている。
「え??なん??なんで??浅田首相??」
高田先輩がオロオロしている。そうなるわね。ふつうなら。
「これはどういうこと??こんなことしたら街中大パニックよ。自分の立場わかってるの?」
やっちゃんが頬杖を突いたまま、浅田に冷たく言い放つ。君の態度も相当どういうこと??だよ。
高田先輩はその言葉に滅茶苦茶オロオロしている。
レイは缶コーヒーおかわりと言って高田先輩の手の上に空の缶を置いている。もっと空気読んであげて・・・。彼は今、それどころではない。
「いや〜、まさか怒られるとは!参ったな〜。お迎えに来たんじゃないですか〜。ささ、いきましょう!!」
俺とレイとやっちゃんを迎えに来たと言っているが今は高田先輩だけでなく妹である美久もそしてカミーラもいるんだけど・・・。
「おや?この方はダン・・・じゃなかったこの前お会いした方ですね・・・たしか・・・」
「カミーラです!!あの時はお眠りになっていたのでしっかりと挨拶出来ませんでしたね。」
にこやかに言うカミーラ。スライムとは思えないほど愛想がいい。やっちゃんも分けてもらったほうがいいと思う。
SPたちがインカムにボソボソ言いながら何かを指示している。
「準備が整ったようです。」
そうとだけ浅田に伝える。そうして俺達はSPに囲まれたまま車の方へ移動させられた。高田先輩を放置して。この状況の動画とか拡散しないことを祈るわマジで・・・。
「首相直々に迎えにいきたいと言いましたので・・・」
観月が車の中でタブレットで何かやりながら俺たちに説明する。それにやっちゃんが食いつく。
「あんたは阿呆なのか??あれ、ヤバイでしょ??問題になるわよ!!こんな片田舎であんなことしたら私達住めなくなるでしょ??」
俺もそう思う。
『ミドラ、変なこと起きないように図書館で録画とかしていた奴らのデーター壊してくれる?』
その願いはすぐにかなったようだ。頭がいいようで阿呆な観月が頭を掻きながら謝っている。
ぎゃぁぎゃぁ怒られている観月、横でまぁまぁとなだめる浅田。それが気に食わないと浅田に食いつくやっちゃん。もうどうでもいいよ。
「お食事の前にお話が・・・。今からいくところにはA国の方がいます。話を聞いてあげてください。」
「メグミがA国のスパイ1人、潰しているけど大丈夫なの?」
レイの言葉に観月と浅田が「え!!?」となっている。たしかに今日潰したね。
それは黙っておいても大丈夫じゃない?所詮スパイだし、表に出れないし、しかも記憶消してるし・・・。
「それはどういうことかね?」
浅田が気持ちを落ち着かせて聞き返す。さすが一国の首相だ。そんなことでいちいち狼狽しないか。
やっちゃんとレイが代わる代わる話をする。俺も少し話をする。
「そのことは伏せておこう。気づくこともないのならそのほうがいいだろう。」
浅田は深刻そうな顔をしている。まぁ俺は知らんよ。襲ってきたから返り討ちにしただけ。
「到着しました。A国の方には粗相のないように。」
粗相って・・・。そんなこと言われてもね・・・俺達飯食うだけだと思ってたから。
というより俺達に合わせてどうするの??どうしたいの?
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