3人娘
ドゴッ!!ズザザザァ〜〜〜〜〜・・・・パタッ・・・。
「ちょっと!やっちゃん!!??メグミぶっ飛んだよ!」
慌てて駆け寄る私。抱き上げるとメグミは白目になって気を失っている。
「あぁ、ご愁傷さま・・・」
凄い小声で高村が言う。
やっちゃんも慌てて駆け寄ってくる。
「大丈夫?大丈夫??恵くん!!」
『今回は俺の出番はない。なぜならちょっと上からこの状況を観察している。
まぁ言わんとしていることを理解してくれていると思う。そう死にかけているのである。
もう少ししたらレイの膝の上で目が覚めるはずだ。』
やっちゃんもメグミを介抱するが一向に目を覚ましそうにない。口から血が出てる・・・。
もうぐったりしている。これはきっと殺しているだろう。
やっちゃんまた減点されるな・・・。
「どうしよ〜〜〜。また殺っちゃったよ〜〜。」
「「「「え?また??」」」」
観月一行が声を揃えて言う。
私が説明する。メグミは死なないこと、すぐに私の膝枕で目を覚ますことなど。
「不死身だからって蹴り殺しちゃダメでしょ。」
志田が呆れている。そりゃそうだ。
「ちょっと!!何であんた当たらないのよ!!メグミに当たってしまったじゃない!!」
私がキレる。やっちゃんはメグミをゆさゆさしているだけ。
「え??そんなこと言われても・・・。これ私のせい??」
メグミに指をさして言うカミーラ。それを見てやっちゃんが『指差すな!!』って怒っている。
まぁ正解なんだけど、やっちゃんはメグミを蹴り殺すな!!と言いたいがグッと我慢する。
「死んでいるならそろそろ目覚めるはずなんだけどね・・・。」
私はメグミの胸に耳を当てる。生きている。レベルが上がって簡単に死ななくなっているんだ。
メグミが生きていることをやっちゃんに知らせると頑張って回復魔法かけまくっている。
帰ってこいとか言いながら・・・。
カミーラが横に座り込んでメグミを見ている。凄い優しそうな顔で見ている姿を見るとあの子もメグミが好きなんだろうな〜と思ってしまう。新参者のくせに!!と言う気持ちもあったがあんな顔を見ているとなんかそのままでもいいかな?なんて思ってしまう。私はおかしいのかな?
やっちゃんは回復魔法かけまくっていたのをやめてまたユサユサし始める。結構なパニックだな。状態異常無効のはずなのに・・・。
メグミは目を覚まさない。もしかしてむこうの世界に行ってしまったのでは??そう思っている。気を失ってそのまま就寝。そんな感じ?
「ねぇ、やっちゃん、もしかしてメグミ、寝た扱いなんじゃない?」
私が言うと『おぉ!!』と言う声を上げる。
「カミーラ、あなた人化できる?」
「見た目人だから要らないでしょ??そんなもん。」
「妖気駄々漏れのくせに??」
やっちゃんの言葉にムキ〜〜〜!!ってなっているカミーラ。私が人化を教えるとすんなり覚えた。
「何で教えるのよ。こいつ連れてあっちの世界にはいけないわよ?」
「いや、宿屋にいるときに護衛にと思って。あの時間私達無防備でしょ?」
「なるほどね。あっちの世界でのこともあるしそうしておいたほうがいいかもね。」
C国の出方がわからない以上用心に越したことがない。カミーラに勝てるほどの人は多分いないと思うし。
「もっと肌の露出控えれない??私目立たないんだけど?」
やっちゃんの意味不明な難癖にカミーラは困っている。どうしろと??すっごい小さい声で私に言ってきた。私も露出多い方だからアドバイス出来ません。メグミはこっちのほうが喜ぶよというとやっちゃんにポカポカ叩かれた。じゃぁ、やっちゃんが脱げ!!
「あぁ!!裏切ったな〜〜〜!!」
ポカポカ叩いてくるから逃げることにした。やっちゃんはメグミを抱えているのであまり移動できないみたいだし。
「寝ている隙に主様に色んな事しちゃおう〜〜〜っと」
小さい声でつぶやく。それは聞き捨てならないな!!捕まえてお仕置きしといた。おしりペンペンです!!
さて皆さん、ジッパに入って寝ますよ!ジッパを壁にくっつけてそれぞれのパーティーが入っていく。
私とやっちゃん、そしてメグミとカミーラ。カミーラは人化で妖気駄々漏れではなくなったので入れるみたいだ。
「キスがないと締まらないわね・・・。」
やっちゃんがそういうので寝ているメグミに皆でキスした。
「おやすみなさい!」
また平和な世界がやってくる・・・はず。